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11/1日韓労働者理念交流会を開催
日韓連帯で民営化攻撃を打ち破ろう

 11月1日、日韓労働者理念交流会を開催し、民主労総ソウル地域本部の訪日団と動労千葉、日本各地の労働者が結集した。
 はじめに訪日団の団長であるイ・ヒョンチョル副本部長から挨拶をうけ、キム・スンホさん、オム・ギリョンさんから講演をうけた。そして、日本からは田中委員長が「国鉄分割・民営化と動労千葉の闘い」、豊中市職の深町加代子さんが「自治体丸ごと民営化攻撃との闘い」と題して提起した。
 その後、討論を行って理念交流会を終了した。鉄道をはじめとする民営化攻撃に反対し、韓国民主労総とともに闘おう。


韓国の新自由主義、公企業民営化と
パク・クネ政権、そしてセウォル号惨事
チョンテイル労働大学代表 キム・スンホさん

 新自由主義は資本主義の衰退期における反動的形態だ。悪らつだが長続きはしない。保守派と民主派・進歩派は政治的・軍事的に対立はしても、新自由主義にはどちらも協力している。

 パク・クネ政権の公共部門改革の核心は、公共部門正規職の相対的に安定した雇用、賃金、福祉の解体と民営化の推進だ。
 その主な打撃地点は鉄道であり、方向は民営化だ。全般的に鉄道部門の運営原理を利益追求に変え、機会を見て私的資本に売り払うということだった。「スソ発KTX子会社」設立問題もこういう脈絡の中で起きた。
 鉄道労組のストライキは、鉄道民営化問題を社会化した。
 現在、組合員には強制転出圧力が加えられ、脱退攻勢も行われている。しかし、中央労働委員会は、スト当時の組合員への職位解除は不当だと判決した。
 労組をダメにし、鉄道を民営化しようとする攻撃が10年以上続いてきたが、最終局面だ。

 民営化が完成すれば、韓国でも新自由主義が吹き荒れる。彼らは核マフィアと手を結んでいる。セウォル号惨事では、与野党、大多数の進歩言論、知識人まで真実を隠そうとしている。なぜ貨物室で何度か大きな爆発があったことは言及さえされないのか。そこまでして隠さなければならないものは、核物質の他にあるだろうか。
 いずれフクシマと同じ事が起こる。破滅に向かって進んでいるという点では、パク・クネも安倍も同じだ。


鉄道民営化攻撃と鉄道労組の闘い
韓国鉄道労組ソウル地方本部 オム・ギリョンさん

 公企業民営化は危機脱出のための新自由主義政策だ。この20年、政府は民営化をめざし構造調整や規制緩和を試みてきた。
 組合側は01年の民主化以降、反対運動が高まった。02年に鉄道・発電・ガスの公企業3つがゼネストで民営化を阻止した。その後2〜3年に一度、ゼネストなど闘いが展開されている。

 鉄道民営化の核心は「分割・民営化」だ。日本より悪らつな形で進められている。幹線と支線で分けられ、保守部門も分割。安全上も重大な問題だ。
 その第一弾がスソ発KTXの民営化だった。これと真っ向から対立し、23日間のストを闘った。組合、市民団体の支持・声援の力が大きかった。民営化反対の世論が広くできてストを支えた。動労千葉が連帯行動などで、この闘いを普及させようという努力も大きな力になった。
 
 現在、現場を再強化して団結を固めることが必要。国家政策に対決するためには、単一労組では無理。全労働者の団結、国際連帯が必要だ。日本など、これまで新自由主義と闘ってきた経験に学びたい。また鉄道労組が非妥協的に闘えば、日本やアメリカの労働者の力にもなる。
 野党が政権を取っても民営化政策は変わらない。労働者・民衆の利益を代弁する労働者政党をつくることも大切。労働者の国境を越えた連帯を!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!今こそ外注化粉砕闘争に総決起を!3名の「出向解除」にあたって訴える

 
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