労働学校通信

第9期No.02


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次回講座のお知らせ

5月16日(土) 13:00〜
 ◆ マルクス主義と労働組合
   『新版 甦る労働組合』について
 講師 田中 康宏(動労千葉委員長) 
 マルクス主義をつらぬく階級的労働運動とは。党と労働組合、革命と労働組合などについて、明らかにする。
*16:30より講師を囲んで懇親会を予定いたしております(会費1,000円)

労働学校通信 第2号 (2009.05.10発行)
がんばろう労働者!たたかおう労働組合!ひろげようインターナショナル

建学の意志

 どうもごくろうさまです。労働学校も、今年で第9期目を迎えるということです。よくぞもったと、感慨深く見ています。まったく、見も知らない若い人たちにたくさん参加していただいて、この労働学校も少し、建学の意志がだんだん浸透し、定着してきたと考えています。今年1年間を通して、さらに発展させていきたいと思います。
 9期目といいますと、ひとくくりになります。この労働学校は21世紀に入ってすぐに始めたんです。2001年、アメリカで9・11ゲリラというのが爆発しました。その年に僕は動労千葉の委員長を退任し、それからこの動労千葉の労働学校を開設したわけです。それから今年で9回目ということになるわけです。
 ・・・われわれのこれからの闘いは、そういう状況も見据え、闘いの方向を見誤らないでやっていく必要があると思います。この2009年というのは、その点では勝負所になると思います。

テーマはほぼ同じ

 今日から労働学校が始まって、来年の3月まで、テーマは、ほぼ同じです。簡単に言えば、「資本主義ってなんなんだ」と。その中で、「労働者はどうあるべきか」というのを勉強します。
講師の方が、いろいろ勉強してやってもらうというようになると思います。その中で、本質をちゃんと、キチンとつかんで、それで確信を持って闘いを開始すると。
 全ての問題は力関係で決着がつきます。力をつけなければいけない。力をつけるということは、自分自身が、一人一人が力をつける。力をつける方法は、われわれは別にトレーニングをやって腕力をつけたってしょうがない。やはり頭を使う。 
 人間というのは、やればやるほど、能力が出てきます。労働者というのは、素晴らしい才能を持っていますから、「勉強する」。それとあと、仲間を増やす、ということです。そういうことでやっていきたいと思います。
(開校式代表あいさつから)

ひとりは万人のために 万人はひとりのために

交流の広場−闘いの輪(受講生の声)を随時発行しています

感想文紹介

☆今日は、伊藤えりかさんの熱の入った講演−解説でこの本を読破したような気持ちになりました。充分な資料集め(よく歩いてらっしゃるのですね!!)ていねいなレジュメ、聞きやすい語り口、豊かな表情、とても好感が持てました。
@中野顧問のマルクス主義者の明解な宣言が「だって“労働者は誇り高くこの社会を動かす主人公であり、社会を変える力を持っている”と言った唯一の人間がマルクスだからだ」、だから労働者はすべてマルクス主義者だと聞いて、完璧に理解できました。なんだ、こんな簡単なことだったんだ!!と。
A若い頃、ゴーリキーの本か何かで、人間は本来誇り高い存在だと読みました。これは圧倒的多数の労働者のことだったのだと。労働者に徹底的に信頼をおき、依拠して、労働組合を再建し、団結をつくっていく―。この全幅の信頼というところが私は教労として生徒に接する中で確信してきた中身を同質だと思いました。生徒を管理と教育の対象として下に見ていくことの間違いを管理主義教育の横行する中から、違和感と共に気づき、子供を1個の人格として認め、信頼する姿勢を確立してきました。この中で反戦、「日の君」不起立、そしてこの2年間は階級と革命を語ってきました。3月卒業式の不起立闘争を子供に宣言して闘う中で、「自分も革命に起つ」と2人の男子生徒が宣言、3人が3・20集会とデモに決起しました。この経験と中野顧問の労働者への絶対の信頼は共通だな、私も子供だけでなくとなりの労働者への信頼を基に、再度職場分会を立て直し、学校現場に闘いをつくっていかねばとあらためて決意しました。
 生徒には、階級意識に目覚めさせ、この社会が階級社会だと気づかせ、教労仲間には聖職意識に気づかせ、労働者としての自覚を訴えていきたいです。

☆本日、久々に労働学校に来ました。自分は今まで労働学校には正直、交流会ばっかりしか来てなかった。講義を聞くわけでもなく来てた。自分は今、分会そして分会長としての立場として、仲間と団結をするにはやはり勉強が必要だと思い、講義に来ました。
 そして今日はなんと、伊藤えりかねえさんが講義をするということで、正直緊張しているから大丈夫かなあと思いました。はじまったらすごくすらすらと分かりやすい講義をしてくれました。連合・日本共産党は資本、権力に逆らうことなく屈服し、今の世の中、非正規労働者、派遣労働者が明日食べていけない、生きていけないにもかかわらず、闘う姿勢が見えないとんでもない党だと思いました。
 今日学んだこと、労働者は団結すれば勝てるんだということですね?団結がんばろう!!

☆とてもわかりやすく、労働運動というのは何が大事なのか、ということがわかった講義でした。
 前半の最初の労働組合の基礎知識は勉強になりました。日本にどういうナショナルセンターがあって、どういう中身なのかというのは全然知らなかったからです。
 そして派遣切りや時代認識に対する連合や日共がどのように考えているのかという動労千葉との対比は、本当に面白かったです。結局、資本家のための運動にすぎないのが連合、日共という存在だということがよくわかりました。そして、動労千葉の正しさ。
 後半は、連合、日共の資料にはなかなか見つからなかったそうですが、結局それは彼らが正面切って「労働者とは?」ということを訴えられないということなのかなと思いました。資本主義を発展させるための「人材」、つまりモノとしか見ていない、もしくは一票としか見ていないから。だけど『甦る労働組合』の重要性があらためて確認できたのでよかったです。
 時代認識をしっかりと持つこと、マルクス主義を身につけること、この2点は大事だと思います。そして自分の職場で資本と闘うことが決定的に大事だということ。
 自分の職場に組合はないですが、動労千葉のような組合をつくりたいと思いました。1人から始まると中野さんは言っています。私がその1人になって仲間をつくっていきたい。「職場で労働者同士がぶつかり合う苦しさ、だけど本人が屈しなければ仲間ができる」という部分に依拠したいと思います。というわけで、充実した1日でした! 1年間、がんばるぞ。

☆連合中央のデタラメぶり、腐敗ぶりを具体的な資料に基づいて暴露してもらって、分かりやすかった。前から気に入らない連中だとは思っていたが、今回の講義を聞いて怒りを新たにした。
 また、これだけ末期段階に達している帝国主義に対して、今もって二段階革命論を唱えて、革命を永久に彼岸化する日本共産党スターリン主義のふざけた物言いを逐一紹介してもらって、日共の誤りがよく理解できた。
 これら連合・日共と対照的であるのが動労千葉だというのがよくわかった。動労千葉の運動には何か特別な秘密というか、妙薬というようなものがあるのかと思っていたが、全然そんな特殊なものではなく、当然のことを原則的にやっているだけだということが興味深かった。『甦る労働組合』はこれからも何度も読み返して活用したい。
 翻って、自分の職場でのあり方や日々の運動の参加のあり方を省みると、まだまだ腹が固まっていないと思わされた。現場で同僚に集会の参加を呼びかけたり、組合をつくろうと訴えても「危ないからよせ」と言われて黙り込んでしまっていたが、それに懲りずに訴えていかねばならないと思います。
 かつまた、自分の思想性の問題についてもいろいろと考えるところもあった。時として虚しくなり運動から離れようかと思うときもある。しかし、動労千葉派として、反戦労働者としての誇りをもって頑張っていこうと思う。ありがとうございました。あとは私の踏ん張りです。
 夜勤明けに参加して、そのまま夜勤に入ることになることが多くなりそうなので、仮眠場所などあれば嬉しい。できたらでいいですけど。

☆たいへん面白かったです。直接、連合本部まで足を運ばれたそうで、よく怪しまれませんでしたね。具体的に体制内勢力が何を言っているのか紹介されているので、全体が分かりやすかったです。あらためてハッキリしたことは、連合、共産党等々には「闘う労働者」がないということです。今日の講義でも明らかになったことですが、労働者は闘うことによって誇りを取り戻すことができる。「たかが労働者」ではなく「されど労働者」だ。指導部の役割とは、この労働者の誇りを取り戻していくために、路線・方針を打ち出していくことだ。それは現場労働者に徹底的に依拠し信頼して闘うことである。
 ところが、日本の労働者の意識を規定している連合はどうか。「賃上げこそ最大の景気対策」だとか、「健全な労資関係」だとか、資本そのものの言葉を語っている。日本共産党も「大企業が社会的責任を」と、経営者になりかわっているありさまだ。
 彼らは労働者に向かって“経営者・資本に気に入られる存在になれ”“よき労働者になれ”といって襲いかかっているのだ。こういう連中は打倒するしかないとあらためて確信を持ちました。
 やはり、この根底には時代認識が決定的だと思いました。彼らは結局、どこまでも資本主義体制が続くということを前提にそこに依拠し、資本の力をバックに労働者を支配しようとしている。でも、動労千葉は違う。資本主義は終わりであり、労働者には社会を動かす力があると運動のベースに据えている。これが決定的違いだと思いました。ごくろうさまでした、初講師。

☆4年前に初めて労働学校に来た時から、私の本当の労働運動が始まりました。マルクス主義を知ってものすごくスッキリしみんなといっしょに闘いたいと本気で思ったことを、今日久しぶりにきた労働学校で思い出しました。「一人一人が」労働組合のリーダーになろう」ということで、今はもう一人の自分(リーダー)を作っていく、仲間を組織していくということで、いろいろと格闘中です。
 マジで連合や日共を打倒したいと思いました。えりかさん、お疲れ様でした。
 現場労働者の闘いや力をよく知っているえりかさんの言葉ひとつひとつに重みと愛情と確信を感じました。ありがとうございました。

☆労働者観、労働組合論をめぐる連合や日本共産党との党派闘争が非常に重大な時代が来たと思います。実際には彼らの言説はそれなりの現実性をもって労働者を批判し、支配しているのも確かです。これをうち破るのはなかなか大変でもあります。
 今日、あらためて時代認識、われわれ労働者がどういう時代に生きているのかを本当に性根を据えて格闘し、労働組合を労働者の団結の武器、闘う組織として復権させていくことだと思いました。マニュアルとしてではなく、その精神を学ぶということだとあらためて感じました。

☆今回から一年間、本講座を受講することになりました。よろしくお願いします。受講を希望した理由は、自分も“動労千葉労働運動”を実践したい。担い手の1人として、若い戦闘的労働者と肩を並べて革命の時代を疾駆したい。そのために、一から学びなおしていきたいというのがそれです。
 私自身は職場を持ちませんが、学んだ労働組合運動の真髄を内にし、労働者を組織できたならばと思っています。
 さて、講義について。大変ごくろうさまでした。中野労働運動論をこれだけよく自分のものにされて、すごかったです。オルグされました。とくに、連合、CPをよく対象化されて、党派闘争的にかみ砕いて展開されていたので、核心も生き生き伝わってきました。労働者階級の自己解放が社会変革の原動力であること。労働者階級が歴史的存在であること。労働組合はそうした場合の決定的武器であること等々、もっとも肝心だとあらためて学びました。

☆第一講義 中野さん
 労働組合とは何か。労働組合−労働者はどういう存在であり、どういう闘いをすべきか、体制内労働運動を批判しつつ明らかにしており、いろいろ教えられることの多い提起でした。
 特に新自由主義の攻撃が世界各地で吹き荒れているが、イラク反戦闘争をはじめ、民営化と労組破壊の攻撃に怒り、数十万単位の決起がかちとられているなど強調され、心を動かされるメッセージでした。
 メイン講義 伊藤えりかさん
 伊藤さんの講義は非常にすぐれた『新版 甦る労働組合』論で、学ぶことの多い内容でした。
 伊藤さんの同著への光のあて方−理解、読みの深さが感じられ、僕の気づかなかったところをいろいろ教えてくれたと思います。それは伊藤さんの動労千葉の存在と闘いの輝かしい歴史との格闘による一体感が背景にあるように強く感じさせられました。
 伊藤さんの提起によってあらためて著書、そして中野さんの労働組合観、労働者観が「反スターリン主義」に依拠していることを鋭く教えられて、非常に感動的でした。

☆“労働者観”のちがい。「大恐慌と革命」の時代の到来の中、全世界で澎湃と労働者階級の決起が巻き起こっている(仏−500万のゼネスト等々)が、なぜ革命に到らないのか?の核心を労働者階級の闘いの“武器”である労組の問題であるととらえて、斬り込んでいる(CPがすさまじい。「熟し柿がポトリ」は分かりやすい!!)視点がすごく重要だと思いました。
 三大ナショナルセンターが労働者をどう見ているのか?が具体的に冒頭、並べられていた。−マルクス主義ではないこと!←労働者に依拠しない、主体として措定しないこと)
 微に入り細に入って展開して、初めて参加した青年(「組合」がなんたるかをまったく知らない人たち)にも手に取るように分かったと思います。→成功!
・動労千葉のすごさは指導者、指導者層(活動家集団)の厚さと、一致団結の絆の強固さが基礎。中心に向かって団結している。組織された階級的力。これがプロ独能力そのもの。
・プロレタリア革命で労働者階級が権力をとり、プロ独を執行し、しかるのちに階級そのものを廃絶する(=プロ独権力をも眠り込ませていく)過程もずっと、おそらく労働組合的な団結形態が必要なんだろうと確信する。階級の持つ無限の力を引き出すことができる時は、労働組合的(ソヴィエト的)なあり方が少なくとも必要なんだろうと、動労千葉を通して考えさせられました。(先走りですが)次回を楽しみにしています。

労働者学習センター事務局
千葉市中央区要町2−8 DC会館 電話 043-222-7207 FAX 043-224-7197

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