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CTSは、清掃業務の労働条件を抜本的に改善しろ!

擬似マスコンキー取扱で重大問題が発生!
全ての責任はCTSにある!

 9月3日、動労千葉は、CTSにおける清掃業務の労働条件改善に向けて、2回目の団体交渉を行った。
 団体交渉には、清掃業務に従事するエルダー組合員や外注化で出向させられている組合員、JR本体の組合員が参加する中、CTSに対する徹底的な追及を行った。
 動労千葉は、7月23日に1回目の交渉を行ったが、その中で、幕張車両センター洗浄線での清掃業務の際、擬似マスコンキーの取り扱いを契約社員が行っていることを取り上げ、事故になりかねない重要な機器の取り扱いは正社員が行うべきだと要求したが、CTSはこれを拒否した。その後、8月7日、清掃作業終了後に擬似マスコンキーを抜き忘れて列車が入換を開始し、さらに、隣の洗浄線では擬似マスコンキーを差し込まないまま清掃作業が開始されるという重大事態が発生したことから、改めてこの日の団交で、CTSの責任を徹底的に追及した。

回答書に「担当者」の文言
ー前代未聞の回答書に怒り爆発!

 今回の擬似マスコンキーに関する事態は、起こるべくして起きた事態だ。
しかしCTSは、こともあろうに回答文書において、「担当者の不適切な取り扱いが原因」などとして、全ての責任を当該労働者に押しつけてことを済ませようとする卑劣な対応に出てきたのだ。「こんな回答は絶対に認められない」と怒りが爆発した。
 ミス等を起こしたい者など誰1人いない。しかし、人間である以上、仕事中にミスや間違いをおかすことは誰にでも起こりうることだ。しかし、そのミスなどが発生しないように教育・訓練を繰り返し行ったり、そして何よりも危険が伴う作業には責任ある立場の者を付けることなどを通じて事故を未然に防ぐようにするのが会社の責任のはずだ。
 今回の事態は、清掃業務に関する時間が足りないこと、班長等の要員数が不足している状況の中で発生したのだ。洗浄線に次々と列車が入ってくる中で、清掃作業が遅れると列車に影響を与えてしまうという切迫した中で清掃担当者は作業を行っている。時間が無い中での作業になればなるほど余裕もなくなり、それが事故へとつながっていくのだ。
 今回、擬似マスコンキーの問題が発生した責任は、こうした実態を無視して清掃業務を強制しているCTSにあることは明白だ! 労働者には一切の責任はないのだ。
事故になりかねない機器の取り扱いは、正社員等責任ある立場の者が行うべきだ。

前所長が、出勤前の作業を指示
ーサービス労働を解消しろ!


  出勤時間以前に清掃作業の準備を行っている問題については、この間も現場から何度も報告されているが、一向に是正されていない状況になる。CTSは、「調査を行い、是正してきた」との回答を行ってきたが、実態はまだ続いているのが実態だ。この問題は、前所長が、「前作業だからやってもいい」と言って、作業を指示したことを契機に始まった。しかも管理者は、これは逆に利用しているのだ。
 現在行われている清掃業務の場合、作業開始までの時間が全く足りないこと、水道の蛇口が3個しかない中で時間が足りなくなるという設備上の問題もあることを指摘し、CTSも「あらためて調査する」との回答を行わざるを得ない状況となった。

低賃金のため労働者が「集まらない」
ー大幅賃上げを行え!

 一方、CTSにおける社員構成は、全体で約1100名(本社含む)で、うち正社員約200名、契約社員・パート約500名、嘱託約50名、出向者350名となっており、この中から正社員登用試験に、年間で約80名程度が受験し、合格率は20%程度だとの回答を行ってきた。
 しかし、正社員への登用については、所長等の恣意的な意思が反映されているのが実情で、仕事ができる者が合格しないなど不合理な制度になっている。
 また、賃金に関しては、アパート代等を払ったら食べていくのもギリギリの状態で、絶対に大幅な賃上げが必要になっている。
 CTSの募集に毎月20名程度が応募し、何人かが採用されて実際に清掃業務に就くが、「数日で来なくなる」「会社が考えているより集まらない」と回答せざるを得ない状況だ。これは、仕事の内容に比べて賃金が圧倒的に低いからに他ならない。
 その上でCTSは「今年4号俸の昇級を行った」と回答してきたが、係職で「4号俸=400円」、班長で「4号俸=800円」だ。これでは消費税の増税分にもならない額だ。
 こうした状況から、新たに住宅手当を設けることなどを要求し、まともに働いて、キチンと生活できるだけの賃金と手当の支払が必要であることを、職場の実態を基にしてCTSに突き付けてきた。
 CTSにおける労働条件の改善はこれからが本番だ。JRとCTSを貫く闘いを強化し、労働条件の改善を実現しよう!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!

 
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