職場で仲間が息絶えた! CTS幕張事業所

安心して働ける職場をともにつくろう

 CTS幕張事業所で働く田中宏昌さんが8月8日午後、快速車両の清掃作業中に突然倒れ亡くなった(享年55)。私たちは、田中さんの無念の死を心から追悼するとともに、誰もが安心して働きつづけられる職場にJRーCTSを変えるために全力で闘うことを改めて決意したい。

AEDすらなかった

 あまりに急な仲間の死に、10日以上が経った今も、ショックや、やり場のない思いが職場の底にずっと充満している。田中さんは30度を超える暑さの中、心臓疾患で倒れた。幕張車両センターにはAEDもなかった。安全衛生委員会で導入が提案されていたのに会社はずっと無視してきた。担架すら手元になかった。18日に開かれた幕張事業所の安全衛生委員会で会社は、今回の事態の事実経過すら提出しなかった。
 「もしAEDがあったら…」「もし一人仕事じゃなければ…」「毎日のように、あのきつい仕事に入っていなければ…」「暑い期間だけでも、もう少し仕事を分担できていれば…」。助かったかどうかは、もう誰にも分からないが「もしかしたら…」という悔いはどうしてもぬぐえない。会社はなぜ、AEDひとつ買おうとしないのか。

いつ誰が倒れてもおかしくない

 田中さんの死は、誰にとっても他人事ではない。CTS幕張事業所には毎年、毎年、救急車が出動している。こんな職場が、いったいどこにあるのか。CTS経営陣は、このままでいいと本当に思っているのか。体力に自信がある人ですら、真夏の構内での仕事は頭がクラクラするほど大変だ。ひっきりなしに入ってくる入区車両に追われ、転線時間に追われ、いつ誰が倒れてもまったくおかしくない。
 日勤だけで働く仲間は、本当に食べていけないほどの低賃金。連続夜勤やむちゃくちゃな変則勤務、徹夜勤務つづきの中で体調を崩しながらも、食べていくため、家計を支えるために寿命を削ってみんな働き続けている。ただただ利益を最優先するJRーCTSのもとで、現場で働く者の生活や健康、命までもがあまりにも軽々しく扱われていることに本当に我慢がならない。

要員を増やせ!

 「休憩時間の遵守」や「一人仕事をどうするか」などの「対策」が話しあわれているが、根本的な対策にはほど遠い。会社は、何がおころうが要員は絶対に増やさない。金がかかるからだ。
  要員を大幅に増やす以外に根本的対策はないことは誰の目にも明らかだ。現状のままで様々な対策を積み重ねても、さらに過重な負担が現場にのしかかるだけだ。業務量や夏の暑さに合わせ、それを乗り切れるだけの要員を確保し、労働者の安全や命を守るのは会社にとって最低限の義務だ。コストと人の命、どちらが大事だ思っているのか。

すべてがもう限界だ

 国鉄が分割・民営化されてから30年。もう、すべてが限界にきている。
 安全は投げ捨てられ、会社の利益だけが最優先されている。あらゆる業務が、膨大な数の子会社に業務委託されたため、鉄道業務はばらばらに分断された。「もうからないから」と地方は容赦なく切り捨てられ、大中小の深刻な事故や故障、輸送混乱はまさに日常茶飯事となった。そしてその矛盾が全部グループ会社に押し付けられ、賃金や労働条件、権利、安全がメチャクチャに破壊され、最底辺に突き落とされていった。民営化以降、触車や墜落などの業務災害だけで数百人以上の鉄道労働者が命を落としているが、その多くがグループ会社で働く仲間たちだ。すべては、JRによる異常なコストカットが生み出した現実ではないか。

 闘いなくして 安全なし! 

 かつて炭鉱で働く労働者たちは「闘いなくして安全なし。安全なくして労働なし」をスローガンに会社と対決し、安全が確保されなけば絶対に坑道には入らなかった。こうした闘いを貫いて、自分と仲間の命を守った。われわれ動労千葉も、この伝統を継承し「闘いなくして安全なし」「反合理化・運転保安確立」を最も大事なスローガンとして守り、闘ってきた。
 自ら声を上げ、団結した力で会社に強制する以外に、職場の安全は絶対に守れない。
 今回の事態を「しょうがなかったのかな…」とあいまいにすることは絶対にできない。会社は、ただちにAEDを全職場に配置しろ! 全員に救命救急の訓練を行え! 基本賃金を大幅に引き上げ、必要な要員を確保しろ! 他人まかせ、会社まかせでは職場は何ひとつ変わらない。動労千葉に加入し、本当に安心して働ける職場をともにつくろう。動労千葉は、その先頭に立って闘います。 

CTS「業務受託を拡大」資料について団体交渉 全面外注化粉砕へ闘おう

 CTSが作成した資料に「グループ会社として業務受託を拡大していく」「人事交流」「技術力をCTSに内在化させる」「(JRの)新たな再雇用制度を構築する」といったことが明記されていた。JRも言っていない話しがCTSの資料に書かれる。一体何が起こっているのか。この問題について、JR千葉支社と7月25日に、CTSと7月28日に団体交渉を行った。
 会社は資料について、エルダー制度発足当時に作られたもので、「受託業務を拡大する」「新たな雇用制度を構築する」「技術を内在化する」という文言については、当時のことを説明したものと回答した。
 また、「人事交流」については、CTSで新規採用してJRで技術指導することも含めた表現だと説明した。しかし、今後の人員計画が書かれているなど、資料が今年つくられたものであることは間違いない。人事交流という言葉も、明らかに一線を越えた表現だ。
 これについて、JRはCTSに、「誤解を招くことは止めてくれ」と要請したと説明した。その上で、JR・CTSともに「特別な意図があったわけではない」「現段階で委託拡大の話はない」と回答した。
 しかし、会社は「エルダー社員の会社における業務範囲拡大」提案を行い、「水平分業」を掲げ、分社化・転籍強制に突き進んでいる。JR―CTSで外注化推進に向けた策動が動いていることは間違いない。全面的外注化攻撃粉砕へ全力で闘いぬこう。

署名叩きつけ団交開催させよう

国鉄1047名解雇撤回!
何が「当事者ではない」だ!

 われわれはこの間、国鉄分割・民営化によりJR不採用になった組合員のJR採用を求める申し入れを行ってきた。
現在においてもJR東日本本社は「当事者ではないという考えに変わりない」とし、「当事者に社員がいないから、団体交渉に応じるつもりはない」という不当な対応を続けている。
しかし、会社自身が斎藤英四郎が当事者だと認めている。法的にも「JR設立委員会の行為はJRの行為」と規定されている。その斎藤英四郎が不当労働行為の指示をしたのだ。何が「当事者ではない」だ!

 署名3万5215筆(8月17日現在)

 さらに「解雇撤回・JR復帰」をJRに求める署名は3万5千筆を超えて集まっている。これだけの人々の声を受け取りもしないなど、断じて許すことは出来ない。会社に解雇撤回署名を叩きつけ、団体交渉を開催させよう。解雇撤回・JR復帰まで闘いぬこう。