感想文紹介
☆派遣労働者の首切りが連日、テレビで報道されている今、タイムリーな講義でした。トヨタの役員と下請け、派遣労働者のものすごい賃金格差といったら!!雇用が柔軟っていったい何だ!と心底からの怒りを持ちます。
今、私たちの職場にガーナから来たTさんがいますが、彼もクビ切りにあって今、無職です。先日面接に行って、ようやく就職できそう(まだ未定)なのですが、よく聞いてみたら、何と新年1月9日までの臨時雇用。忙しく、また皆が休みたいときだけ、こき使っておいて、用がなくなったらすぐにクビ切りです。本当に許せない!
動労千葉のように闘おう。団結を広げ、実践し、階級的労働運動を作り出して革命しよう!国際連帯に向かっての大きな一歩を作り出した今年の闘いに自信を持って、年末年始、元気に楽しく闘っていきたいと思います。
☆レーニンの『国家と革命』の解説的国家論ではなく、『階級的労働運動の国家論』(T)になっているのが新しい提起だと思いました。内容的にもかなり踏み込んだものでいい勉強になりました。
特に道州制の暴露は決定的に重要だと思いました。「公務員360万人全員いったん解雇、選別再雇用で半減」させて200万人の首切りを行う国鉄分割・民営化型の攻撃。国家というものが、ある階級がある階級を支配する道具である。ブルジョアジーの独裁のために国家機構を再編成していく攻撃が道州制。そのことを軸に提起されたのが分かりやすかったです。12月16日に発表された2009年版『経労委報告』も道州制が基軸になっていました。とんでもない攻撃です。
☆今回の提起で斬新であった点は、労働組合と国家の関係を軸に展開したことです。「労働組合は資本と闘うための武器であり、組織である」、このことをハッキリさせることで、労働者階級と資本家階級の非和解性が鮮明になり、労働者階級は労働組合を、資本家階級は国家権力をつくり出すという構図がよく分かりました。
そして、国家とは暴力性こそが本質だということ。1から10まで暴力性とデマゴギーに貫かれている。なぜなら、労働者階級は圧倒的多数であり、資本家階級は少数、その少数が支配をしている。しかも社会を実際に動かしているのは労働者階級である。これが資本主義社会の最大の矛盾である。この矛盾を覆い隠すためにこそ国家が存在するということがよく分かった。だから国家は労働者階級を団結させない。この一点にかけている。
次回、楽しみです。労働者階級が国家を粉砕し、社会の主人公になっていくところが。
☆案内には『国家について』となっていたので、『国家と革命』をやるのかと思っていました。『階級的労働運動の国家論』としての内容は非常に興味深いものでした。
今日の情勢の中で、国家とは何かを考えることは革命の現実性を現実の革命にする上で、重要なことだと思います。95年の「新時代の日本的経営」が、まさにソニー中鉢発言として貫徹されていると思います。重要なことは、こうした情勢の中で、労働運動を消滅させるどころか、動労千葉労働運動が国際的に発展しつつあり、また世界中で労働者の決起が続いているということです。95年の段階で、日本のブルジョアジーは労働者を放り出すことを宣言したのです。
一切の民主主義的幻想を断ち切り、労働運動の力で革命をやろう!
☆本日は「国家について」とのことでしたが、階級的労働運動の国家論として、わかりやすく説明して下さったと思います。
国家と労働組合、労働運動がなかなかつながらず、今まで理解できなかったことの方が多かったのですが、今日はレジュメに沿って分かりやすい言葉でしたので、私としてはとてもいい講義でした。これまで労働者が闘ってきた歴史、自分たちの権力を主張しただけで殺される……そんな社会が本当にあったなんて、闘ってはいましたが、衝撃的でした。それがまた、繰り返されそうな現代社会が来ているのでは……と思ってもしまいます。でも、闘ったり、主張していかなければ、絶対にやられる!!先生の言葉の中にも、「お人好しはクビを切られる」って本当だなあと思いました。
私は「四者四団体」「道州制」をあいまいな理解(すみません)でしたので、今日は良く理解できて、よかったと思います。ありがとうございました。
☆恐慌が始まり、トヨタなど国を代表するような大企業が次々と大量首切りを始める中、これまでの資本主義、国家への幻想が現実に崩れ去ってきている。その中で労働運動を復権させようとする我々が、今、「国家とは何か」という問題に鮮明な主張を隠さず提起していくことが必要なのだと思いました。
とくに国家を資本の権力として労働組合を労働者の権力としてハッキリさせる、国家を労働組合との関係でとらえていくということが重要だと思いました。
「これまでのすべての歴史は階級闘争の歴史である」、労働者階級と資本家階級、この2大階級の闘争が、まさに私たちの目の前で再び猛烈な勢いで始まった。労働者階級の反撃が荒々しく始まっている。この階級闘争の歴史に決着をつけるまさに「大チャンス」が来ている。この時に、私たちは労働組合の現場でこそ国家の打倒、労働者が権力をとる時代が来たこと、そしてその決定的武器が労働組合であること−等々を、語らなければならないと思います。
労働者を食わせられなくなり、資本主義体制の終わりの時代、国家はますますその暴力装置としての役割を鮮明に、露骨にさせて登場してくる。しかも、労働者内部に支配機関を生み出して!国家を、しかし階級的に暴いていくこと、それを時代観−労働者の時代が来た!という−と共にハッキリさせる中で、労働者は本当にその戦闘性を爆発させて起ちあがるのだと思いました。
☆今の時代ほど「国家」に対する不信を民衆が抱いている情勢はかつてなかったと思います。年金や食品問題などで「国がやることだから間違いないはず」と思いこまされていたのに、すべて裏切られる状況になって、どうしたらよいのかわからないと嘆く人たちがたくさん出てきました。官僚の手でしかうまく運営できないものとしての国家が、いまや官僚の手ではうまく運営されないものという事実が露わになってきたということでしょう。
そして、末期的な資本主義は労働者の生活を再生産させることもできなくなり、アメは与えずムチだけの支配を露骨に開始し始めました。
私たちは今の現実がなぜ起きているかということをきちんと説明し、社会生活に必要な機能を国家権力が独占しているのであり、国家などないほうが人民は活々と生活できることを皆に知らせて、革命の時代へと突き進んでいかなければならないと、今日のお話を聞いて心から実感しました。 私たちの時代がやっと来たのですね!
☆世界大恐慌下で米資本主義の果てしない没落と破たんは日本帝国主義そのものの存在を追いつめる厳しい政治的危機を生み出していると思います。
そういった反映した国家論を期待していましたが、本当に意欲ある国家論だと思います。【3】「国家」についての常識:とらわれをうち破ろうの実態を(現実の階級闘争)ものの見事に国家論として展開している試みには、実に刺激的であり、学ぶべきものがあります。特に『甦る労働組合』を各章で引用し展開している構成は、実に全体を生き生きとさせるレジュメではなく、文章として完成することができる源泉になっていると思いました。
☆「方針は一つ。ぶっつぶせ!」 中野顧問の言葉に賛同です。国家など、政治家、資本家などいらない。
しかし、政治をわざわざ複雑化し、普通の人には統治は不可能であるかのように思わされているが、実際は全く違い、国家とは暴力であり、そのような暴力などない方が労働者は生き生きと生活できる。国家とは資本主義、階級支配のための道具であり、この暴力に対して労働者階級で団結して闘うことの必要性。今日の講義は国家について確信的に理解できてとてもよかったです。
「共産党宣言」の「法律、道徳、宗教はプロレタリアにとってはすべてブルジョア的偏見であって、その背後には必ずブルジョア的利害が隠されている」という話が印象的でした。「自己責任、自立自助」「あの世で救済」「人間は無力、ただ神に祈れ…」などというのは、全て、そうしむけようとするブルジョアジーの支配である。
国家などいらない。国家権力の支配、暴力からの解放、賃金奴隷からの解放。一人一人が社会の主人公であり、生き生きとした労働、存在であるために、私たちは「数百年にわたるプロレタリアートの闘いを引き継いで、その究極的勝利のために闘い続ける」 そして勝ちとる。それが人類の希望だ。
☆ われわれが今まで小・中・高と学校に行き学んできたことは何だったんだろう? まさに資本家(ブルジョアジー)にとっての社会であり、労働者階級であることを考えさせなくさせて、あらゆる権利も与えずに働かされている。何故こうなったか? それこそが労働組合が労働組合としての役割をはたしていないからだ!! 連合をみてみろ!! 600万を超す組合員から毎月どれだけの組合費が入ってくるのか!! それだけのことをやっているのか!! これこそが中曽根の戦後政治の総決算であり、国鉄分割・民営化であり、現在の大失業時代にまで行きついてしまったのではないか。
これを考えると、「85年の動労千葉のストライキは、どれほど資本家たちに打撃をあたえたか。ここまで来て今の労働者たちはようやく気づきはじめている。すでに階級対立をつくったのは資本家の方ではないか!! われわれ労働者階級がいなければ世の中は回らない。これを実現させるために11月一万人を実現させよう!! 今こそ「万国の労働者 団結せよ!」を実現しよう!!
☆マルクス・エンゲルス・レーニンの国家についての学説の紹介・解説にとどまらず、階級的労働運動を実践していく問題意識に立って国家について考えたのがよかったと思います。
現実の資本主義社会において労働者は、個々の資本家に支配され、搾取されているだけでなく、資本家階級によって支配されている。その階級支配において国家の意義は非常に大きいと思います。現実社会において、国家の労働者支配の現実、その階級性を暴露し、資本主義の形成過程で国家が果たした役割なども、あくまで階級的労働運動を推進していくものとしてあったのは良かったと思います。
国家についての常識をうち破ろうということで、JRの葛西の本の紹介や三里塚の例を出しましたが、非常に興味深く思いました。
最後の【4】が一番重要だったと思います。「階級的労働運動の国家論」の一つの実践的課題だと思います。4者4団体派、とりわけ日本共産党が資本主義と国家に屈服し、なおかつそれを労働者に強制してくる関係にあるわけです。労働者階級の国家についての階級的立場は、この体制内労働運動との対決で貫徹されるものだと強く思いました。
☆今、金融大恐慌、資本主義体制の最末期の時代に私たち労働者階級が100年に1度のチャンスとして労働者階級の解放のためにプロレタリア革命をめざして闘うのか、逆に労働者階級が打倒されてしまうのかの岐路に立っています。そのときに国家の正体を明確にさせて国家がなくても労働者は生きていけるということに確信を持って語り、実践できる内容であったと思います。
体制内労働運動は労働者階級の側ではなく、はっきり資本家階級の側に移行したと言える労働者の闘いを押しつぶし無力化させる側に立っている。階級的労働運動−動労千葉労働運動を地域の中で拡大させ、労働者には力がある、団結した力こそ何よりも強力であることをあらゆる場で実践することが大事だと思います。
今までのぼう大な労働者の闘いが受け継がれ労働者の解放の闘いを実現するためにも、本当に今年から09年の闘いが重大です。自信を持って進んでいきたいと思う。 |