感想文紹介
☆本日の講義の冒頭で、動労千葉の田中委員長が、今年の7月に行ったサンフランシスコ国際労働者会議の報告等がありましたが、その中で「労働組合を取り戻すということは、イコール労働者の誇りを取り戻すことなんだ」という言葉に深い感銘を受けました。
私たちが職場にある労働組合(最近の職場では労働組合がないところも多いですし、労働組合があっても組合執行部が闘わなくなっていて、職場の怒りをどこにぶつけていいのか分からなくなっています)で、本当に今、闘わなければ、国際連帯なんてあり得ないし、双龍自動車の組合員の闘いが、けっして私たちの闘いとは別のものではないということを捉え、11月労働者集会に何としても1万人を結集させる意気込みでがんばっていきたいと思います。
本日の鎌倉孝夫先生の講義は、昨年にひき続いての2回目の受講となりますが、資本主義社会の中での資本と貨幣、資本家と労働者の関係がわかり、あらためて資本主義社会というのはデタラメな社会だと思いました。なぜ、私たちが汗水流して作った商品を、賃金(貨幣)でまた買うのか……。しかも法外な値段で。それで、資本家が生きられなくなったら、私たちの労働の現場を奪い、平気な顔をして首切りを行うというこの資本主義社会という本質に、ほとほと嫌気がさす思いとなりました。鎌倉先生の講義の中で、「私たちの生活には、本当は貨幣なんかなくてもつくられていく人間関係があればいい」というような内容がありましたが、本当にそのような社会が今一番望まれているのではないかと思います。
人間の、人間にしかない創造性→目的意識性を持って今後も職場で、労働組合で頑張っていこうと思います。ありがとうございました。
☆鎌倉先生が言っていた「資本はルールに従って首切りをしている」っていう所。まさにこのルールというものが労働者派遣法だし、非正規職化っていうことですよね。
本当にこの派遣法は許せないものだ! 資本が生き残るためには、労働者の首切り、コストを下げ、正規を非正規にする。労働者が死のうが何だろうが、資本にとっては関係ない。利潤が得られれば、儲かればそれで良いと思っている。マジで、ふざけんな!って話ですよねー。
自分たちで作った物を賃金で買わなきゃいけないなんて、フツーに考えてもおかしい。人間と人間の関係も、金でしか作られないなんて、さみしいし、金がなかったら無くなるなら、むなしいし……。職場の多くの労働者がどう思っているってことですよね。でも、私たちの人間関係はそんなものじゃない。お金では買えないような団結がある!!
正規・非正規も関係なく、共に生き、闘い、社会を変革していく団結が、動労千葉がある!!
すべての労働者の展望になるのは、やっぱり1047名闘争だ!23年間、解雇撤回!民営化阻止で闘って、団結を守りぬいている!!資本がもっとも恐れているのは、この闘いが6000万労働者階級の怒りと結合すること!!だったら結合するような闘いをして、資本を打倒するのみですよね!!それが11月労働者総決起集会だ!!全世界の労働者がここに集まろうとしている!!私たちは絶対に1万という団結体を組織しなければいけない!!残り2ヶ月半を組織!組織!組織で闘いぬこう!!鎌倉先生の講義を聞いて、さらに強く思いました!
☆鎌倉先生へ。私は日共が経営する病院で働く勤務医です。先生の「オバマ幻想」批判は的確で、胸すく思いがしました。しかし、「民主党より日共がまだまし」とは!? 日共は1960年代「ソ連の核はきれいな核」といって原水禁運動に分裂を持ち込みましたが、今度は「アメリカの核はきれいな核」と言って「北朝鮮排外主義」の翼賛体制をつくり出しているんですよ!許せないじゃないですか!! 先生の中に「日共幻想」があると思います。以下、日共が何をやっているのか、書きたいと思います。
まず「経営」です。日共が経営する病院は全国にあり、「民主医療機関連合(民医連)」をつくっています。多分、5〜6万人の医療労働者、300万人の民医連を支える大衆組織をバックにしています。彼らが病院建設資金の半分を出しています。そして日共の大きな支持基盤を形成しています。この民医連の言うところの「医療」は「差額ベッドをとらない」に代表される「弱者の最後のよりどころ」、そして「国の悪政を改めさせる運動体」です。つまり「民医連医療」は「良い医療」で「みんなで守らなければならない特別な医療」というわけです。私も「儲けではない患者のための医療」にひかれて就職しました!しかし、これだって資本主義社会の中での病院経営なのです!国が医療費抑制政策をとる中で、どうなっていくのか!貧困ビジネスと「医療労働者は聖職者」論による労働者への抑圧でしかありません!
国の言うなりに電子カルテ入れて、DPC病院目ざし、あらゆるものが「儲けにつながるかどうか」で動いています。今年、千葉県知事選に立候補した八田氏は、うちの病院の理事であり、経営の中心的役割を果たしている人でした。彼は選挙中のパフォーマンスとしてNECの工場に行って「派遣切り辞めろ」と言いに行ったわけですが、自分の病院でNECの電子カルテ買って派遣切りです。それを団交で追及すれば「派遣切りの批判も甘んじて認めます。しかしこれは国の政策で仕方ない」と開き直りました。現場労働者は日共にもううんざりしています。日共が労働者の味方なんてまったくのウソ! 八田は常に「経営のためにはとにかく人件費削減」と言い続けているから当たり前で、彼が立候補しても現場はしらけるばかり。労組はいつもなら当然のように自らの組織から出馬した人を応援しますが、八田は応援するかしないか全組合員投票にかけざるを得なかった。病院管理会は、八田応援ビラを入院患者に配ったが、私の勤務する病棟のゴミ箱にビリビリに破られて捨てられていました。そして、八田は5人中4番目の得票で落選したのですが、船橋市単独(病院のあるいわば地盤)では、ほとんど唯一最下位の得票でした。これが今の日共の現実です。言っていることとやっていることは180度異なり、まさに資本家そのものですから当然だし、期待を裏切っているだけ、怒りも大きいのです。
この怒りが何によるのかハッキリするのが「労働組合」です。経営を単なる御用組合以上に、国・資本家の政治を改めさせる「共に闘うパートナー」といい、「経営は私たちからは搾取していません」と言うわけです。当然、新自由主義下の民営化・市場化の病院という中で、民間病院も病院間競争に勝ちぬくために現場には激しい労働強化が襲いかかっているのに、「この経営はいい経営だから守ろう」みたいな態度でやっているので、組合員の脱退はどんどん増えています。
そして日共そのものである「絶対批判を許さない」スターリン主義体制下、私やその仲間が「組合を闘う組合につくりかえよう!動労千葉のように闘おう!」と公然と闘い始める前から、私たちに「過激派テロリスト、殺人の反社会的集団中核派」呼ばわりで、徹底的に私たちを孤立させようとしています。(これは組合より経営が最初に全職員〈病院の違う職場、法人の違う職場もです〉に何回も新聞という形で行い、また、業務時間内に学習会と称した宣伝も行いました)その根幹は、労働者の主体性を徹底的に奪いとり、「選挙の一票」としか見ずに、労働者に絶望を与えているということです。「革命?ふん」これらが彼らの態度です。労働者をどこまでも下に見て、党が指導する。こんなのマルクス主義じゃない。その挙げ句にオバマ賛美で、ついに北朝鮮への排外主義戦争に参加し、挙国一致の翼賛体制をつくったわけです。裁判員制度の旗振り役をして、この導入の最先頭に立っていることをみても、日共がもはや没落する日本帝国主義の一翼を完全に担い、労働者を戦争動員し、資本主義延命に力を尽くしていることは明白です。御手洗が志位を訪ねるとは、「労働者が反乱を起こさないようにうまく手なずけておけ」ということです。
この階級的裏切り(というか元々、アメリカ帝国主義を解放軍と規定し、戦後民主主義という革命をさせない体制をつくったと思いますが)を徹底的に暴き、真に労働者の社会をつくる労働者党こそが今、本当に求められている。これがなければ再びファシズムに労働者が全部流されていく、そういう情勢だと私は思います。
ですから、今、鎌倉先生ははっきり「日共の階級的裏切り」を確認し、不破のマルクスを完全にねじ曲げた似非「マルクス」論を徹底的に暴き出してもらいたいです。(これは売れますよ!)本当に重要です。
「戦争ファシズム」か「革命・社会主義」か、その大きな時代の分岐点にいるということですから、是非とも労働者をだます日共のうそをはっきりさせましょう。日共を粉砕した先に労働者の未来が開けると思います。革命です! 議会じゃないし、「よりまし」じゃないです! 全てをとり戻しましょう!
☆「働けど働けどわが暮らし楽にならざり……」と唄ったのは石川啄木でしたが、今の時代はまた労働者が自分の労働力を切り売りして必死に働いても、生活資料を買うに足る賃金を得られず、労働力の再生産さえ不可能な事態になっています。こうした時代に鮮明になってきた資本主義の本質を「市場経済」や「実体経済」ということをはっきり理解することで、資本主義社会を倒さなければ労働者の人間らしい生活は得られないとさらに思いを強くしました。
資本や貨幣が経済活動に必要不可欠なものではないのであれば、労働とは本来、かぎりなく楽しいものであり、人間の人間としての特性が目的・意識的共同性であるならば、共に働くという大きな喜びが生まれてくるのでしょう。
人間らしく生きるために、今のこの革命情勢を私たちの手でなんとしても革命に結びつけて行きたいと考えます。
☆ 鎌倉先生、講演ありがとうございました。
法政大学は学生から教育を奪い、団結を奪い、闘う学生を排除し、警察に売り飛ばしています。私たち学生も、高い学費を払って教育を大学から買う“お客さん”になっている。そのせいで、借金漬けになり、学生が学費未納で追い出されている。学生も“労働者”です。労働者、とりわけ青年労働者が未来を奪われ、日々殺されています。私たち学生も「大学」を「教育」を取り戻さなければなりません。法政大は「営業権」を叫んで、ビラまきや集会を弾圧しています。これこそが大恐慌時代の資本主義、資本の叫びです。
資本主義は大恐慌を必ず引き起こす。そして大恐慌は労働者、学生を殺し、戦争へ駆り立てていく。私たち若者は歴史を塗り替えなければいけません。人間が人間らしく生きていける社会を作らなければなりません。今日の講義を聞いて、あらためて決意と確信を持ちました。
☆今回の講義の感想は、資本の本質とは利潤の追求にあるということです。利潤を生み出すには、どれほど労働者が犠牲になろうがかまわないということです。それが資本家個々人の道徳的腐敗から起きているのではなく、ひとたび資本の価値増殖の運動を始めると同時に、資本間の激烈な生存競争が開始される。
そこで講義の中でわかりやすかったのは、労働者と資本家の貨幣の使い方が違うということでした。労働者は自らの生活資料のために金を使うが、資本は価値増殖を目的に使うということ。その価値増殖の糧こそ、まさに労働者の労働にあることが、資本主義の最大の矛盾があるのだと思いました。
今の時代、大事なことは社会の危機の原因はどこにあるのかをしっかりと見据えることです。充満する職場の怒りを、資本に対して解き放つ。その中でこそ労働者は団結することができる。そのためには、資本主義とは何かを今日の講義でしっかり据えていくことが重要だと思いました。
それともう一つ。ではこの社会をどう変えるのか?その回答として、今の社会が歴史的には特殊な社会形態であると捉えることも重要だと思いました。本来、人間と人間の関係として成り立つ社会が、モノとモノとの関係にさせられる。人間自身が賃金はいくらかとか、評価が何かということが「その人」になってしまい、人を人として見ないんだとハッキリしました。2回目楽しみにしています。 |