労働学校通信 第[期No.08 |
次回講座のお知らせ 11月15日(土) 各13:00〜 |
労働学校通信 第8号 (2008.11.10発行) がんばろう労働者!たたかおう労働組合!ひろげようインターナショナル |
重要なテーマとして 今日は、伊藤先生のお話です。戦前の左翼運動、労働運動、党派の運動における、「転向」という問題についてです。 闘う陣形を整える 資本主義が、ガタガタ音を立てて崩れようとしている。いい時代が来たと思わなければいけない。労働者が立ち上がって闘わなかったら、打倒するやつがいなかったら。また元の鞘に収まっていくわけだよ、何年かたったら。徹底的にわれわれがやっつけられてさ。 |
ひとりは万人のために 万人はひとりのために 交流の広場−闘いの輪(受講生の声)を随時発行しています |
感想文紹介
☆伊藤先生の講義は3回目か4回目かのような気がします。戦前の労働運動がなぜ産業報国会になっていったのか、なぜ労働運動の活動家が転向していったのか。その場合、単に国家権力から強制されるだけでなく、内的に進んで転向、迎合していくその論理。そのあたりの労働学校のブックレットになった著書も読み学習しましたが、今起きている4者4団体の政治和解路線、10・24集会に向かう動きはそういうものと重なると思いました。「つくる会教科書」を批判した講義と今回の講義は重なるものがありましたが、内容的には始めて聞く視点もあり、刺激になりました。重要な点の第1は、「実質的な改憲の進行」と日常的に闘うということであり、11・2労働者集会はまさに改憲阻止闘争の最大の闘いであると感じました。第2に、現憲法はつくられた時から日本の支配階級がそれを都合のよいように変えていこうとしたことがよくわかりました。天皇の「公的行為」の話があとから事実を追認する形で解釈され意味づけをされてきた事実は、改憲阻止闘争を考えていく場合も重要な点だと思います。第三は、大日本帝国憲法と現憲法との関係です。大日本帝国憲法的な内容が現憲法にも引き継がれ、改憲というのは大日本憲法的なものを復元する動きとしてあるということ。第四は新自由主義と改憲攻撃との関連です。新自由主義攻撃の破産が改憲を明示な形で進行させてくるということです。資本主義は終わりであるということをたたきつけ、改憲の目論見を粉砕しなければなりません。 ☆安倍のナショナリズムについて……“国”への執着がものすごく強くて、寂しい人間だなあと思いました。生の人間どうしの信頼関係(動労千葉がつくってきたような)を知らないから“国”という漠然としたものにすがるしかない支配者達は人間として本当に貧しいと思います。しかし、労働者もとなりの仲間との団結が壊され、分断されている中では、そういうイデオロギーにからめ取られてしまう現実があると思います。自分の親も「自分は労働者じゃない」と言って労働者意識を解体させられて、つくる会に入っています。でも現実には夜中も仕事に呼び出され、いつ過労死するかと家族みんな思っていました。実家に帰ると、新自由主義史観の主張を延々と聞かされます。私はこれまでそのひとつひとつに、軍隊慰安婦の話や南京大虐殺の話をして反論してきましたが、対立するばかりでした。でも、父親の労働のあり方、会社への不満を引き出して話をしているうちに、「お父さんだって労働者でしょう?賃金もらって働いている。会社で働かなきゃ生きられない。それは労働者でしょ?」と問い質すと、「うーん、そうなのかなあ」と最近揺れてきたのです。そんな姿を見ても、やはり労働現場での対決がカギだと確信しました。 ☆憲法闘争をいかに闘うか、という問題意識にたって、日本国憲法がいかにして生まれ、育ったか、その歴史的実態を提示していただいて、大変興味深く学びました。憲法でさえ(という言い方は適当ではないかも知れませんが)法一般と同様、現に生きている社会の歴史がつくりきったものということをつくづく考えさせられました。 ☆「憲法改悪反対!」と訴えながら、実質的には改憲は着々と進行している現実の中で、しかもこのかつて経験したことのないような経済大恐慌が支配階級をも右往左往させている情勢において、労働者民衆の人権どころか生きる権利まで徹底的に奪われてしまっているという、改憲反対闘争に絶望感を抱いてしまうようなこともありました。 ☆非常に興味深く受講しました。昨年、今年と川崎で伊藤先生のお話を聞き、その時の在日外国人の人権、また沖縄の闘いへの言及など、もっと詳しく聞いてみたいと思っていました。 ☆現行の日本国憲法が制定、公布されて60年余、作成した人々もほぼ生きておらず、またその前に起きた悲惨な戦争の歴史も、知る人がだんだん少なくなってきている中で、国民として当然のように享受してきた福祉、セーフティネットはことごとく取り外され、一方自分さえよければいいんだとばかりに個人主義が蔓延し、目を覆いたくなるような事件ばかりが毎日ニュースで流れているような気がします。 ☆現在〜今後の世界大恐慌〜日本(資本制)社会の崩壊という事態の中で、日本帝国主義が体制延命するためには、権威主義体制とそれを下支えするファシズム的な大衆運動、この大衆運動を推進するイデオロギーを死活的に必要とします。現在の日本にあっては、結局、天皇制を基軸とするナショナリズムにらせん的に回帰するしかないのでしょうが、しかし、安倍政権と「つくる会」の頓挫は、そういう支配層にとっては致命的だったと思います。その意味で、現在、日本の支配層は恐るべき経済的危機の中で、政治的イデオロギー的危機、すなわち全般的な体制的危機に直面しており、労働者階級にとっては決定的なチャンスが来ていると思います。 ☆改憲とか、ナショナリズムで統一していくとか、そんなにすいすいいくだろうか、と考えた。 ☆本日は伊藤先生による「現代日本のナショナリズム」を学ばせていただきました。「ナショナリズム」という言葉の意味もわからず(すみません)授業にのぞみました。かなり中身の濃い内容でしたが、難しくて途中で寝てしまって(本当にすみません……)いましたが、少しだけは分かったかなあ?っていう点はありました。 ☆新自由主義の結果、労働者の大半、特に若い世代や高齢者が生きられない中で、生きるためには労働者階級の固まりとして国境を越えて資本主義(帝国主義)と闘って労働者階級として生き残らなければならないと思います。戦争によって生きようとする資本家と国家に対して、改憲を阻むためには戦争をできないように職場からの闘いをどうつくるかも重大です。 |
労働者学習センター事務局 |