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CTSは超勤代をごまかさずに直ちに支払え!!

 JR千葉鉄道サービス(CTS)は3月30日、「社員の皆様へ」と題する管理本部長名義の文書(以下、「文書」)を職場に掲示した。これは、この間の超勤手当て未払い問題に関連して、会社のウソと居直りで、現場の労働者を黙り込ませるための文書だ。

「混乱」させて超勤代をごまかそうとしているのは会社の側

 文書は、「幕張事業所においては、この間、慣行により行われていた休憩時間に跨る業務実態がありました。その処理について、混乱した情報があるようですので、改めて会社の考え方をお伝えいたします」としているが、起こっていることは非常に単純明快なことだ。
 当該の仲間たちは、16時45分〜18時の休憩時間中に時間外労働を行った。その超過勤務手当てをキッチリ払ってくれ、というだけのことだ。すんなり払えば済む話なのだ。むしろ、なんとか超勤代の支払いをまぬがれるために、意図的に問題を混乱させているのは会社の側なのだ。

会社は「休憩時間変更」指示を一度たりとも行っていない

 文書は続いて「今年2月に、関係する社員一人ひとりに対し、過去の実績についての報告を求め、その報告内容に基づいて、整理を行いました。そして、千葉労働基準監督署に対して、その結果を報告し、内容について了承いただいております」と述べている。
会社の“整理”とは、わかりやすく言えば“実際に休憩時間中の労働はあったが、休憩時間を変更して取得してもらった(→だから超過勤務手当ては支払わない)”というものだ。千葉労働基準監督署の調査に対しても、このように報告をしてごまかした。非常に悪質だ。
事実、昨年11月の段階まで「休憩時間変更の指示」など、管理者が行ったことは一度たりともない。「休憩時間を変更して取得してもらった」という事実もない。労基署への報告は真っ赤なウソなのだ。
労働者の側が、勝手に休憩時間を変更することはできないし、実際上もありえない。管理者からの明確で、具体的な指示がなければ、労働者の側は、いつまでが作業時間で、いつからが休憩時間なのか分からない。「休憩時間の変更で対応」というのは、会社が、超勤代を払えという声が上がった後に、その支払いを逃れるため考えだした屁理屈にすぎない。

「休憩時間」「待機時間(=労働時間)」を意図的にごまかす

 さらに許せないのは、会社が「休憩時間」と「待機時間(=労働時間)」を意図的に混同させ、当該の仲間たちをペテンにかけようとしていることだ。
労働時間とは「労働者が使用者の指揮命令下におかれている時間」をさす。実作業を行っているかどうかにかかわらず、そのすべてが労働時間である。このことは法律や裁判所の判例で決まっている。
しかし多くの会社で、この待機時間を勝手に休憩時間と言い張り、無給にするという違法行為がはびこっている。
 労働組合の役員経験などがある人でなければ「休憩時間」と「待機時間」の区別など知らなくて当然だ。 2月に行われた当該労働者への聞き取り調査で、会社は「休憩時間」と「待機時間」を意図的に混乱させ、待機時間(作業ダイヤでは「臨時対応」の時間)に休憩を取ったことにして正当な超勤代請求をごまかしているのだ。
休憩時間中に便抜き、外板清掃、機械操作などの作業が発生したことは争いのない事実だ。
CTSは超勤代をごまかさずに支払え!!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!

 
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