労働学校通信

第Y期No.04

次回講座のお知らせ

7月15日(土) 各13:00〜
 現代の帝国主義について
 講師 島崎 光晴(経済問題研究家)
 労働者を食わせていくことができなくなった現代の帝国主義の危機を明らかにし、
労働者の立場に立った時代認識を学ぶ
*親睦会も楽しみです(会費千円)

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労働学校通信 第4号 (2006.07.05発行)
がんばろう労働者!たたかおう労働組合!ひろげようインターナショナル

先に成し遂げた方が勝つ

 通常国会をめぐる攻防があって、沖縄を軸としたアメリカの世界戦略に日本が積極的に踏み込んでいくとか、その他諸々の戦後史を画する攻撃は本当に進んでおります。
 一方では労働者の闘いも広がっている。これに勝ち抜いて行く唯一の道は、私たちが原則に立ち返って、今までのわれわれ自身のあり方、物事に対する考え方、生活スタイル、活動スタイルとか、いろいろあると思いますけれど、そういうものを払拭する。
それで、いまの時代に対応する「闘い」⇒「路線」・「具体的な組織」をどういうふうにつくっていくのかということです。一番先になし遂げた方が勝つと言えますし、それがどんなに少数であろうが私はそう確信しています。
 時代は、敵の側が本気でやると言ってきている。われわれもそれこそ本気になってやらなければいけないという時が来ていると。

「帝国主義論」−11月の闘争に向けて非常に重要

 今日は、われわれが今生きている帝国主義の時代、危機の時代ですね。4月・5月の「賃労働と資本」の関係にふまえて、「現代の帝国主義」の問題点、破綻性、その他諸々、島崎講師の方から講義していただけると思います。
現代社会・現代世界ということについて的確につかんでいくということは非常に重要だし、この6月・7月の講義は11月の闘争に向けても非常に重要な位置を占めると考えています。
 そろそろ暑くなると思います。ここでひとふんばり頑張って、新しい闘いを作りあげる意欲を持って勉強して頂きたいということをお願いし、冒頭のあいさつに代えます。
(代表あいさつから)

ひとりは万人のために 万人はひとりのために

交流の広場−闘いの輪(受講生の声)を随時発行しています

感想文紹介

の労働者は19世紀のような不安定雇用と貧困になっているとは思わなかった。大企業は過去最高の利益を上げながら、何年もベアゼロ、人件費の圧縮、正規雇用者を削減して、低賃金の非正規雇用者の増加、結果として技術力が低下して国際競争力が低下している。
 国債発行残高が16年間で2倍に、税収の12年分、第2次大戦末期と同じだということだとは思わなかったし驚いた。

泉−奥田体制として労働者に対して強搾取を続けてきた実態がよくわかりました。
 賃労働と資本の関係がわかりやすくなってきました。

「こんな搾取はもうがまんできない」、本当に我慢できない!日本の資本というのがどういう連中なのか分からなかったが、ほんのごく一部の大企業の連中が握り、政・財・官が元々は一体の連中で、さらに日本を支配している構図だけでなく、大銀行など莫大な公的資金で助けた。今の国の長期債務残高が775兆円にも達するだけでなく、国債発行残高542兆円という世界が体験したことのないことを日本がしたことに驚きと怒りをおぼえた。労働者階級が何も悪いことをしていないのに、すべて資本の財政破たんを労働者に押しつけるやり方や、マスコミ報道も許せないし、さらに憲法を改悪して、もっと襲いかかってくるのだということと、資本というのは労働者を搾取するだけだということが私なりに理解できた。

崎講師の話、論説を久しぶりに聞きましたが、前よりももっと聞きやすく分かりやすくなったと思いました。帝国主義の格差社会や労働者からの搾取で景気回復というまやかしの社会で生きる私たち……。
 これから世の中を変えていくとしたら、どういうように変えていくのか、難しい永遠の問題のように私は今考えています。

本主義社会の醜さがよくわかった講義だった。ある一部の人間のためだけに、どうして私たち労働者が犠牲にならなくちゃいけないのか、本当に腹立たしい。私も子供の頃(小・中・高)と就学援助を受けていたが、その当時はクラスに1人か2人ぐらいだった。
 今回の講義で、ある地域では70%近くの家庭が援助を受けているということを聞いて驚いた。今は本当に格差社会なんだと感じた。
 しかし同時に国家として超特大の危機であり、革命のチャンスなんだということも理解できた。でも、たとえ国家が破たんしても、労働者は物を作ったり、電車や飛行機を動かしたりと社会を動かしていく力があるのだから、何も恐くないと思う。

「こんな搾取はもうがまんできない!」
 本当にとんでもない搾取のオンパレードですね。その中でごく一部の人間=資本家の富がビックリするほど増えているというのは、労働者として黙っているわけにはいかないですよね。しかも小泉を始め、支配階級の大宣伝は労働者が悪くて、労働者の賃金が高いと攻撃しています。許せないことです。
 でも、資本主義の内実は、その社会体制を維持できないほどに危機に陥っていることがはっきりとしました。搾取すべき労働者を雇用できない資本主義にはもはや明日はないと思います。現実的に労働者階級が支配階級として登場する時が来ているのだと強く感じました。

日の講義で一番わかりやすかったのは、政財官が癒着しているのではなく、そもそもが同じ階級にいる、ということだった。もちろんその中でも意見の対立はあるだろうと思うけれども、結局は同じ穴のむじななんだと。だからそれにメスを入れるのは、同じブルジョア階級にいる人ではなくて労働者なんだと思いました。
 今日の講義は、具体的な数値がたくさん羅列されていて説得力があってよかったです。それから、足立区の就学援助率42.5%には驚きました。ほぼ半数ってことですものね。義務教育制度が解体されたらどうなっちゃうんだろー。
 『会社の利益のためなら人の命なんてどうでもいい』、これが帝国主義だと言われ、もっともだなあーと思いました。先生の資本主義社会に対する危機感と怒りがいっぱいつまっていて、質問できる時間もゆっくりあって、聴きやすかったです。
 以前、『知られざる戦争』(だったかな?)で、フィリピンの労働についてとりあげていて、その内容はフィリピンの人が日本に来る話じゃなくて、日本の企業がフィリピンに進出する話。それが(その彼らの犠牲が)私たちの生活を支えている(私たちの生活は彼らの犠牲の上に成り立っている)事を目のあたりにして苦しくなりました。
 労働者に国境はないから、同じ仲間として(戦争がある←→なしだけが搾取・侵略ではないわけだから)資本家に立ち向かえたらいいなあーと思います。戦争させられるのは労働者だから。労働者が資本家に闘いの矢を向けるのはいいけど、労働者が労働者に矢を向け合うのはやっぱりおかしい。
 奥田の「共産主義を選ばない限り、格差ゼロはあり得ない」って、なんだわかってんじゃんって感じで笑えたー。

代の社会は非常に危機的状況にあり、大変な時代になっていることがわかりました。内容は頭を悩ませる暗いものでしたが、わかりやすく面白い講義でした。人を人と思っていない帝国主義が続いている恐ろしさや労働者に対しての資本家の攻撃がエスカレートしている事に怒りが込み上げてきました。大企業は過去最高の利益をあげているということで、それは賃金を削って利益を絞り出すリストラ景気によって、労働者が犠牲になって利益が上がっていることが分かりました。また、正社員、非正社員の区別によって所得格差が生まれ、格差社会ができ、非正社員は賃金が低いから結婚できない現状に驚きました。資本家連中は今まで100数十年かかって労働者が勝ち取ってきたものを御破算にしようとしていることや、赤字の責任は労働者にあるという、とんでもない攻撃をしている事に大変な状況に今いることに気づきました。この2、3年で日本の将来、あり方が決まるというので、労働者が団結して頑張っていこうと思います。

義の最初の帝国主義とは企業の儲けが何よりも大切という考え方だという説明はとてもよくわかりやすかったです。その後、講義の中でのお話しは、申し訳ありませんが、なかなかピンとこなかったです。
 質疑応答でのお話しの中で、労働者の団結が何よりも大切だということがあらためてよくわかりました。外国まで巻き込んで、労働者をより搾取しようということには世界中の労働者が手をつないで闘う必要があるのは本当にそうだと思いました。

界における資本主義の限界(というより崩壊?)がもうすぐ目の前に迫っていて、あらためて現場で働く労働者の行動の大切さを確認しました。しかし、今だマルクスの『共産党宣言』や『賃労働と資本』などを読んだことがないため、共産主義の根本もよくわかっていません。例えば授業中に「格差ゼロの社会=共産主義」と出てきましたが、私たちが生きていく上で必要な仕事や作業にはそれぞれ難易度や時間の長短が出てくると思います。そういった差や相違点を賃金で埋めようとすれば、どうしても格差は出てくるのではないでしょうか?また、もし賃金で格差を生じさせないようにしたら、一人一人の仕事のモチベーションは下がり、必要量の仕事をこなせない可能性も出てくる気がします。労働者中心の共産主義社会というのはどうやって矛盾なくつくり出せるのか、これからの授業の中で知りたいです。
 ところで先週の日経新聞に、1年以上続けて働いた場合、または3回連続契約更新した場合は契約社員自身が希望した場合、正社員として企業は雇用しなければならないという制度が設けられたと書いてありましたが、これにも何かトリックがあるのかなあと疑ってしまいました。こういう制度もやはり資本家のために作られたのでしょうか?

国主義の危機−国家財政の破産ということが、今までいろいろ聞いたり読んだりしてきてもまだ、リアルに全体をつかみきったという感じがしていなくて、今日も話して下さったのですが、もっとちゃんと勉強しなくてはと思っています。
顧問から最初に06年6月段階の情勢について提起がありましたが、4つの重大法案が通らなかった(通さなかった)背景に、労働者階級の決起と、帝国主義のどうにもならない危機ということがあるのではと思います。そこの帝国主義の危機という部分をつかみたいと思っています。
次回、後半に出てくるのかと思いますが、日本帝国主義がいよいよ改憲に踏み込んだということの背景にあることをやっていただけたらと思います。

国主義とは何なのか、難しい本で理解するよりも、今回のような講義でよくわかった感じがする。非常にイメージをつかみやすい講義だった。
 企業が労働者を犠牲にして最高益をあげているという、リストラ景気というのが今の世の中である、というのは実感できる。日経新聞を読むと「増益」とかいう景気のいい文字が躍っているが、現実は労働者を犠牲にしているというのは許せない。
 現実に、暑い中、寒い中でも働いているのは労働者なのに、その労働者が報われない社会とは何なのか。いまの時代も帝国主義で、持てる者と持たざる者の格差が広がっているのだろう。
 だけど持てる者だって、本当に幸せかどうかは疑問だ。そりゃ、貧乏よりも金持ちの方がいいに決まっているという人も多いだろうが、六本木ヒルズで月額家賃400万円というのは、ふざけきっていると思う。
 それが本当の幸せなのだろうか。本当の幸せは、愛する者と一緒にいたり、新しい生命の誕生を祝ったり、子育てをうまくやったりというのが幸せの本質なのではないだろうか。
 名誉欲、金銭欲というのも分かるが、それが見栄やあせりに変わっていったりしているのが、ブルジョアジーにもいると思う。
 その結果として国家財政は破たんし、戦争に行くというのは、何としても止めなければと思う。だけどその前に就職したり、結婚したりという、当たり前の幸せを手に入れたい。
 その為には見栄をはるよりも、仲間を大切にして、自分自身の信念を貫きたいと思う。

1)資本家階級に腹が立つ、怒りを感じ続けた時間でした。今、この「真面目に怒る」という感情が本当に必要な時代だと思います。
2)事前にレジュメを斜め読みした際『日本の下層社会』を三浦展著の『下流社会』と勘違いしていました。110年経っても帝国主義の本質はまったく何も変わっていないのだと痛感です。
3)10年前の私の初任給13万(親子2人でよく生きていけた)、今現在手取り27万、ボーナスはないですが、自分は金持ちのような気がしていました。大間違いだったんですね。
4)先日、自治労横浜の人と話す機会があり、今の公務員改革に対抗するするスローガンは「公務員を増やせ!!」ではないかと意気投合しました。その人曰く、「現在どこでなんの集会をやっても一番大きな隊列は自治労ではないでしょうか?ともかくこれをつぶせというのが、国策の至上課題となっていると思います」
5)ナイキの靴を履いていなくてよかったと思いました。(しかしニューバランスも同罪か?)

国主義」という言葉は説明が難しいと感じていましたが、大企業、大銀行の利益のために労働者の生活、命を徹底的に犠牲にさせる社会であるということ、そして徹底的に破産するしかない社会であることがわかりました。
 今の労働者の生活、資本と賃労働の今の関係から「帝国主義」を説明するということが重要だと思いました。結論としては「こんな社会は労働者の力で変えるしかない」ということをいかに明らかにするかだということでしょうか?

回の講義はとてもわかりやすかったです。
 賃金が削られれば、会社の利潤が増える。その為に非正規雇用の人達が増え続けている。15歳〜19歳の若者の失業率が高いのだって、この世の中に絶望を感じているからだと私は思うのです。
 いくら働いたって8割方は資本によって搾取され、苦しい生活をしなければならない。就学援助を受けないと学校に通えない子供達が42.5%もいるのに対して、1億円以上の資産を持つ人が日本だけで134万人もいる。この格差は一体なんなんだ!同じ人間なのに、片方は援助を受けなければ生きていけないなんて、おかしいじゃないか!本当に怒りがこみ上がってきます!

「労働者の今の切実なテーマは革命」という言葉で、今日の講義が締めくくられていますが、まさにそのとおりだと思います。

労働者学習センター事務局
千葉市中央区要町2−8 DC会館 電話 043-222-7207 FAX 043-224-7197

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