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このままでは鉄道140年の歴史の中で築いてきた安全が崩壊する!

本日ストライキ突入!
外注化ー強制出向粉砕!反合・運転保安確立へ!

 今日、われわれは、ストライキに起ち上がった。それは、鉄道輸送にとって安全は生命だからだ。プロパー採用の仲間たちを絶対に犠牲にしてはならないからだ。
 採用から1年、JRに出向して交番検査(機能保全)に従事したのはたったの半年だ。こんな短期間で仕業検査に従事させるなどこれまでに全くなかったことだ。
 鉄道が開通して140年。鉄道の歴史は事故との闘いの歴史だった。この長年の歴史と経験の中で列車を運行し、保守するために体系が築き上げられてきたのだ。
 国鉄時代は、仕業検査を担当するまでは10年の経験が必要だった。しかし、JRやCTSは、メンテナンスコストを削減するために業務を外注化し、許せない低賃金で労働者を雇い、キチンとした教育や訓練、経験を積ませずに労働者に車両検査を行わせようとしている。そして何かあればその責任は全て当該労働者に押しつけられ、トカゲのシッポを切るように切り捨てられる。JR北海道の安全崩壊問題で解雇されたのは現場の労働者だけで、管理者は皆のうのうとしているのが現実だ。こんなことを絶対に許してはならない。

乗客の生命の問題だ!
 CTS幕張車両事業所では、4月25日の勤務発表時に、プロパーの仲間2人をK1、K2に担務指定し、新人同士で仕業検査を行わせようとした。しかし、職場における抗議が行われ、動労千葉が4月28日付で争議行為の通知を行ったことにより、新人同士のペアを早々に解消し、単独での本務運用を指定したのだ。いったん指定したペアをいとも簡単に変更したということは、CTS自身、プロパーの仲間たちへの教育・訓練に自信が持てないことを示している。
 しかしペアがダメとか、単独ならいいという問題ではない。業務外注化により検査修繕業務の根幹が崩れ落ちようとしているのだ。このまま黙ったいる訳には、絶対にいかないのだ。
 わずか半年の交番検査(機能保全)の見習と5回の仕業検査の見習で車両検査業務ができる者などどこにもいるはずがない。仕業検査は、たった2人で不具合や故障を発見し、直ちに対処しなければならない業務だ。しかも、尼崎事故や韓国のセウォル号事故を見てほしい。鉄道や船の事故は、ひとつ間違えば多くの乗客の生命を奪うことになる。こんな無責任があるか。JR、CTSは、直ちにプロパーの仲間たちを無責任に検査業務につけることを中止しろ!

JRは総合的技術者育成、しかしCTSでは養成できない
 動労千葉は、4月30日、CTSに対して、プロパーの仲間たちに対する仕業検査の本務指定解除を求めて団体交渉を行った。
 しかし、CTSは、「JRが求める検修は、総合的な技術力を有する労働者を作ること。CTSは、受託業務について、JRが示した仕様書に則って作業を履行すること」「CTSはJRと同じ総合的技術を持つ労働者をつくることはできない」と回答を行ってきたのだ。
 CTSには、車両を検査・修繕する技術力を持つ労働者を養成する能力や知識、組織体制もなく、技術力をもった労働者をつくるつもりもないと開き直っているのだ。ただ、JRが示した仕様書どおりに見て回るだけだというのだ。素人同然でいいというのだ。
 だがそれは、断じて車両検修業務などではない。そのような列車に乗客を乗せて走らせようというのだ。信じられない!
 さらにCTSは団交の中で、次のような回答を行った。
●標準的な209系車両については、電車整備作業標準の項目に基づき、全てできるようになった。
●パンタグラフや前照灯などの交換についてもできるようになっている。
●新人同士のペアを解除したのは、「新人同士でどうなのか」「最初はベテランの知識を教わることも必要だ」との声が出たから解消した。
●新人同士では、時間がかかり、トラブルが発生した場合、判断ができない場合がある。
 CTSは、「全ての作業ができる」と回答しているが、そんなことは全くのウソだ。「トラブル時の判断ができない」とCTS自らが認めているではないか。
 こうした中、技術・経験のないプロパーの仲間たちは、不安を抱えたまま仕業検査業務を行わされようとしている。こんなことは絶対にさせてはならない。
 全ての責任は、業務外注化を強行したJRと、技術経験もないのに受託したCTSにある。
 プロパーの仲間たちを守るためにも業務外注化粉砕のストライキを闘いぬこう!
 委託業務をJRに戻し、出向者、そしてプロパーの仲間たちとともにJRに戻ろう!
 5・2ストライキを貫徹しよう!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!


 
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