労働学校通信

実践講座
第9期No.05


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実践編次回講座のお知らせ

16:30より講師を囲んで懇親会を予定いたしております(会費1,000円)

労働学校通信(実践講座) 第5号 (2009.01.10発行)
がんばろう労働者!たたかおう労働組合!ひろげようインターナショナル

 

ひとりは万人のために 万人はひとりのために

交流の広場−闘いの輪(受講生の声)

◎ 受講感想・感想編

●韓国労働運動の連帯とストライキ闘争の歴史から今の民主労総を考えるということで、九老同盟ストから11987年労働者大闘争、民主労総設立、1996〜97年のゼネストまで、政治情勢や労働者の意識の変化、いろんな要素があって、今の民主労総があり、ストライキの映像で、生命力にあふれた労働者の姿は過去のことではなく、現在、未来の労働者の姿だと思いました。労働者の団結した闘いが社会を変革する原動力だということを実感しました。11月集会で闘うぞ!

●「ビデオ」を見て、韓国労働運動の戦闘性と粘り強さを感じています。日本帝国主義により侵略、弾圧された中で、それを闘ってきた朝鮮民族の歴史の大きさと闘いを伝える力を強く感じます。韓国労働運動の闘いと連帯する闘いは、日本での労働運動をマルクス主義的な労働運動に変えていく、自分の職場や地域の闘いを階級的な見方で闘っていく事だと思っています。
 今は退職していますが、組合でYH貿易女性労働者の闘いの学習やチョンテイル氏の「オモニ」の映画会を開催したことがあります。徹底的に資本と闘うことを学びました。今、この大恐慌の中で資本主義体制そのものを打倒することなしに労働者は生きていけない状況になっていると思います。世界の労働者が階級として一致団結して真の労働者解放の闘いを今こそ必要だと実感しています。もう亡くなられた在日一世の方(日本に17歳で強制連行されてきた方)から戦時中と戦後の闘いについてよくお話をしていただき、本当に民族や国境を越えて闘うことが重要だと思っていました。
 動労千葉がこの間、国際連帯の闘いを拡大してきて、世界の労働者に団結を呼びかけてきましたが、その在日一世の方が今年の集会に参加できていたら、常に私たちに言ってこられたほんのわずかのことではありますが、実現できたかなあと思います。
 労働者階級が自分の力と労働者階級は団結できる階級であると闘いを通して実感できると思います。だから他の労働者の痛みを自分の痛みとして感じます。そしてその階級の歴史的存在に気づきます。今回の講義とVTRがそのことを示していました。類的存在として、自分の時代では実現しなくても未来の労働者階級の勝利を信じて闘ってきた歴史。そしてそれが今の民主労総に受け継がれ、さらに拡大していく。そして自国から他の国の労働者に受け継がれていく。今こそ新自由主義の生み出した労働者がまともに生きていけないこの社会を、先輩たちの闘いを引き継ぎながら闘い変革していきたいと思う。そのために先輩達の闘いをきちんと学ぶことが大切だと思いました。

●貴重なビデオ、感動しました。97年ゼネストについてのお話を聞き、あらためて韓国労働運動の底力に驚かされました。
 民主労総が非合法団体ではなくなってからわずか10年でこれほどの運動をつくりあげてきた韓国労働者の情熱、パワーに学び、世界恐慌下の国際連帯闘争を作っていきたい。闘争の継続性と常に「活力」を失わない粘り腰が本当に必要だなと感じました。

●韓国の人民が政府や資本の抑圧に耐え、自分たち自身の力で団結をつくっていった労働運動の歴史を知り、感動しました。そして様々な困難を乗り越えて、ゼネストを実行するまでに成長していった韓国の人々に拍手を送りたいと思います。
 日本では不幸なことにそのような連帯がなく、個人主義が、というよりも利己主義が流行し、労働組合は御用組合が多く、組織率はとても悪いです。それはやはり戦後の労使協調路線が良くなかったと思います。
 そのようなことで、韓国の労働組合が常に対決姿勢を保ち続けているのは、とても立派なことだと思います。これからも頑張ってほしいと思います。

●朝鮮半島が熱い! これは前から労働運動についてだけでなく感じていましたが、今日の講義とビデオを見て少しその中身が理解できた気がします。1987年の大闘争の爆発的展開と権力の弾圧によるあっけない集結の敗因は?
 そして96年末から97年1月にかけての労組法改悪への大ゼネストの高揚と勝利は感動なしに語れない。が、しかし、国会での再改正は整理解雇、勤労者派遣、変形労働時間制が亜sらに激しくなってしまったという皮肉。一体ゼネストはなんだったんだ?!やはり国会の既成政党に労働者の要求を託すという民主主義の幻想は徹底的に労組自らが打ち破らなければならない。民主労総執行部がここをどう考えてどう方針を立てているのか?この辺が元ソウル本部長の苦悩だろうし、階級的視点と展望を持った執行部を立てることが急務と考える。87年の大闘争も、理論武装した活動家集団、政治的労働運動組織と無関係だったとは。6万もの大デモも路線と理論武装の裏付けがないまま、敗北したのではと危惧する。怒りは満ちていても時代認識と路線を持つ確固とした指導部がなければ国家権力の弾圧の前には脆いものだと知った。
 サンヨン自動車の圧倒的戦闘的無期限ストにも韓国労働者階級の怒りとエネルギーがいかんなく発揮されていたが、同時にサンヨンを「見捨てた」民主労総本部を徹底的に弾劾する。なぜ連帯ゼネストを打てなかったのか?特にJR総連革マルが民主労総に入り込み、運動路線をねじ曲げ屈服させようとしていることに激しい怒りを覚える。ここをなんとしても粉砕するべく民主労総とDC労働運動が連帯を強めることが急がれる。
 そして学生の偽装就労闘争というのがたいへん気に入った。学生運動の活動家が労働現場で実践的に階級闘争を指導すべく就労するのは、革命への過程にかなっているし、その組織的行動力に拍手したい。

●『共産党宣言』の第一章で書かれている労働者の闘いそのものだと思いました。激しい弾圧の中で、団結して闘い、組織が潰されては再建しながら、職場、地域、全国へと闘いが拡大していった事は、労働者が本来持っている力と可能性を感じました。
 1987年の労働者大闘争、とりわけ労働運動がどのようにして発展していったのでしょうか? 直前には「偽装学生」が労働運動の組織化を進めたそうですが、1987年労働者大闘争とは断絶があると語られました。すると、どのような活動家(思想的傾向も)が、闘争をつくっていったのでしょうか?
 ゼネストにまで発展していった労働運動、その前提に民主労総の結成がありますが、自然発生的には行かないと思います。この点はどうなっているのか、疑問に思いました。
 10年くらい前に、民主労総のゼネストのビデオ(日本語に訳したもの)を見て、感動した覚えがあります。今ではその人達と11月集会を共に闘えることをうれしく思います。すごいことだと。11・1の1万人結集へ残り1週間、がんばります!
今後の希望
ビデオ上映良かったです。こういうのを入れるのは良いと思います。

●骨太な韓国の運動史を学ぶことが出来ました。やはり日本と同じく、女工哀史的な出発があり、武装する男性ブルーカラーの労働者へと移行していく過程があり、今につながっているのだと思いました。そして、やはり民主化闘争と密接に連帯して闘ってのことと思います。
 ビデオの中でテレビ放送の労組の姿を見つけた時、韓国の映画の素晴らしさの裏付けとして民主化闘争を担った映画文化があると思いました。いつも作品の素晴らしさはさることながら、韓国映画界が誇るスクリーンクォーター制、外国映画(特に日本とハリウッド)は全体の1/4に抑えるという姿勢には、外国資本に負けず自国の芸術を大切にするポリシーに感服します。

●今まで韓国の歴史も労働運動の歴史もほとんど知らないまま、今日、参加しました。
 民主労総ができるまでのことがわかって良かった。1つの組合が、1つの企業を相手とする労働組合ではなく、地域や産別など多くの組合が団結して国家権力を相手とする労働組合。
 日本も多くの組合と団結して、国家権力を相手にできる力となるような組織をつくって行けたら変われるのだろうと思った。
 これをきっかけに韓国について学んでいきたいと思っている。
・先生の資料はやはり少し字が小さく、読みにくいので、もう少し大きいと良かった。
 地理的にも知らないので、地図が資料にあるともっと分かりやすかったと思う。

●「今、何を学び、これからの行く方をどう見すえる必要があるのかをふまえて、民主労総がこれまでどういう闘いをしてきたのか、たたかいの歴史に焦点をあわせて学ぶことが重要」との提起は、今の民主労総の苦闘を見すえる時、とても重要だと思います。96〜97労働法をめぐるゼネストの経験についても、金元重先生が指摘されていたように、韓国の労働者、階級全体の歴史的経験であり、教訓であると思います。新自由主義が世界に拡大するその過程で生まれた民主労総。その歴史的な闘いを継承して今、韓国の地で闘いぬいているソウル本部、全解闘と11月1日に東京日比谷で合流することの意義に胸が躍ります。
 歴史の大転換点に立っている今、国境を越えた団結が新たな歴史をつくりあげるのだと確信します。今日は貴重な映像も含めての講義、ありがとうございました。

●映像をみて、圧倒的な青年労働者、若い女性労働者のパワーあふれるような闘いの姿に感動しました。今のサンヨンの闘いの中に、完全につながるものがあると感じました。個人的にははるか昔に、火焔瓶もって街頭に出て闘った時代を思い出しました。
 お話しの中で、「爆発的戦闘性、民主性、連帯性」とありましたが、一言で言えば労働者階級の自己解放性を根底から解き放つものが韓国労働運動の中に流れているのだと思います。
 その上で、もう少し知りたいなと思ったのは、87年の労働者大闘争を主力として担った重工業労働者と、それ以前の闘いを準備してきた世代の政治的な労働運動活動家のグループとの「断絶」として出されていた問題。この「断絶」はその後はどうなったのでしょうか? このことと、昨年のロウソク集会の大高揚と労働運動の関係の「落差」とは、どこか深いところでつながっているものもあるような気がしてくるのですが。
 日本の労働運動にとって、韓国労働運動の歴史とその苦闘を知ることは、今の民主労総との連帯を深めるという次元を越えて、もっと本質的なところで非常に重要なことだという思いをあらためて強くするお話しでした。ありがとうございました。

●勉強になりました。ハーゲン・クーの本を読んでいたので、ある程度知っているつもりでしたが、日本語で聞くと、英語で読むより分かりやすいところもありました。私は日本国内のものも含め、大きな運動に関わった経験もないので、ビデオは当時の様子を知るためにもよかったです。
 先生もおっしゃるとおり、正規・非正規労働者をどのように団結させていくのかという問題は日韓共通の課題であると思いますが、どうしたらよいのか、と考えると、なかなか答えが見つかりませんね。難しいな、と思います。正規労働者側の意識もそうですが、非正規労働者側も「私なんか、価値のない人間なので仕方がない」と思っている人も多いようです。両方の意識改革が必要なのかなと思います。

●韓国の政治運動の中心に、社会変革には労働運動が根本に据えられるべきであるという変革志向労働運動が根付き、連帯闘争委員会ができて85年に同盟ストが打ちぬかれた。このことを知って、韓国の闘争の壮大なイメージが私の中でストンと重なった感じです。
 1ヶ月のゼネストなんて、私たちのこの国でやってみたいです。映像で見た闘いのものすごさに今も胸がいっぱいです。

●あらためて韓国労働運動、とくに87年労働者大闘争以降の闘いをていねいに講義していただき、新鮮な気持ちで学ぶことができました。
 最初に提起されましたが、民主労総がぶち当たっている壁を乗り越えるためにも問題をあげつらうのではなく、これまでの闘いの歴史をきちんと受け継ぎ、この歴史にゆるぎない確信を持つことをベースにして考えるという点は、非常に重要なことだと思いました。
 96〜97年ゼネストは歴史的な闘いだったこと、映像でストレートに感じました。それにしてもこれだけの闘いを闘ってきた民主労総と具体的に共同闘争をやっている!すごいですね!

●労働学校初デビューでいきなり実践編に来てしまったのですが、とてもわかりやすい内容でした。
 ビデオでは日本の昔のような闘争が映し出され、日本はいつからこの熱い想いを、闘いを忘れてしまったのだろうと考えました。
 日本人はもっと怒らなければいけないと思いました。デモの人数も日本の比ではなく圧巻でした。今年はじめて訪韓するので、しっかりと闘いを目に焼き付け、帰国したらそれをふまえて頑張っていきたいと思います。

●韓国の労働運動の歴史について初めて学ぶことができました。過去3回、ソウルの11月大会に参加していますが、歴史的な事は知らずに参加していました。でも第1回参加の時の強烈なパワーを感じて、あらためて自分が運動をつくっていく決意をした転換点でもありました。
 96年のゼネストは今のところ、すごーいというところで、次の課題にしていきます。
 昨日は滝口さんと物販にまわりました。特に社会保険庁にも行ったのですが、「組合の人はいない」「組合は今どうなっているのかわからない」ということでした。
 1000人の首切りが始まっている中で、どうするんですか? 今こそ組合の必要性が問われていると本当に思いました。

●民主労総の土台をなした闘いが、講義とビデオで見れて、はじめてイメージがつかめました。韓国の労働運動については、ほとんどよく知らないので、激しい弾圧のもとで大変であった1970年代の頃と、現代のような開放的な闘いの間にどのような転換があったのか、以前から不思議だったので、このテーマでやってもらえて良かったと思います。それにしても、1996年のゼネストの映像は圧巻でした。

労働者学習センター事務局
千葉市中央区要町2−8 DC会館 電話 043-222-7207 FAX 043-224-7197

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