労働学校通信

実践講座
第9期No.04


労働学校ニュース 戻る
実践編次回講座のお知らせ

16:30より講師を囲んで懇親会を予定いたしております(会費1,000円)

労働学校通信(実践講座) 第4号 (2009.11.10発行)
がんばろう労働者!たたかおう労働組合!ひろげようインターナショナル

 

ひとりは万人のために 万人はひとりのために

交流の広場−闘いの輪(受講生の声)

◎ 受講感想・感想編

●「5.憲法擁護運動と改憲阻止闘争の違い」は具体的ですごく説得力がありました。資本主義の終わり、支配階級の根底的敗北情勢ゆえに一人一人が反対することが決定的な力になる裁判員制度絶対反対闘争が、改憲阻止闘争のひとつの柱になるし、怒り、主体性を引き出すものになり、階級闘争の拡大につながると思いました。

●裁判員制度は絶対に粉砕だと思いました。最初の頃、まだ実施まで至っていなかった頃に、この制度は「国民」を“警察官”にするものだ。つまり“国を守る人々”をつくるものだと考えていました。今日の話でもっと鮮明になりました。
 これが“国のあり方を変える”新自由主義攻撃のひとつだというものだったんだ。新たな“国づくりの基礎”に裁判員制度や教育改革がある。ほんとうに戦争をやれる「国づくり」なんですね。だからわれわれの闘い、本当にたたかう労働組合を、1万人を登場させて絶対勝たなくては、と思う。
 高山先生の話はすごくおもしろかった。なぜなら勝てる展望がすごくはっきり提起されたからです。危機に陥っているのは裁判所であり、権力の側なんだ。裁判員制度は絶対粉砕です。できる。そして絶対反対と絶対やめさせる。なぜならそれは改憲だし、“国民”を国策の担い手にする制度だから絶対に反対する。
 ただ、私たちは憲法擁護じゃない。「憲法闘争は戦闘的でなければならない。憲法擁護ではない、改憲阻止」、それも戦争をやろうとする勢力との闘いなんだ!
(余談ですが)質疑応答の最後に高山先生が「たたかう法律家とたたかう労働者」と言われていました。私は“闘う同志だなあ”と思っていました。
 裁判員いらないインコの人も暑い中大変だなと思ってます。頑張って下さい。

●報道で凶悪事件を耳にするたびに自分がそれを裁けたら思い切り思い判決を下してやるのにという思いがありますが、それとは別に裁判員制度を見つめた時、あまりにもずさんな制度であり(憲法にも違反している)国民の権利を侵害するとんでもないものであるということがよくわかりました。自分にもし裁判員の通知が来たら、大変だけど拒否しようと思います。

●憲法に対する考え方が180度変わった日になりました。確かにブルジョア憲法であるかも知れないけれど、「激しい闘争宣言」と捉えるなら、力強い武器にもなるものなのだなあと感じました。
 今まで「憲法擁護運動」と「改憲阻止闘争」って何が、どう違うのだろう?とわからなかったし、「改憲阻止」って言うと過激だよー。「憲法擁護」でもいいじゃん?どうせ同じような意味でしょう?内容的に変わらないでしょう?と思っていたし、こういうふうに考えていましたから、当然、考え方も憲法擁護だったです。今日、根本的な違いに愕然としました。
 裁判員制度に関しては、基本的に何回か講演を聞いたり、学習会に参加したりしていましたが、今日の・豆を煮るに豆殻をたく ・同意を強制 という表現に恐怖感を感じました。
 本質とはかなり離れてしまいますが、私自身で殺人現場の写真とか見せられたら、カウンセリングを受けても、立ち直れないと思います。
 話をするのは超苦手で、寡黙な方ですが、自分の中でキチンと消化して、自分の言葉で1人でも多くの人に伝えていきたいです。皆がおしゃべりになるといいですね。
 千葉の松戸在住なので、松戸の仲間と頑張って裁判員制度、絶対反対していきます。

●「千葉の裁判所は件数が増えてパニック。千葉の裁判員制度崩壊の突破口にしたい」という高山さんの発言に奮い立ちました。
 裁判員制度は陪審員制度とはまったく似て非なるもの、他に類例がないシロモノだ、ということを鮮明に理解することができました。資本主義の断末魔を何とか突破しようと的が苦し紛れに出してきた破綻的な制度で、やればやるほど矛盾があからさまになっていく、敵のアキレス腱。この急所を握って離さず、労働者の団結で帝国主義もろとも吹っ飛ばしたい。

●今日はとても面白い話をありがとうございました。講義は前半と後半に別れていましたが、前半の改憲阻止闘争の話で、もっと詳しくは聞いてみたかったのは、司法制度改悪の評価と昨今の立法乱立についてです。海外派兵恒久法とかは明らかに違憲なのにどうして問題にならないのか不思議です。
 どんな内容の法律でも国会で成立すれば正しいとされる今の日本が正直、怖いです。六法とかは10年前に比べると1/3くらい分厚くなっていますから、全ての内容に目を通すのは非常に困難。新しく成立した法律がどんな内容なのか誰も知らない(専門家以外は……)ということになるのでは。
 後半の裁判員制度批判の話では、その実体を危機、NHKニュースとあまりに違うその評価に驚きました。講義を聞いていて背筋がゾッとする。私もいつ犯罪者にされるかわかりませんね。
 刑訴には真実探求主義というのが規定せられているはずです。犯罪の事実は具体的に何が起こったかということが確定しないと判決は下りないと思っていましたが、「室内もしくは室外……」といったような事実認定で結審という話を聞いて、はっきりショックです。
 また、民事と違って自由心証ではなく、裁判上明らかとなった証拠(=事実)には、常に拘束されるはずなのに、8月3日の裁判員裁判ではそれも守られていないと聞き恐怖を感じました。
 最後にみんなで集まってこういった本当の話をする機会は大切だと思いました。講義もよかったですが、質問の時間はもっと良かったです。来年はディベートの時間をもっと長くとってみてはどうでしょうか。

●闘う弁護士は常に前進している! 講義・質疑応答を含め、すべてに無駄がないというか、重大な意味があるというか、闘うために必要な事柄と精神が込められていて圧巻でした。
 去年の講義も聞いていたのですが、去年にはないと思ったのは(もちろん裁判員制度が実際に始まったことに関する事柄は当然ですが)、憲法擁護運動と改憲阻止闘争の違いのところです。
 日共の運動とまっ向対立する内容で、超空気入りました。一人一人に本当は力があるのに、日共はそれを徹底的に低め、選挙の一票としてただ誰かにお願いする存在とする。「憲法擁護、9条を守ろう」と言ってるだけで平和がやってくるかのようにしてしまう。挙げ句の果てにオバマ賛美と裁判員制度推進でついには戦争に加担するように誘導している。日共こそ最大の体制維持の戦争勢力ということだと思います。絶対に打倒するのみです。裁判員制度が敵の危機の深化の中で、失敗すれば墓穴とわかって始めたものだとよくわかりました。最大のチャンスですね。一人一人がNOと言っていいんだ!選挙じゃないんだ!っていうことがわかりやすい。
 そして、そういう力を自覚した人々が、さらに進んで、これが改憲問題であり、階級闘争の前面の問題なのだと共有する所まで運動を深めていくことが、つまり裁判員制度を粉砕するだけでなく、こういう制度をつくり出そうという現体制を粉砕することが求められているということだと、高山先生はおっしゃっていたと思いました。

●まず近代憲法とは、新支配権力が反体制に向けた激しい闘争宣言だと聞いて驚いた。そうだ、国家権力がきわめて暴力的な理由はここにあるんだ。そして高山さんが運動を進める本体があるからこそ、この権力側の闘争宣言を受けて立ち、闘争に勝利しようという強い意志が明快な憲法定義になっていると感じた。その視点からの米憲法の革命権には心底驚く。人民に武装権を保証し、イヤなら政府を倒してOKというのは、共産主義社会に向かう過渡期のプロレタリア独裁政権を彷彿とさせる。そして前から指摘されていた日本国憲法1〜8条の天皇制が、労働者階級と日帝権力・列強の妥協上の産物ということがさらに明確になった。憲法が骨抜きにされ、とうとう「海外派兵……」という法律に資本家階級自らが自衛隊を軍隊と公然と名乗らせ、ソマリアに自衛「軍」を派兵している。実質改憲とみてきたが、「改憲」にかかる膨大なエネルギーは革命かクーデターに匹敵すると知り、彼らがそれをわれわれに仕掛けてきている。この激動・内乱情勢がチャンスなのだ!とわかった。8・30の衆院選はブルジョアマスコミでも民主党330議席などと予想を出している。離反が止まらない自民党は間違いなく大崩壊する。この恐慌化の大激動期に国家権力・日帝がクーデターなみの攻撃で襲いかかっている今、われわれは革命を明確に掲げ、新自由主義攻撃=道州制、民営化絶対反対の決起を職場から勝ちとりたい。11月はまさに混乱、激動−革命への集会です。
 裁判員制度がわれわれ一人一人を罰則付きで強制的に呼び出して、国家権力の殺人の共犯者になれという「人心改造計画」であるとはっきりした。そして、個々に呼び出され、裁判が個々に報道されるこの制度の特徴から反対運動がいやが上にも高まり広がるというのもうれしい。千葉地裁のパニックも大チャンス!! ここから粉砕闘争に立ちましょう。

●裁判員裁判と陪審裁判の違いをあらためて認識し、8月から始まった裁判員制度以降、藩閥、批判はより強くより高くより広範に、世論調査によれば制度開始後にも80%を超える国民が背を向けていることに、限りない確信を持ち、廃止、日帝打倒、プロレタリア革命に向けて闘う!
 被告人(国民)の3つの義務(教育、勤労、税金)と裁判官(国民)の苦役の禁止の話も大納得。プロレタリア革命の現実性を主体的にとらえ闘っていますが、裁判員制度は道州制攻撃と共に、全人民の反発と廃止、粉砕が可能な闘いということをあらためて感じ、大変良かったと思います。

●・改憲阻止闘争の最大の戦場として『裁判員制絶対反対』の闘争があることがよくわかった。いかに裁判員制が現行憲法と矛盾し、人民の広範な反対が存在することに勝利の現実性があります。
 学生時代(1976年〜1980年)、教育学部であったので、憲法概論は必修でした。しかし、授業を受け、テキストも買ったけど、まったく講義内容を覚えていません。講師に熱意があったのかどうかも忘れました。日本の大学の憲法学者はリベラルであると思うけど、高山先生の立場に立たないかぎり、憲法の形式的理念すら失われていくと思います。法政大学の憲法を講義している教員はどう思っているか、知りたいです。
・三里塚を闘う者として、農地法改悪と憲法改悪が一体のものであることは、現闘本部員の研究で明らかになっています。裁判員制度絶対反対のとりくみが三里塚ではまだたち遅れがあります。今日の労働学校を契機に憲法・「裁判員制度絶対反対」を闘う武器として捉え返すことが求められています。
 やはり、こういう労働学校を通じて、運動をやっているものとして自分の知らない闘争現場に接近できることになるので、三里塚からも労働学校に参加し、本部員のトータリティを獲得し、三里塚闘争にも厚みをつけていこうと思います。

●裁判員制度について、完全に粉砕できる確信を一層強めました。憲法問題であることも再認識しました。今年の8・6はまさに「黄色い風?」を劇的に知らされました。私は中学・高校の同窓会(同期会)に本やビラなど送ることを習慣としていますが、先生の本は5冊売れました。この制度の完全粉砕に向けて頑張ろう。

●まず第一に、高山弁護士の講演で多くのことを学ばせていただいたことに感謝します。まさしく今日、大恐慌情勢の中で帝国主義の危機を革命に転化しうる情勢の到来の中で、戦争へ向かうさまざまな攻撃が激化している。
 裁判員制度=「司法制度改革」の攻撃はまさしく日帝・中曽根以来の新自由主義攻撃の最後の攻撃として、道州制攻撃とともに改憲攻撃=戦争体制づくり攻撃そのものとしてあったという指摘は、完全に納得しました。
 まさしく今回の衆議院選挙情勢の中で、旧来の支配のあり方が完全に行き詰まり、戦争か革命かが本質的問題となる時代認識に立つ時、日共のオバマ賛美に象徴される体制内運動の総翼賛化を裁判員制度をもって「現代の隣組」として人民を「国体護持」へマインドコントロールする大攻撃として捉えなければいけないと考えます。
 しかし、この裁判員制度攻撃が逆に敵権力の弱点であることも、よく理解できました。この敵の弱点をつきまくって、8割の反対の人民の声を階級の力に転化するため、10・11三里塚、11・1労働者集会の成功へ結実させましょう。

●高山さんの話は全体的にわかりやすく、引き込むものがあって良かったです。
 憲法を階級闘争のダイナミズムの中で捉えること、革命と反革命の問題だということ。
 第9条改悪が2項問題だけではなくなっている。なるほど。
 裁判員制度が陪審裁判とはまったく違うことが良くわかったし、ねらいも良くわかった。この間の裁判員裁判の開始の中で、裁判員制度の矛盾や問題が明らかとなり、やればやるほど労働者の怒りは高まり、制度は必ず破綻するという展望がはっきりしました。敵の側が追いつめられていると実感。
 絶対反対の路線で闘うことの勝利性。千葉で裁判員制度を破綻させる突破口に、その現実性があるという話を受けて、裁判員制度粉砕へ共に闘いたいと思います。

●国民の80%以上が反対する裁判員制度は始めてマジョリーとして登場している。しかるに勝たねばならないということです。勝てるのです。負けグセをつけないため勝たねばなりません。こんなにワクワクして勝利を展望できるなんて何と幸せなことか!!
 現在の司法制度にあっても、不充分であり不備だらけであるにしても、裁判員制度よりはまだ闘える、闘って勝てる希望が持てる。だったら絶対反対しかあり得ない。
 星野再審も第二次再審に向けて新しい闘いとして、体制内救援運動、体制内労働運動と決別して、世界で唯一の長期獄中闘争としての星野さんを位置づけ、もっとダイナミックにあいまいさを排し、階級裁判として進めてゆきたいと思います。獄中35年という星野ブランドに悪魔的に群がる連中は絶対に許さず、第二次再審をスタートしてゆきます。
 恩赦、特赦を手段とするアムネスティーなんてべーだ。

●1)全体を通して感じたことは、すべての点において、懇切丁寧に説明し、理解させるためにさまざまな努力をしていることを強く感じました。
 冒頭でおっしゃっていたように、実践制を重視し、「今日の講義を聞いて全員が語り部になってほしい」と言っていましたが、全くそのとおりになっていると思います。
 憲法9条のことや裁判員制度などの話は、職場を持たない自分にとっては街頭で署名をとる際に話をすることになります。その際にも大変参考になりました。
 具体的には憲法についての性格で、「権力を獲得した者……」という内容を日本の現憲法に適用した場合、ブルジョアジーがプロレタリアートを抑え込むためのものであること、しかし、重要なことはその後で5.憲法擁護運動と改憲阻止闘争のちがいで言っているように、憲法を政争政策との決定的武器として、社会変革の闘いの武器として改憲阻止闘争を明確にしている点はすごく重要だと思いました。
 また、9条の1項2項との関連で、2項が支配階級にとって戦争放棄の大きな桎梏となっていることもわかりやすかったとお思います。
2)勝利の展望を確信持って明らかにし、表明していることは、講義を聞いている側にとっては心強く感じました。
 一人の闘いが大きな力になり、今後の制度そのものの矛盾と人民が感じる不安や矛盾が必ず社会変革の闘いに結びついていく主張、大変説得力をもつものとして受け止めることができました。
3)日本共産党綱領の引用も、今の日本共産党の言動や行動と比較することで共産党批判をしたのは、さえていると思いました。
4)弁護士と労働者、農民、学生がともに連帯して闘うことが、最後の結論としてあったと思います。高山さん自身の存在は、今の社会を根底からひっくり返していくうえで、決定的に重要だということをあらためて感じました。

●@憲法は、旧権力の打倒のための闘争宣言であるということについて、重要であると思った。基底においてこう捉えることで、憲法擁護闘争でなく改憲阻止闘争の本格的実現が可能になると思った。
A改憲は明文改憲ではなく、中身の改憲に反対していく。この考え方が決定的に重要だと考える。
B米国の陪審制とは全く違うものであり、世界ではじめてのことであるとのことだ。勝利できる闘いであるとあらためて強く感じた。

●高山弁護士の話は、よく理解できました。国家の言うことを信じると、自分たちの生活が破壊されると思います。
 憲法も、裁判も奥が深く、一生かかっても疑問がとけないような気がします。連日、裁判員裁判のTV報道が流れてますが、「小泉政権」の時に似ています。マスコミを利用しても、反対者が日々多くなる「裁判員制度」の正体を検証することが必要だと感じました。
 また、天皇制を廃止したのに、憲法ではいまだ天皇の権力が生き続けている事がわかりました。今の世の中、「うそ」にだまされないように気をつけようと思います。

労働者学習センター事務局
千葉市中央区要町2−8 DC会館 電話 043-222-7207 FAX 043-224-7197

労働学校ニュース 戻るDORO-CHIBA