◎受講感想編
●学生時代から経済学は苦手でしたのでレジュメを見て頭が痛くなってしまいそうでした。経済学というと、単に金の動きや景気の良し悪し等を研究する理論に過ぎないと今日まで捉えていましたが、労働者の「道徳的堕落」という例えを聞き、人間の幸、不幸や人間を救うような理論、学問なのだなと感じました。
●《資本形態の発展−資本主義発展の限度》ということがキーワードだと思います。自然とか人間とかはモノではない、モノと扱っても俺は人間だと主張するところに根本矛盾があって階級闘争があるというところ、ここをもう少し詳しく話してもらえた方が、労働者としていかに闘うべきかという話として分かると思う。
●今の不況は、現実資本でないもののおかげであるということや、株式の仕組みは少し分かったような気がする。これが資本の最高形態というのは、何とも可笑しい。「主体が自然と労働者になれば階級関係がなくなる」という言葉に、何かホッとする感じがした。
●全体を聞いて思ったことは、「資本主義社会とは何とまやかしで非現実的な社会なのか」と言うことです。現実的であった(はずの)今の社会が少し掘り下げると、たちまち崩壊寸前なんだと改めて感じました。
●労働者を主体化させて戦争に行き着く恐ろしい時代だと、しみじみ思いました。
●今回はかなり難しく感じました。言葉の難しさに捉われて理解が追いついていかないといった感じでしたが、以前からあった疑問−資本家はなぜ資本(主義)の拡大をコントロールできないのかといった点の解明に光を当てられた気がしました。
●資本主義の最終形態が帝国主義であると言われていますが、今の日本の状況は正に「戦争をやる」という帝国主義が剥き出しになっている状況ではないか。しかし今の日本の状況はどうだ。小泉の支持率は70%を保っている。「資本主義なら戦争に行き着く」という状態をなぜ現実として捉えないのか?もっと現状を伝えていかなければと思いますし、我々労働者が立ち上がるときだと感じました。
●現在の資本主義が実体経済とかけ離れた「擬制資本」の上に成り立っていることが具体的に出されていたので、普段、直接触れることがない部分を見ることが出来た。この「擬制資本」を守るために、日米による人民虐殺が行われているという点では怒りが込み上げてくる。
●不況下における賃下げが、実は資本の利潤をあげるために不可避なものであることなどが、今の日本の現状、とりわけ資本の側が春闘を前にして、ベアどころか賃金切り下げまで追及していることの理由が良く分かった。
●主体である労働者の存在の意味、階級関係をとらえることの大切さを感じた。
●資本主義の強さということを見据えながら、全部を転換していくという立場に立たないと、社会主義も薄っぺらなものになってしまうという提起、資本発展の限度−株式資本=擬制資本という提起や階級関係が見えなくされているということなど、非常に教えられることが多かった。
●利潤率と利子率の話と擬制資本ということが、頭に残った。
●景気の循環の説明でバブル後の今の状況がどこにあるのか、どうなっているのか、等を考える上でとても良かった。資本主義において労働者の位置、担い手であるということが良く分かった。
●一番勉強になったのは資本主義を正しく理解することなくして真の社会主義社会を建設することは出来ないということでした。
●難解な部分もあったが、資本主義の仕組の解説は何度聞いてもなるほどと思う。特に株式、投機に表される事態について「擬制」を維持するために国家がその政策をなげうっている事を見るとき、本当に末期的であることを痛感した。
◎疑問・質問・要望編
●「恐慌」というと「暗黒の木曜日」の時のウォール街を写した写真を真っ先に思い出しますが、今回の不況に関しても、それほど大きな混乱はなかったように見えます。実際には「暗黒の木曜日」の何倍もの規模で混乱が起きても不思議はないと思うのですが・・・。
●資本主義の階級問題のところを詳しく聞きたい。
●この講義は3回ぐらいで行ってもらいたい。出来るなら質問をしながらゆっくりと聞いてみたい。
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