委員会宣言ーー 2016年6月26日動労千葉 第75回定期委員会

本日われわれは、DC会館において第75回定期委員会を開催し、改憲と戦争、労働政策の歴史的転換、第二の分割・民営化攻撃と対決して組織拡大をめざす新たな闘いの方針を決定した。
イギリスのEU離脱の衝撃は世界中で株価の大暴落を引き起こした。世界大恐慌は世界中に貧困と戦争と混乱をもたらしながら今も不気味に拡大している。保護主義・国家主義が台頭し、世界は分裂の危機を深めている。東アジアでも北朝鮮のミサイル発射等を口実に戦争の危機があおられている。
安倍政権は、参院選で3分の2の議席を確保し、改憲の発議を強行しようとしている。われわれは重大な歴史の分岐点に立ったのだ。さらに安倍政権は「働き方改革は安倍内閣の次の3年間の最大のチャレンジだ」と言って、雇用・労働政策の歴史的転換攻撃に踏み出している。それは「正社員ゼロ・解雇自由」社会を作ろうとするもう一つの改憲攻撃だ。さらに安倍政権は、その攻撃を貫徹するために連合にくさびを打ち込み、改憲勢力・現代の産業報国会として取り込むことに全力をあげている。すでに化学総連の離脱など連合の分裂が始まっている。労働組合をめぐる攻防は改憲攻撃との闘いの焦点にせりあがっている。
われわれは、6・5国鉄闘争全国集会において、新署名運動を武器に、1047名解雇撤回闘争を断固として継続することをもってこの時代に立ち向かうことを宣言した。闘いは直接JRに解雇撤回を求める本番戦に入ったのだ。国鉄闘争こそ、戦後労働法制解体攻撃を粉砕する唯一の結集軸だ。
外注化によってJRの安全は崩壊し、重大事故が続発している。その一方、運転士等に対する事故責任の転嫁や監視・締め付け攻撃が吹き荒れている。「スマホ」で懲戒解雇、些細なミスで「運転士不適格」の烙印・配転等、職場は国鉄分割・民営化の時のような雰囲気だ。分割・民営化体制が破綻しようとしている現実の中で、大量退職後を見すえた新たな労組破壊攻撃が始まっているのだ。このままでは間違いなく「第二の尼崎事故」が起きる。動労千葉の原点である反合・運転保安闘争を今こそ強化しなければならない。いつでもストライキに立ち上がることのできる闘争体制を確立しよう。
外注化攻撃をめぐっても重大な組織破壊攻撃が仕掛けられている。16年に及ぶ闘いによって行きづまった現状を打開し、別会社化に向けてさらに外注化を拡大するために、幕張車両センターに革マル分子を送り込もうとしているのだ。この攻撃を、外注化を粉砕し組織拡大を実現するチャンスに転化しなければいけない。またCTSでは「雇用形態の変更」と称して就業規則の改悪が狙われている。安倍政権の狙う雇用破壊のモデルを作り、社会全体に拡大する攻撃だ。これが外注化の行き着く先なのだ。4月実施を粉砕したがCTSは10月1日強行を狙っている。JR―CTSを貫く闘いを強化し、白紙撤回をかちとろう。
大量退職がピークを迎えようとしている。「関連会社で再雇用」という枠組みは完全に破綻している。しかし当局は長距離の通勤を強制し、組織破壊攻撃を仕掛けている。絶対に許してはならない。東京地裁では、「定年後再雇用で同業務なら賃下げは違法」の判決が出されている。エルダーや嘱託制度はそもそも違法だったのだ。55歳で賃下げも、外注化して超低賃金のプロパーに置き換えることも違法だ。定年延長を求め、ストライキを辞さず闘いに立ち上がろう。
問われていることは、階級的労働運動の復権だ。韓国・民主労総をはじめ、労働法制改悪攻撃への反撃が世界中で巻き起こっている。改憲と戦争、新自由主義、民営化、解雇自由化攻撃に立ち向かう労働者の国際連帯闘争を発展させよう。常磐線全線開通と闘う動労水戸の仲間たちとともに、原発再稼働反対、被曝労働拒否の闘いにたちあがろう。三里塚闘争勝利に向け、労農連帯を強化し、市東さんの農地を守りぬこう。沖縄と連帯し、基地建設を阻止しよう。ちば合同労組とともに職場・地域に闘いの拠点をつくりだそう。
われわれは「反合・運転保安闘争なくして組織拡大なし」を行動原理に、全組合員の総力を結集して組織拡大の実現に向けて全力で闘いぬくものである。
右、宣言する。
2016年6月26日
国鉄千葉動力車労働組合 第75回定期委員会

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