JR千葉支社−直営と委託の区分を徹底的に追及!
「発注しなければ、業務委託にはならない」と明言
「スト時は、JRの判断でJRが業務を行う」
JR千葉支社は、2月8日〜11日にかけて、東日本大震災で被害を受けた地域の「復興」と称して、「ポケモントレイン」の運行を行った。このイベント列車には、盛岡支社所属のキハ100系気動車が使用された。
JR千葉支社は、このイベント列車運行にあたり、期間中に発生する仕業検査については、幕張車両センター木更津派出に担当させるとの考え方を示してきた。
しかし、キハ100系気動車の仕業検査は委託対象業務となっており、現に盛岡支社では鉄道サービス会社に委託されているためJRでは直接行っていないのだ。その車両が千葉で運行される場合には、JR直営で仕業検査を行うこと自体、重大な問題をはらむことになる。
しかも、12年10月の業務外注化以降、仕業検査や入換・誘導業務のめぐっては、直営と委託の区分がハッキリしない状況の中で、JR側が勝手に委託業務である誘導業務等を行うという偽装請負が未だに続いている状況だ。
こうしたことから動労千葉は、キハ100系気動車の仕業検査の取り扱い及び、業務の直営と委託の区分の扱いについて、JR千葉支社を徹底的に追及してきた。
そして、追及する中で、極め重大な事態が発覚した。JR千葉支社は、「業務は委託したが、発注しなければJR側の業務だ」という回答を行ってきたのだ。
発注していなければ、その日の委託業務にならない!
団体交渉の概要は以下のとおり。
組合 委託した仕業検査について、JRで行う場合の条件は何か。
会社 千葉支社にない異系式の車両については、JRで行うことになる。
組合 それ以外でのJRで仕業検査を行っているが、どのような条件なのか。
会社 臨時でも発注可能な場合は発注する。
組合 他支社から千葉にある同系列の車両が来た場合はどうするのか。
会社 (CTSが)仕業検査を施工できる状況であれば発注する。
組合 ところで、仕業検査も含めて、委託対象業務が発生した瞬間では、JR、CTSどちらの業務になるのか。
会社 JRが管理して発注していないから、CTSに業務として委託した形にはなっていない。
組合 日々行っている定例業務も、発注する前はJRの業務ということか。
会社 発注していなければCTSの業務になっていない。仕業検査や入換業務は委託を始めたが、その日の作業としては委託した業務にはなっていない。
組合 JRが発注しなければ、業務委託という具体的な中身はないということか。
会社 はい。
組合 CTSは、いつの段階で業務を受託したことになるのか。
会社 12年10月1日から受託している。
組合 CTSからすれば、業務は受託しているが、JRが発注しなければその日の業務は発生しないということか。
会社 成立しないことになる。
組合 CTSで争議が発生した場合は、発注するのか。以前のストの時にはJRが入換等の業務を行ったではないか。
会社 基本は発注する。しかし、運行に支障が出る場合は、JRで入換業務を行う。JRの判断で、JRが業務を行う。
このようにJRは、委託した業務であるにもかかわらず発注していなければ業務はすべてJRの管理下にあることを明確に回答してきたのだ。形式的にはCTSに委託した形をとりながら、業務の実体は全てJRが管理しているということだ。枠組みだけあって中身が全くないということだ。
これは、厚生労働省告示37号において、「契約相手からの独立して業務を処理する」との項目に明確に違反する偽装請負だ。
あらためて、JRとCTSの偽装請負を徹底的に追及しよう!
14春闘勝利!業務外注化粉砕! JRは、検修・構内業務と出向者をJRに戻せ!
動労千葉に結集し、外注化粉砕へともに闘おう!
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