労働学校通信

第[期No.12


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次回講座のお知らせ

3月21日(土) 各13:00〜
 現代の帝国主義
 講師 島崎 光晴(経済問題研究家)
 労働者を食わせていくことができなくなった現代の帝国主義の危機を明らかにし、労働者の立場に立った時代認識を学ぶ

3月21日(土) 16:00〜 修了式

労働学校通信 第12号 (2009.03.10発行)
がんばろう労働者!たたかおう労働組合!ひろげようインターナショナル

ハッキリと

 労働者に対して、首切りがいいなんていない。だけど労働者の首を切らないと、資本主義が、企業が成り立たない時には認めると。ですから彼らは我々を、目の敵にして攻撃を仕掛けてきます。これはある意味では当たり前のこと。これから本当の党派闘争という闘いがはじまります。そういう勢力と、我々が徹底的に闘って、これを打倒しないと、本当の闘いってできません。仲良しこよしでうまくやれるはずがない。ここあたりはハッキリさせなければいけない。
 それはそうでしょう、支配階級がブルジョアジー・資本家階級だから資本主義だと。だけどブルジョアジーって少ない、本当のブルジョアジーって何人もいない。なのに、なぜ彼らが支配しているのか?労働者がそれにくっついているから、圧倒的に多くの労働者がブルジョアジーの側にくっついているから成り立っている。
 今、それが離れようとしている。飯食わしてくれているうちはいい、食わせてくれなかったら、離れるのは当たり前だ。これを離さないために、この資本主義社会の中でも結構うまいことやってきたような連中が、必死になってこの資本主義社会を打倒しようという勢力に対して、闘いを挑んでくるという構造は、ある意味では当たり前。そういう構造に必然的に入らざるを得ない。

唯一の課題

 ですから、09年というのは、その闘いがどこまでいったのかというのが問題だと思います。そのためには、結構ちょろまかされて、だまされている労働者がたくさんいます。そういう労働者に、今、なんでこんなことが起こったのかということを正しく説明できる力をつけなければいけない。そのために、勉強をやっているわけです。
 本当になんでこんな事が起こるのか、真の原因がどこにあるのか。どうしたら労働者がこんな悲惨な状況に追い込まれるような社会を立て直すことができるのか、正しく提起できる。そういう力を私たちは身につけなければいけない。
 これが唯一の課題ですね。これをやりきれたら、僕はこの09年というのは、ある意味では戦後初めての大変な年になるのではないかと思っています。ぜひその先頭に皆さんがなって、特に第8期の労働学校を、全ての核心をつかんだという、こういう労働学校にしていただきたいと。 
(代表あいさつから)

ひとりは万人のために 万人はひとりのために

交流の広場−闘いの輪(受講生の声)を随時発行しています

感想文紹介

☆「サブプライム」の次は「CDS」か! 2009年、いよいよ「資本主義はもうダメだ」という事実が、誰の目からもハッキリしてくるでしょうね。現在闘い続けている身としては、今、世界中で起きているどうしようもない状況のすべてが、むしろ追い風に感じられます。いよいよ腹固めて、今年こそ!という決意で頑張っていこう、とあらためて思いました。

☆労働学校でこの数年学んできたが、ついに「資本主義の終わりの時代が来た!」と確認する時が来たのだと思いました。
 激しい大量解雇と減産が、ますます始まっていく。労働者をこれほど大量に職場と住居からたたき出し、生きられない労働者を食わせていくことができなくなった、これだけでもう資本主義は終わりなのだと思います。
 その上で、74〜75年恐慌を転機として、世界的に展開された新自由主義が行きついたのが、アメリカ帝国主義の国家をあげたサギ、世界的な投機、しかも労働者をも食い物にして全世界的バブルに走り、それが当然にも大破たんした。そしてこの次はもう無いのだということが分かりました。しかも恐慌はますますこれから本格化する。
 この時代に、本当に労働者が労働組合で起ちあがることこそ決定的だ。「動労千葉対他の全て」という構図だ、と顧問は話されていましたが、本当にわれわれが主流派になる時代なのだと思います。そして、それはレーニンが書いたように「日和見主義とのたたかい」と。革命を掲げて労働組合がたたかう、そうした労働運動に未来がかかっていると本当に思います。

☆百年に一度の危機と言って資本主義体制を救済しようとしていることは、まやかしであり、もう資本主義は終わっている。しかし、資本主義は生き残るため必死の延命をし、どんどん労働者を犠牲にすることが加速している。労働者階級が生き残るには、本当に一人一人が社会の主人公としての労働ができ、平等で平和な社会の実現をするならば、今のこのような社会構造、資本主義体制を労働者階級の手によって終わらせるしかない。
これは階級戦争であるという話がありました。資本主義が必死に生き残ろうと労働者階級から人間らしい最低限の生活すら奪い、見殺しにしていくのなら、これは本当に階級戦争なんだという認識が必要になる。少数のブルジョアジーは、大多数のプロレタリアートによって支えられているのだ。打倒は可能だ。資本主義体制の中での保護的救済的な風潮もあるが、これはまやかしであり、労働者階級は保護や救済の必要な存在などではない! このような社会構造、労働者階級が支配階級の奴隷になっている社会など、ぶっ潰し、自由と平和と平等な社会を実現しよう。

☆非常に体系的展開されたとの感想を持ちました。今、職場ビラでどう「資本主義社会が終わりの始まりだ」と労働者に訴えていくか、大きなヒントをいただいたと思います。
 今まで職場の労働者と討論して、ビラを作っていましたが、あらたな内容で提起していきたいと思います。

☆わかりやすかったですよ!74〜75年をもって、ものをつくって利潤を生み出せる時代は終わった。「健全」な資本主義は終わった。そして金融自由化にしても、住宅バブルにしても、低金利政策など本当に国家ぐるみでやってきたことがよく分かりました。そして投機経済に没頭するのと一体で新自由主義労働組合弾圧と民営化の流れがよく分かりました。
 いずれにしても資本主義の終わりは確信を持っています。労働者は社会を動かせるんだ。そこに確信を持つ持たないでなく、そこに依拠しないと闘えないことも分かっています。
 『甦る労働組合』で「変わり者では本当に労働組合を組織することはできない」とありましたが、自分も「変わり者」的なところがあるなと思いました。階級的労働運動で突き進みたいと思います。

☆資本主義が本当に終わっている、と実感できました。なんとか現体制をもたせようと延命を重ねた結果が新自由主義だったこと。でもそれも遂に終わってしまっていることがわかりました……が!!
 これを誰かに分かりやすく説明できるか、ということが一番大切ですね。今のこの情勢を正しく人に説明できる力をつけたと思います。私のまわりにも派遣切りで会社や寮から放り出された人がたくさんいます。こういう人に日常的にもたくさん出会います。この人達の多くは、自分のせいでこうなった、と考えている人、仕方がない、とあきらめている人、就職活動がなかなかうまく行かずにただ疲れている人、もちろん怒っている人もたくさんいます。
今の情勢や、なぜこうなっているのか、社会の仕組み、資本主義こそがつくり出した現状だということを伝えていく重要性を実感します。労働者はほんとうに労働に誇りをもっているし、必ず起ちあがる。革命の主体となる存在だと思います。今、私の職場では昼休みを利用して、皆で新聞の読み合わせをしています。読者も増えて、皆が自分の問題として読むことができるようになってきました。団結をかちとるためにも、時代認識をしっかり持つことが大切、と仲間と話しています。

☆講師が「今年の2月から3月が一つの歴史の分岐点になる」と言われていた通り、提起されていた内容は全て生々しいもので、「資本主義、帝国主義が終わる」ということを本当に強く意識させられました。
 私としては「労働運動の力で革命を」という提起を本気で実践しようとするならば、労働組合を甦らせること、そして本物の革命的労働者党を建設することが第一の課題であると思います。自分自身のこの間の経験ですが、本当に労働者も学生も何らかの「団結体」を求めています。しかも、彼らがもっとも興味、共感を示すのが動労千葉の闘いです。今回の講義のような時代認識を持ち、動労千葉労働運動の路線で武装するならば、必ず勝てると確信しています。

☆まず、この間のUAWの屈服によるジョブズ・バンク制度の廃止に対して本当に怒りを覚えます。完全に、部品以外の何ものでもない扱いを労働者が受けている! 労働をではなく労働力を商品として買うことによって成り立っている賃労働と資本の関係そのものを敵側からぶち壊してゆくものであり、まさに資本主義そのものが最末期を迎えていることをまざまざと示すものだと思います。稼働させていない機械でさえ、オイルをさすといった手入れが必要なのに、生身の労働者がレイオフされ、月に何日も働けずかつ賃金も一切無いような状況にたたき込まれることをどうして許せるか! 自ら望んで奴隷の鎖をうちきたえる腐った体制内派を必ずキャンパス・職場からの闘いで打倒したいと思います!
・法政大学をはじめ、首都圏の各大学で入試展開を行ってきましたが、受験生と時代認識について瞬時に一致することがほとんどです。「革命というと以前なら浮いていたかも知れないが、今はまったく浮かない」といった声も。そしてなにより、展開中の街頭・大学キャンパス前のその場が熾烈な党派闘争の場になること!日共をはじめ、労働者の闘いを押し潰す勢力に対する怒りの深さは生半可なものではありません。怒れる学生(=例外なく全ての学生ということです!)を同志として獲得していく2〜3月決戦を闘いぬきたいと思います。今回の講義で武装できました。

☆本日のテーマは、今まで私が分からなかった部分でありました。労働組合運動と社会で起きている金融破たんの問題が連動していなかったのです。
 しかし、最近私の身近で起こっている組合執行部の行動が労使一体となり、労働者を無視していることが分かりました。(そいつらは、あたかも自分たちのいうことが正しいと言いふらし、私の誹謗中傷を影で言いふらしています!!)
 今の資本主義社会は、完全な経営破たんをしているのに、それでもなお、オバマのような資本家を登場させ、また労働者を弾圧しているのです。本当に許せないと思います。私も今、弾圧されかかっております!!しかし、自分の思っていること、今日習ったことは全然間違っていないと思います。それでもこわい! 本当にこわい! でも、あちらも怖がっていることは明らかです。(言い返せないんですから……)
 私たちの真剣な思いが多くの労働者に伝わりますように組合変革のために頑張ります!!

☆「なぜこのような事態になっているのか?」と問われて、資本主義の矛盾が行きつくところまで来てしまっている、という内容を十分に理解できていないまま答えていました。今日の講義はとても具体的で分かりやすく、サブプライムローンの「証券化」ということもようやく納得できました。
 1929年の世界恐慌からアメリカの労働者が大ストライキに向かう過程は、今の世界の労働者が置かれている状況にとてもよく似ていて、そんな時労働者の前に立ちふさがるのは組合幹部(組織のトップで「サラリーの保証されたダラ幹たち)、つまり体制内労働組合ですね。でも、労働者は団結を武器にストライキを闘いぬきました。私たちは、その先の社会を目ざして、資本主義を倒す闘いをやらなければ、人間が本当に幸せになることはあり得ないと肝に銘じて頑張らなければなりませんね。
 やっと私たちの時代がやってきたのですから。

☆今回の講義の内容は「@現情勢が世界大恐慌そのものであること。恐慌とはどういうものかということ。Aそれが資本主義そのものの危機であることB資本家階級と労働者階級の階級対立の先鋭化と資本家階級を支える体制内労組をぶっ飛ばし、労働者階級が権力を握っていく時が来ている」ということだったと思います。
 今、われわれは資本主義の最末期の歴史的地点にいることがハッキリしました。とりわけ、新自由主義政策が資本主義最後の延命策であったことが鮮明になったと思います。29年恐慌を戦争と労働組合の体制内化をテコに国独資政策でのりきった資本主義は、74〜5年恐慌で完全に行き詰まり、新自由主義政策でその危機を乗り切ろうとしたが、逆にそれは階級対立を極限的なところまで煮詰めるものとなった。今回、住宅バブルなどの原因も、新自由主義による金融帝国化によることがはっきりしました。
 さて、最近、本屋に行くと大恐慌や資本主義の行き詰まりを論じる本が並んでいるが、どの本も資本主義の「政策」については批判するが、資本主義そのものの基本矛盾には言及しない。だからこそ今日のレジュメでいえばp7(5)や、p10ABなどのように原理的な領域について、もっと掘り下げていけたらいいと思いました。そうすることでさらに労働者階級が権力を握ることができる(社会主義)ということがハッキリしてくると思います。
 あと、散在的になりますが、連合などが内需拡大と言っていることが、保護主義と一体である指摘は、大変よかったと思いました。

☆アメリカ「ニューディール」政策。
※CDS「クレジット・デフォルト・スワップ」
AFL 1886年 CIO 1938年

証券 クリーニング預かり券=証券
   JR乗車券 入場券 ビール券

サブプライム証券 個人−金融機関−投資家     

住宅ローン=債券

☆本当にこの資本主義社会が終わってる!って感じた。労働者を食わせられなくなった今の社会に対して、労働者が怒りの声をあげ、闘うことはごく当たり前の行動だ。
 御手洗も高木も全ての体制内は今の資本主義社会を延命させるために、労働者の怒りを押さえつける。だけど、もうそんな情勢じゃない。職場を見ても、街頭を見ても、怒りは渦巻いているし、爆発している!!
 我々がそのすべての労働者とつながった時に、必ず資本家をぶっ倒し、革命を起こすことはできる!!
 今こそ、本当に我々が主流派になること、闘う組合を甦らすことが求められている。動労千葉派の私たちが、先頭に立って闘おう!

労働者学習センター事務局
千葉市中央区要町2−8 DC会館 電話 043-222-7207 FAX 043-224-7197

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