労働学校通信 第8期No.03 |
次回講座のお知らせ 6月21日(土)・7月19日(土) 各13:00〜 |
労働学校通信 第3号 (2008.06.10発行) がんばろう労働者!たたかおう労働組合!ひろげようインターナショナル |
階級性がある 災害というのは、最初はあんまりよく分からないから少ない数を言う、結果としては膨大な数になる。おそらく、われわれの知るかぎりにおいては最大の災害になると思っています。この「四川省大地震」被災者総計1千万人と言われています。この災害についても、非常に「階級性がある」と思っています。そういう目で見るべきであると。 これが核心だと 08年の後半というのは、けっこう世の中は騒がしくなると思います。起こっている、事象・事象に対して、的確にそれを見抜く力、それが労働者に味方になるのか、大変なことになるのかということを見抜いて、それを闘いの中に生かしていくことが、本当に重要になってきています。 |
ひとりは万人のために 万人はひとりのために 交流の広場−闘いの輪(受講生の声)を随時発行しています |
☆情報量(と、藤村先生+マルクスの気迫!!)が圧倒的で、中身についていくのでいっぱい、いっぱいでした。今日はあっという間に終わった感じがしました。このあと、少しずつじっくり今日の内容を消化して、自分の活動に役立てていきたいと思います。 ☆労働力の再生産や3の(2)一日の労働時間を何時間とするか、について、私の身辺で聞こえてくる話を交えて、私の知人に、ある会社に勤めて5年目で手取19万の正社員がいます。仮にAさんとしましょう。この会社で正社員の公休は(契約上)8日です。1日の労働時間に決まりはなく、Aさんの場合、平均して10時間ほどで、残業代は出ません。Aさんは店舗勤務なので忙しいかどうかというのは月により日により異なっていて、忙しい月は満足に公休も取れません。(ある時、有休について聞いたら、公休も取れないのに有休なんて取れないよ、と話してくれました)Aさんのいる店舗はあまり業績がふるわないので、人件費をあまりかけられず、昨今相次ぐ不祥事からか、本部から達せられる仕事は増えていくので義務ばかりかさんでいきます。Aさんはしょせん低所得者にあたると思うのですが、生活費という点では(資本家の視点からは)充分だと見なされるかも知れません。たしかに餓死はしないでしょう。しかし、労働力の再生産という観点から言えば、不充分です。自ら好きにできる(休息できる)時間がなければ、人間は精神的にも肉体的にも疲労していき、壊されてしまいます。これは友人の職場での話になりますが、忙しいからと2ヶ月も3ヶ月も休みをもらえなかったアルバイトがいました。彼をBさんとします。(Bさんの扱いは法的にも不正なことですが、この会社では一時期、それが当然のようにされていました)資本家の側からすれば、生活に必要な程度の賃金は与えているから良いだろう。たくさん稼げるのに何が不満なのかといった所でしょう。忙しい期間中、Bさんは病気になっても医者にかかれず、激しいストレスもあって精神を病み、会社を辞めました。会社を辞めてからもBさんは人と顔を合わせるのも怖いような状態にされてしまったので、労働者として働くことができなくなりました。彼はもう労働力にはなりません。事実上の使い捨てですね。Aさんの話に戻ります。Aさんも休みが取れない時は生産力も注意力も下降していきます。労働力が低下すれば注意叱責されることが多くなって、ストレスが溜まっていきます。ですが、Aさんがどれだけ休日を奪われても、ストレスを受けても詰め込み作業させられても体調を崩しても賃金は定められたとおり19万で、働きはまったく比例しません。(余談ですが、昇給は年1回7000円ほど、長年勤め続ければ一応年収500万〈手取ではなく〉くらいになるし、転職に対して不安もあるので、辞めようとも思いづらいようになっています)私はAさんやBさんに対しての賃金がまっとうな額とは思いません。完全に資本家の都合です。建前では再生産費も含まれる、と言われても、それは今や偽りとなっています。資本主義が行き詰まってきた関係で、自分たちにとっても(効率的な面から)必要であるはずの労働者の休息まで奪う程、資本家は節操がなくなってきています。現体制内での和解などあり得ません。今こそ、生き残るため、人間としての権利を取り戻すために、われわれ労働者が権力を奪い取り、労働を中心とした社会を築いていかなければならないのだと思います。 ☆今日の講義は熱が伝わってきて分かりやすかったと思います。前回からはじめて参加した職場の同僚は、前回は3分の2くらい寝ていましたが、今回は最初から最後まで寝ないで聞いていました。 ☆賃金労働が「二重の自由」を前提にしていることが資本主義社会の仕組みを理解するうえでストンと胸に落ちる内容だった。 ☆レジュメを読むと、第1回目の方も聞きたかったと思います。これまで『賃・資』をきわめて限定的なとらえ方をしていたのが、この間、あらためてマルクスが革命をアジっているものとして捉えるようになりました。 ☆本日より初めての受講となります。同じ職場の労組の方に連れてきてもらい、何が何だか分からない状況ではありました。 ☆久しぶりに『賃労働と資本』の学習をしました。のちの『共産党宣言』につながっていく、労働者と資本の非和解性や賃金奴隷制を解明している内容だと思います。(P6〜P11の数式は難しかったです) ☆今日は沖縄闘争に青年の多くが参加して教室には不在であった。質問時間、青年だったらどのように質問し、答えたか。私は講師の回答に「なるほど」と聞き入っていた。質問に対して「それは重要なことだ」ということから展開して、これまでの奴隷制、封建制、強奪、収奪とは違う、労働者が自らを労働力商品として売る物質的関係、これそのものが暴力であると展開していた。自らの価値通りに賃金を払え、これが体制内労働運動、しかし資本家に対しては、これだけ生きていくためには必要だから払えという関係である。価値通りに払えといっても資本家はあなたが生きていけるだけのものは払っているという。それだけ。賃金はそのような内乱的闘いの結果も含んで決められている。 ☆『賃労働と資本』はくり返し勉強しないといけないとあらためて思いました。資本の増大が労働者をよりいっそう、搾取する社会。それが自らの意思で自分の労働を売ると、そしてその対価としての賃金がある。一見平等であるかの装いをとって階級社会が貫徹されている。これを労働者階級の側から、この社会をひっくり返していく理論としてのマルクス主義。 ☆資本主義の仕組みが古代奴隷制よりも中世封建制よりも、もっとも苛酷で「非人間的」であるという前提で、学習会をやってきました。(『宣言』の一章の史的唯物論のところもそうです) ☆「賃労働と資本」の理論を理解しようとする気持ちが強くあって、学習としての学習を、としている態度が大きい。 |
労働者学習センター事務局 |