労働学校通信

実践講座
第[期No.05


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実践編次回講座のお知らせ

12月27日(土) 13:00〜
 合同労組運動について
  講師 小泉 義秀(東京東部ユニオン委員長)
 階級的立場をつらぬく合同労働運動について提起する
16:30より講師を囲んで懇親会を予定いたしております(会費1,000円)

労働学校通信(実践講座) 第5号 (2008.12.10発行)
がんばろう労働者!たたかおう労働組合!ひろげようインターナショナル
【労働者学習センター最新刊】
新版 甦る労働組合  中野洋著

1800円(10冊以上1500円)

◆第1部 労働運動の復権
・国鉄1047名闘争の危機と動労千葉の前進/・甦る労働組合/・青年労働者こそ主役だ/・新自由主義と闘う労働運動/・反戦と改憲阻止を闘う労働運動/・55年体制の崩壊と新たな労働者の党/・労働者階級の自己解放
◆第2部 分割・民営化と国鉄労働運動 
・国鉄の分割・民営化/・動労革マルの歴史的裏切り/・正念場のストライキ/・分割・民営化以後のJR体制/・国鉄闘争勝利の道

労働者学習センター・ブックレットbX
資本主義とは何か 
頒価 500円
−社会主義の展望−【鎌倉孝夫】

世界に翔びたとう9 動労千葉の訪韓報告
大恐慌時代に立ち向かう日韓労働者の団結
B5版 48ページ 頒価 300円
座談会   新たな飛躍をかけた訪韓闘争
理念交流  ルクス主義を労働者の手に
−初めての日韓理念交流を開催−
ルポ訪韓闘争 ハイテック日本遠征闘争

11・2全国労働者集会報告集 頒価 500円
11・2全国労働者集会DVD 頒価 500円

ひとりは万人のために 万人はひとりのために

交流の広場−闘いの輪(受講生の声)

◎ 受講感想・感想編

●80年ぶりの金融大恐慌となり、ついにいよいよ資本主義打倒が労働者の闘いの日程に登るようになっている現在、この「世界大恐慌とアメリカ労働運動」は教訓に満ちたタイムリーな講義でした!
@やはり資本主義社会を成立させているのは、資本家階級+体制内組合の2重の敵の存在だということを再確認しました。
A目先の生活改善(=ニューディール政策)ではなく、労働者が生きるためには抜本的に資本主義を乗り越えないかぎりあり得ないという状況認識を明確にすることが絶対的に必要だと思います。つまり資本家とは絶対に非和解であり、話し合いの余地はなく、革命以外の解決策はないと労働者は覚悟すべきだということです。
B労働者の闘いはあっという間に革命情勢にまでほおっておいても突入する。しかしその先に「革命」を起こすには、「党」の存在が絶対にないとならないということが、アメリカの労働者の激しい闘いの歴史が示していると思いました。
C革命に至らなければ恐慌の行きつく先はやはり戦争だということもはっきりしています。
 もう私たちは十分すぎるほどの資本主義打倒の闘いの経験を積み、失敗から教訓もえてきていると思います。これらの上にいよいよ新たな一歩を踏み出せる、そういう時代が来たのだと思います。

●世界金融大恐慌の突入の中で、情勢にマッチしたテーマであったと思います。
 質問がありましたが、30年代に米労働運動が爆発したにもかかわらず、革命に至らなかったのはなぜか。これが実践的には重要であったと思います。その点を講義の最後に一定整理された形で行っていただければよかったと思います。
 なぜ革命の敗北−第2次帝国主義戦争への突入を許してしまったのか。やはり革命党の問題につきます。スターリン(主義)の裏切り、アメリカ共産党の裏切りということですが、アメリカ共産党がニューディール政策に屈服し、賛成に回ったようなことがあった気がするのですが、直接的にはそれが大きかったということはないのでしょうか。ルーズベルトのラジオ演説のことが語られましたが、労働者の闘いを暴力的に粉砕すると同時に、イデオロギー的幻想を与えて、階級制を解体していったこと。それが主体的には米共産党の屈服の問題としても総括できるのではないかと思います。

●恐慌は資本主義の矛盾をあばきだし、階級的対立を鮮明にさせ、労働者階級の団結の強化、拡大を促進し、階級全体が路線で団結し、労働者がすべてを獲得することに近づけるものだと思いました。

●米における29年恐慌と労働者の闘いというテーマは、私にとって最も興味のあることでありました。具体例も含めてリアルに学べたことは大きな収穫でありました。ありがとうございました。
 ついでにいえば自分のあまりにも無知を恥じたことです。金兌換制と現在の兌換停止における経済は相当違うのではないかと思うでのですが、今、資本の投入と称する「印刷」による「救済」乗り切りが米国において、相当逡巡された(?)と受け取ったのですが、それはなぜかという疑問があります。ドルと円の(基軸通貨とそうでない通貨)の違いでしょうか。

●ニューディール政策について、今までのイメージが大きく変化したが、今の時代は、この政策の破たんから新自由主義攻撃がはじまったということは、その通りだと思った。
 また、労働運動の視点から提起されていることは、現に職場闘争をすすめるうえで役だった。自治体決戦の渦中にあって、歴史に残るような闘いを推し進めていこう。

●資本はなくなるしかないということが分かりました。アメリカ労働運動史とは関係なくなってしまうのですが、「団結がなかったら闘えない」。仲間作ってがんばりたいです。

●・大変おもしろく、勉強になりました。労働(組合)運動の専門用語/概念も知らなかったものが多くて。こんなテーマ(階級的立場)での授業はふつうの学校ではありえないですし。
・われわれの現実にそくして考えると、注目すべきは、ひとつは労働運動をもりあげることと、戦争に反対することが同一のものにならない、という問題だろうか。戦争が正義の戦争の装いをまとってしまうことは危険なことだと感じました。当時のアメリカの立場では戦争に反対することは、当時の日本で以上に困難であったのだ!というのは新しい発見でした。まったく知りませんでした。そのあたり、もう少し詳しく聞きたかったです。
・世界がすっかり縮んでしまった現在とは異なり、当時の米国はまだまだ国内に第3世界を抱えており、だから海外進出の必然性がなかったということは、わかりました。
・この分野の勉強の英語文献で量の少ない初歩的なものがあったらご紹介下さい。

●・「労働運動の力で革命(世界革命)をやろう!」と掲げる時、その帰趨はアメリカ革命が成就しうるかどうかにかかっていると、ずっと考えていたのですが、その可能性、現実性をハッキリさせることができました。
・29年恐慌〜第2次世界大戦〜第2次世界大戦(〜朝鮮戦争)の過程に米労働者階級が無茶苦茶闘ったのだ、ということを学びました。スターリン主義の裏切り(一国社会主義で、国際連帯を破壊した)は、テーゼ的に理解してはいましたが、やはり体制内労働運動指導部を打倒する闘いが重要なのだということを、実際の闘いから掴みました。
・昨日(10/24)4者4団体派の集会があり(私は参加できなかったのですが)、国鉄闘争の現下の攻防が今ひとつ進展しましたが、この米労働者階級のたたかいの歴史と教訓は、動労千葉の路線こそが勝利の道であることをあらためてハッキリさせるものになるのではないでしょうか。
・警察権力の導入までやった国労指導部は、最後は州兵、軍隊まで投入した米支配階級と、それと一体となった体制内労働運動指導部の姿そのものだと思います。今年の国鉄決戦の勝利は、この米階級闘争の越えられなかった壁をうち破る一歩を示したのではないかと思います。
・ここ数日の米金融恐慌情勢の激しい進行は、今後の一層の階級情勢の激変をもたらすものになるし、米労働者階級は、20〜30年代の闘いを引き継いで、激しい闘いをやると思います。私(達)も自らの持ち場で闘いを進めていこうということです。
・今夏、SユニオンからNユニオンに「移籍」したのですが、Sユニオンでやりきれなかったことをやろうと思います。Sユニオンでは、NK社の派遣社員Oさんの解雇撤回闘争に携わっていましたが、ある意味、デッドロックに乗り上げかけているのではないかという状況になってしまいました。(4ヶ月以上、進展がない。労働委員会への提出書類の闘いが後景化してしまった。)Oさんとは派遣先のC社の工場の門前まで行って、「ここでビラまきとアジをやって仲間をつくろう」と誓ったのですが、果たせないままになっています。100%労働者の力に依拠して闘うことを再確認します。

●私は今までアメリカで、かくも大きなプロレタリア的闘争が行われてきた歴史があったことを寡聞にして知らなかった。そのことを知るきっかけができただけでも実践講座を取っておいて良かったと思う。ふつう、専門的にアメリカ現代史にとり組まなければ知り得ないような知識も多かったので、何らかの意見と言われると、困ってしまうのだが、今まで革命がなかったのは、こちら側の失敗によることが多いように思うので、情勢をよく見極め、身の処し方には注意をしなければならないだろう。革命を志す者一人一人が。大衆の希望を一度裏切れば、その後数十年も資本主義者のごまかしにだまされて、労働者は苦汁をなめることになるだろう。

●1)1929年10月24日、ニューヨークで株式市場は大下落!恐怖によって、そして今進行しつつある金融大恐慌によって膨大な富が消えた!!その富はどこから生まれたのか。ただ一つの源泉から生まれる!!→労働者の搾取、極限的搾取!!すさまじい収奪!!これが階級対立の激化→1917年ロシア革命!!それはロシアにとどまるものではなかった。アメリカで1919年にシアトルゼネスト!!アメリカ全土に拡大!!この時期に凝縮!!要求は賃上げ!!しかし、世界を覆す労働者の反乱だった!!
2)「革命ではなく、わが政府が解決する」とルーズベルトが実施したニューディール政策。再建を叫び、職をあたえると叫んだルーズベルトが実施した政策は、あくまで「私的利潤と自由企業の制度を破滅の淵から救出する」ことだった!!幻想を持つことはできないし、ニューディールは労働者に何ももたらさなかった!そこまで資本主義が大恐慌で、死んでいたということだ!!果たして今、今後〈ニューディール〉をもってのりきることができるだろうか。そんな力があるのか? 講師は「ない」と断言した。それならばニューディールからわれわれが得た教訓は、政権、資本には何もできない!労働者階級の力で革命へ!!恐慌は資本主義の死だ!この時が革命を実現する時だ!!
3)30年代もそうだった!嵐のような労働者階級の決起が社会を覆い尽くした!!@失業者闘争→A団結によって合法化を得るとした組織化→Bランク&ファイル、全国に広がる工場「座り込み」闘争。ゼネストへ!!
 ミネアポリス、サンフランシスコ、トレドの闘い、ストライキは、組合を求めて団結する労働者の決起に「革命」を見たブルジョアジーによる銃殺という凶暴な弾圧との闘いとして貫徹された!恐慌下では賃上げ要求も組織化も個別資本との闘いではなく、階級対階級の闘いだった!!旧来の労組官僚を叩きだし、組合を大衆に直結した指導系列をつくった。ストライキ委員会は労働者が生活全般を管理する課題と直面した。→この教訓をもって大量生産産業での座り込み闘争へ。革命はすぐそこにあったのだ!
4)30年代が今の闘いに直結していると実感した!!現実となった世界金融恐慌、この後に続く生産の縮小と大失業時代、最末期帝国主義との人類史をかけた一大決戦の時がやってきている!!人生をかけた闘いに立って、悔いのない時代だ!!中野顧問が「勝負できる時代が来た!幸せだと思っている」と語ったが、なすべきことをすべてなし、勝利を掴みたい!!です。資本主義を今度こそ墓場にほうむってやろう!!

●中野洋常任顧問の第一講義について
 動労千葉が切り開いた日本労働者階級と労働組合運動の国際連帯の闘いの具体的な実践の積み重ねと経過が感動深く迫ってきました。アメリカの労働者との連帯の道のりの報告など−例えばアメリカ港湾労働者の闘いをテーマにしたエリア・カザン名作「波止場」は、主演がファンのマーロン・ブランドということもあり、印象深く拝聴しました。その後、民主労総との連帯の闘いへと発展し、今日の“理念交流”として深めるところまで発展しており、ILWUをふくむ日韓米の国際連帯をつくりあげていく動労千葉の存在と苦闘に直に触れて感銘深く多くを学びました。
 増田明生さんの第二講義について
 アメリカにおける29年恐慌下における労働運動の歴史と具体的な展開が精密に提起され感動的でした。結びを今日の「世界恐慌情勢とアメリカ労働者」をとりあげて提起された点が印象深く、学ぶところの多い内容になったと思います。

●久々の受講になります。
 今回のテーマは良い時にやったと思います。数年前から不況だ不況だと言われ、企業は外注化や非正規社員の導入で利益を出してきましたが、その結果どうなったのか。アメリカからはじまった大不況が日本経済に影響をあたえ始めると、資本は労働強化をし、私の会社でも労災認定の80時間以上の残業者が増え、通院や飲薬する仲間が増えました。それでも増員を要請しない組合に怒りの声が多くありました。
 今の恐慌で、以前に外貨ファンドの買収に対して持株会をつくり、必要以上に入会を勧め持株会に入った仲間は泣いています。「入った時は4800円以上、今は470円だ。どうしよう」「残業して取り返すか」など、暗い話ばかりです。今回の学習でますます力を入れていきたいです。「こんな時だからストライキだ!」と、明日から職場の仲間に訴えたいです。やっぱり労働運動や学習会はいいですね。久々に元気でました。ありがとうございます。

●資本主義300年の歴史の中で未だ経験したことのない世界金融大恐慌が現実のものとなっている今日、30年代恐慌下労働運動の経験を学ぶことは大切だと思う。
 30年代、多くの労働者階級の感動的な闘いが爆発し、ニューディールで矛先をそらされ、スターリン主義の裏切りもあって革命にまで至らなかったが、その歴史はILWUのメーデーストはじめ、現在のアメリカ労働運動に引き継がれていることは素晴らしいと思う。
 戦争や新自由主義という帝国主義の最後の生き残り策がものの見事に破産し、断末魔にあえぐ資本家階級をついに一掃できるチャンス!このチャンスを絶対逃がさず、どうしても勝ちたい。あらためてそんな気持ちを奮い立たせる講義でした。

●11月労働者集会は長期になるけれど、意義を実感できるようになったのは国際連帯がはじまってから。言語は違っても、共通の言葉で語り、同じものを目ざす万国の労働者階級の力に展望を見いだすことができたから。
 民主労総から、さらに具体的な共通の理念が提案されて、さらに、数としては少ないけれど、原則を貫いてきた運動の力と大きさを、外から教えられたと思います。
 29年恐慌とはどういう状況で、ニューディール政策でそれは乗り切れたのか?−全く違うということ。今の状況はとても似ているが、さらに決定的にアメリカの基軸制が破たんしていることが今日学んだこと。

●今日はテーマに興味があったので受講しました。アメリカに組合があることも知らなかったので、とても勉強になりました。また来たいと思います。

●アメリカの労働運動の1920〜30〜40年、特に29年恐慌にいたる過程の階級闘争のダイナミックな展開の一部を知ることができた。その中で必ず自然発生的な決起も含めて、とにかく不可避的に起こる階級の決起をどう革命に結実させるのかということが、質問にも出たようにテーマになっている気がしました。
 日本の戦後の革命期におけるスターリン主義の屈服、裏切りも、階級の決起を抑圧する反革命としての存在がアメリカの階級闘争の歴史の中でも共通点があるのだと思いました。
 今、大きな歴史的分岐の中で、戦争か革命かというようなことが現実に進行していることを認識することができる。やっぱり労働者の決起に絶望する体制内労働運動の犯罪的な役割も鮮明になってくるのだと思う。歴史を今、現実に起こっていることと重ね合わせることで、ますます興味が沸いてくるかも知れません。

労働者学習センター事務局
千葉市中央区要町2−8 DC会館 電話 043-222-7207 FAX 043-224-7197

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