労働学校通信

第Z期No.12

次回講座のお知らせ

3月22日(土) 各13:00〜
 ・3月15日の労働学校は3月22日変更になりました
 現代の帝国主義
 講師 島崎 光晴(経済問題研究家)
 労働者を食わせていくことができなくなった現代の帝国主義の危機を明らかにし、労働者の立場に立った時代認識を学ぶ
*親睦会も楽しみです(会費千円)

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労働学校通信 第12号 (2008.03.10発行)
がんばろう労働者!たたかおう労働組合!ひろげようインターナショナル

この本質は何なのか

 7期目の労働学校もいよいよ、今月と来月で最後の講座になります。最後の講座は「帝国主義論」というテーマで、非常にタイミングがあってよかったと思っています。ちょうど08年に入ってからメディアの中でも株の乱高下だとか、為替の乱高下だとか、いろんな形が全世界を覆っていまして、みんなそれぞれ08年というのは大変な時代になるなということを何となく感じている。
 そういう状況の中で、一体この本質は何なのかということを正しく掴むということは、重要なことだと思います。今日と来月はそのために、ある意味では08年の闘いを準備するために、理論武装するという立場で、そういうことも含めてぜひ集中して勉強してもらいたいと思いますし、私たちの身の回りでさまざまなことが起こっていますので、ディスカッションの方も活発にやっていただきたいと思います。

指導勢力に

 いずれにしても08年という時代が、誰がどう考えてみても疾風怒濤の時代にならざるを得ない。ここ1世紀近く経験したことのないような事態、帝国主義の最末期という言葉を使っています。けれど、最末期ということはどういうことが起こるのか、ということをわれわれは良くわかっていない。これからわかるわけであって、そういう点ではあまり予断と偏見で見ない、何が起こってもおかしくないと。
 結局、それに決着をつける、解決をするのは労働者の団結による力しかないんだという事に確信を持って、あるいはどんどん確信を深めてやっていくということが必要ではないか。
 08年はいずれにしても資本主義の論理から言っても、うまいこといきません。物価が上がる、不況が続く。間違いなくスタグフレーションの実体があらわでしょう。そういう状況の中で、核心は労働者がたいへんな塗炭の苦しみに追い込まれるということ。これに対してどう、怒りを結集してやっていくのか。なんとか今年1年間で本当に日本の社会を揺り動かせるような存在として、力をつけなければいけない。
 われわれが。いつまでも少数勢力で、それで高みにたって、「あいつがおかしい、こっちがおかしい」なんて言ったって、ダメだよね。われわれがそれに決着をつける指導勢力として登場していくということ、08年、とっかかりをつかみたいというふうに僕は考えているわけです。
(2・16代表あいさつから)

ひとりは万人のために 万人はひとりのために

交流の広場−闘いの輪(受講生の声)を随時発行しています

お知らせ
*基礎編・最終講座と修了式は、3月15日から22日変更です。

感想文紹介

☆シャープ亀山工場、トヨタレクサスの製造工場で派遣スタッフは帽子で色分けされ、個人名でなく派遣会社名で呼ばれているという話が印象的。自分も派遣スタッフで物流倉庫で働いている。現場に着くと伝票にサインしたりPC入力のメニューで打ち込むのに使う“番号”が与えられる。何かミスがあれば該当の伝票でその“番号”をチェックし、本人に確認するというような仕組み。昔は一人ひとり新しい“番号”を与えられていたらしいが、派遣スタッフの入れ替わりが激しいために、最近では辞めた人の使わなくなった“番号”を引き継がせている。実は派遣さんたちが簡単に辞めているとかいうことでなく、会社側がこの“番号制”にみられるような労働者をモノとしてしか扱わないやり方をしてくることが仕事が長続きしない原因なんだ!!自分の“番号”は48番。前任者の空いたところ48番に自分が入る。使い捨てられた前の48番さんの自分は替わり。おもしろくない。機械か、あたしらは。アトムだって名前があるし、名前で呼ばれてるだろ。実際、“番号”で呼びつけられることはさすがにないが、冗談交じりに課長に「コラー48番!」とか言われると、イラッとする。次はガツンと言ってやらなくては。課長よ、“番号”で管理できる家畜だと思うなよ。あたしらはキバ、爪むき出しの野生動物の群れなんだ、ガオー。
●今後の希望
 遅刻者に厳しく!講義中に入ってこられると気が散ってしまいます。そういうルーズな人にはペナルティを……え、それは誰かって? もちろんあたしです。どうもすみませんでした。

☆『ただちに、たった今、革命が問題になっている時代』というのは、“大不況になった時、どうチャンスにしたらいいの??”という質問に、次回の講義を聞いて考えてみてという時代感とは違うと思うのです。しかもブルジョア学校じゃないんだから、授業でつみあげられる知識に権威を持たせる必要なんかみじんもない。「あなたがただちに動労千葉型の労働運動をはじめるってことです」と、何度も何度も荘司さんのように言えばいいと思うのです。
 ただ、わからないのは、労働学校の受講生が「労働運動の力で革命を!」と言い出したと言って、マルクス主義の学習と実践が本物の組織戦だと総括しているのに、彼の質問に、なぜみんな黙っていられるのかということです。
 最近、こういう場面で、何か、私が間違っているのかな、やり方が、言い方がマズイのかな、主張していることが違うのかな……と何度も思うことがあります。もしかしたら、私が間違っているのかも知れません。
 今日の授業でわかったこと。第三次世界大戦後、革命云々と言っていた人がいて、そうなのかなー? そうなる前じゃないのかなー?と少し不安がありました。けれど、革命はやっぱり今なんだ!!と確信しました。

☆帝国主義というのは資本が生き残るためにはどんなことでもやる。労働者がのたれ死のうが、地球が破壊されようがかまわない。そういう体制だと具体的な話で良くわかった。
 アメとムチから強制的労働、生きていくためにそうせざるを得ないというやり方も、もう限界だと。自ら追いつめられているのは資本の側だと感じる。世界中で「ふざけるな!」「生きさせろ!」の怒りと闘いが始まっている。
 戦前と戦後の革命期に革命を結びつけられなかった限界を越えるためにはどうしたらよいかが私たちには問われている。次回、本当に革命に転化し勝利するには、という話もして下さい。
 新自由主義は労働者を絶対に団結させない、分断するところに核心があるなら、こっちは帝国主義とは何か、具体的に暴露し、学習し、団結を究極に拡大することにカギがあるのかな?

☆冒頭で格差社会について、これが一体なんなのか、というお話がなされていましたが、きわめて矮小化した議論や「セーフティネットが必要」というマスコミの風潮もあるなかで、これは帝国主義の最末期の姿であり、労働者階級に対する階級戦争の結果起きていることであり、労働者は革命をやってしか生きられないのだということを突き出していました。怒りがこみ上げてきます。革命が問題なのだということを抜きにしてはいけないとあらためて思った。
 今回の講義で強烈だったのは、大恐慌によって数千万人という労働者が、生命の危機にさらされるという事態が現出するということです。87年10・19ブラックマンデーから20年以上がたち、ついに来たと思いました。今、08年の国鉄や日教組はじめとする体制内指導部と激突して、職場に闘う団結をつくり、その力で帝国主義を打倒しようという闘いは、恐慌の時代を迎え撃とうとしている。職場と街頭で革命を訴えて仲間を集める闘いは、これから正念場だと思います。議論で、ホームレスの問題について話が出ましたが、食も住も労働を勝ちとらないといけないと思います。「職をよこせ!」と職場を占拠することも決してそう遠くない。ストライキもこの1年、時代をぬりかえるものとして復権させなければならないと思うし、そのために全力でがんばっていきたいと思います。

☆高度成長期の労働運動や社会保障の前進が、組合が強かったというよりは革命を起こさせないためのアメを与える政策によるものだったということが理解できました。体制内労働運動では今の情勢になったら後退せざるを得ない。成長期にはそれでよくても、成長し続けることは不可能だから、体制内労働運動がこうなるのは歴史の必然だったのですね。

☆講義を通してむずかしい経済用語や仕組みが多数出てきて大変でしたが、言えることはとにかく労働者を搾るだけ搾って労働をさせ、資本家連中が高級ブランド品などで身を固め、裕福な暮らしをするために奔走する……。
 今、新聞紙上などを賑わせているサブプライムローン問題にしても、つまるところ住宅ローンの債権からローン会社、モノラインからサヤ抜きしまくって元がこけたらバブルが一気に崩壊!(その一方でゴールドマン・サックスの会長は逆張りして何百億円もボーナスを得ているけど)過剰資本が元凶で穀物・原油価格の高騰を招き、結局消費財、物価が上がり、庶民生活を圧迫する……。
 もう革命するしかないでしょ、絶対!!

☆現在の「格差社会」=むき出しの階級社会の全面化の現実がより詳しく分かりました。これはつまり、階級戦争を資本家階級が労働者階級に仕掛け、そのことによって生き延びようとしているということだと。一方で、労働者が生きていけず、未来も奪われている現実に対して、100万ドル以上の資産をもつ人は141万人。この現状がまず許せない。
 そうした情勢の中で、その資本の意思を現場で貫徹しているのが、体制内労働運動指導部だ。“【U】新自由主義”のところで、国独資政策の満展開の時に力があったのが体制内労働運動だったと「アメとムチ」の「アメ」を与えられ、階級対立を隠蔽し、折り合いをつけ、自らの保身と共に現場労働者の階級性、階級的団結を否定してきたのだと分かりました。コンドルタクシーの委員長は「社長と折り合ってきたから、団交にも出てきてもらえるようになった。勝ちとれるモノも勝ちとってきたんだ。長い積み重ねの成果なんだ」と言っていると聞きましたが、まさにこういう奴らが階級を裏切っているのだと。そしてその根拠は、ただ資本家が革命を恐れ、体制に余裕がある時代においてのみ、労働者を(その一部を)取り込んできただけだったのだ。
 けれど、ハッキリしたのは、まず時代がちがうということ。もはや折り合いをつけて生きていける時代ではなく、戦争か革命かが問われる時代に入ったこと(大恐慌情勢の危機に、資本家が一斉に攻撃をかける時代)、その時代とは、つまり労働者階級がその階級性を全面的に解き放って労働運動を闘うことで、すべてを奪い返すことが可能になる時代だということだと思いました。団結にかけきること!
☆新自由主義攻撃に理論はない。○○主義ではない。実態はむき出しの搾取と団結(連帯)させない。団結をとことん憎悪する攻撃なんだと良くわかりました。
 質問にあった「社会保障」については、結論は「良くしよう」なんてまったく思ってなく、「革命させない」ためのウソでしかない。「青写真がない」というのが真実で、青写真がないのに「社会保障(介護とか)大変だから、良くする」などと現場労働者に幻想を持たせることこそサギだ。新自由主義攻撃の緒戦(=国鉄分割・民営化)に対し、最初の激突点で動労千葉がストライキで応戦したことが、どれほど決定的だったか。これが絶対反対を路線までに貫いたことの勝利であり、他のあらゆる体制内が絡めとられていったのと違っていた。
 福祉の分野では85年、福祉への国庫補助金が85年=8割〜86年=7割〜87年=5割とダウンしていき、これに対し、すさまじい取引があった。(社共の屈服)(「1年だけモデルとして1割下げよう」と1年やってみたものを次年度で一気に3割下げた。)長い間、あれは何だったのかわからなかったが、今、鮮明だ。新自由主義攻撃としてのあらゆる人民からの(障害者からも、高齢者からも)搾取と抵抗勢力の解体だったのだ。

☆新自由主義攻撃に理論はない。○○主義ではない。実態はむき出しの搾取と団結(連帯)させない。団結をとことん憎悪する攻撃なんだと良くわかりました。
 質問にあった「社会保障」については、結論は「良くしよう」なんてまったく思ってなく、「革命させない」ためのウソでしかない。「青写真がない」というのが真実で、青写真がないのに「社会保障(介護とか)大変だから、良くする」などと現場労働者に幻想を持たせることこそサギだ。新自由主義攻撃の緒戦(=国鉄分割・民営化)に対し、最初の激突点で動労千葉がストライキで応戦したことが、どれほど決定的だったか。これが絶対反対を路線までに貫いたことの勝利であり、他のあらゆる体制内が絡めとられていったのと違っていた。
 福祉の分野では85年、福祉への国庫補助金が85年=8割〜86年=7割〜87年=5割とダウンしていき、これに対し、すさまじい取引があった。(社共の屈服)(「1年だけモデルとして1割下げよう」と1年やってみたものを次年度で一気に3割下げた。)長い間、あれは何だったのかわからなかったが、今、鮮明だ。新自由主義攻撃としてのあらゆる人民からの(障害者からも、高齢者からも)搾取と抵抗勢力の解体だったのだ。

☆現代の帝国主義ということで、現在の世界についてどういうことが起きているのかを事実として知るということは大切とは思うのですが、この1年間、労働者とは何か? 資本主義社会において、いかに労働者は搾取されているのか? ということを学んできた上にたって、最近よく聞く「格差」とか、いうことがどういう「仕組み」で起きているのか、ということが学べると良いと思っています。
 現代も資本主義という階級社会であるという「原典的なこと」がもっと学べると良いと思います。
 うまく書けないのですが……以上です。

☆資本家に1回、派遣(ネットカフェ)をやらせてやりたい。私たちの生活と苦しみをあじあわせてやりたいです。

☆ひっかかってた疑問がとけたのと、新しい武器を見つけた。

労働者学習センター事務局
千葉市中央区要町2−8 DC会館 電話 043-222-7207 FAX 043-224-7197

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