内房線直通運転廃止許すな!

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11/18~30 ダイ改集中交渉はじまる

本格的ローカル線廃止に反撃を

3月ダイ改に向け、乗務員の労働条件改善・運転保安確立に向けた申47号に基づく集中交渉が始まった。11月18日の基本要求交渉を皮切りに、11月中に各職場ごとの団体交渉が行われる。次期ダイ改に向けた闘いは火ぶたをきっている。

JR体制大再編の画策

JR東日本は「今までの延長線上にない視点に立った業務の見直しを行なう」(年末手当交渉回答書)と称して、次期ダイ改をきっかけにJR体制の大再編攻撃に踏み出そうとしている。それは文字通りの意味での第2の分割・民営化攻撃だ。2017年は分割・民営化以来の大転換の年になろうとしている。例えば、JR東日本はグリーンスタッフの募集を今年度で中止すると発表した。それは、駅業務を丸ごと別会社化する布石だと考えられる。
また、次期ダイ改で千葉支社は、館山―千葉直通運転を廃止しようとしている。さらには、外注化と闘い続けてきた幕張車両センターに革マルを送り込むという組織破壊攻撃が仕掛けられている。運転職場には異常な締め付けと労働強化がのしかかっている。これらは全部連動した動きだ。
JRがなそうとしている攻撃の方向性が明らかになってきたのだ。それは第1に、外注化攻撃の異次元への拡大=分社化・転籍・総非正規職化攻撃への踏み切りであり、第2に、「選択と集中」の名による地方の全面的な切り捨て=公共交通の放棄であり、第3に、職場への《去るも地獄、残るも地獄》の現実の強制であり、第4に、それを貫徹するための労組破壊攻撃だ。
そしてこの攻撃がもたらすのは、安全の全面的な崩壊に他ならない。

内房線直通運転廃止 

千葉支社は「系統分離」と称して、来年3月予定のダイ改で、内房線・館山―千葉直通列車の廃止を画策している。未だ正式な提案やプレス発表は行なわれていないが、沿線自治体ではすでに重大問題となり、「こんなことをされたら地方は生きていくことができない!」と怒りの声が沸騰している。
とくに、昼間帯の直通列車は全廃、早朝館山始発の列車2本の廃止、特急列車の運行を廃止した際にその代替えで設定された特別快速まで廃止する等の案が固まっているという。久留里線も、上総亀山発着の初電・終電が廃止されようとしている。

地域を殺すな!

さらには、その後に向けて、房総南線や鹿島線ではワンマン化に向けた調査が行なわれている。
ワンマン化されたらどうなるかは久留里線の現実が示している。日中の列車間合いは何と5時間。廃線に近い扱いがされている。次期ダイ改を期して始まろうとしているのは「ローカル線切り捨ての新段階」と言うべき攻撃だ。
内房線だけの問題ではない。JR東日本は外房線や総武本線も含め、東京から70~80㎞以遠の地方ローカル線の全面的な切り捨てに本格的に踏み出したのだ。
鉄道の切り捨ては地域で生きることそのものの切り捨てだ。JR東日本は決算のたびに過去最大の利益を更新している。こんな冷酷なやり方をしなければならない理由は何もない。鉄道は公共の財産だ。地域が生きる術だ。高齢化社会の中で地域で人々が生きて行くためには絶対不可欠なものだ。「利益」や「効率」だけで切り捨てることは許されない。
都心の駅を豪華なショッピングセンターにするカネはあっても、地方に列車を走らせるカネは無いというのか。

ダイ改阻止へ闘争体制を

こうした攻撃と一体で、乗務員へのしめつけ、限界をこえた堪え難い労働強化がのしかかっている。このままでは第二の尼崎事故が起きる。どうしても我慢しきれずに運転台でトイレをしてしまっただけで強制出向! 息もできないような職場の現実が横行している。ダイ改に向けて地域の怒りの声と共に直ちに闘いの構えを確立しよう。ローカル線切り捨てを許すな! 反合理化・運転保安確立、行路緩和・トイレ設置、65歳まで働ける職場・労働条件確立へ全力で闘おう。

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