労働学校通信

第X期No.04

次回講座のお知らせ

8月27(土)・9月17日(土) 各13:00〜
 資本主義とはどういう社会か
 講師 鎌倉 孝夫(埼玉大学名誉教授・東日本国際大学教員)
 マルクス主義経済学者。『資本論体系の方法』(日本評論社)、『資本論とマルクス主義』(河出書房新社)、
『経済学方法論序説』(弘文堂)、『「国鉄改革」を撃つ〜公社交通の再生』(緑風出版)など著書多数
DC会館(総武線東千葉駅前)
*親睦会にも積極的に参加しましょう!(会費千円)

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労働学校通信 第4号 (2005.07.11発行)
がんばろう労働者!たたかおう労働組合!ひろげようインターナショナル

根っ子はひとつ

 私は前回、民営化という問題で話をさせてもらいました。尼崎の事故にはじまって、民営化という問題と戦争という問題、「根っこはひとつ」だという話をしたんですね。
2時間も使って話をする必要はなかったなと思っているのは、ある雑誌に八木という人が民営化ということについて書いているんですね。この八木という人は、今問題になっている「新しい歴史教科書をつくる会」の会長です。民営化と靖国神社公式参拝はひとつなんだということをめんめんと書いているですね。

民営化の本質

どういうことを八木という人が言っているのかということをちょっと紹介させてもらうんですが、いま小泉首相は郵政民営化法案を通すために色々とやってはいるけれども、小泉首相には何のために民営化をするかという「哲学、精神」がかけているからダメなんだと書いているわけですね。民営化というのはそもそも、国家の永続を願う行為なんだと。今の国家が永続するためには、労働者を切り捨てようが、虫けらのように犠牲にしようが、それはしかたない。そういう意味で民営化と靖国公式参拝、国防というのは本当にひとつなんだと言うことを、体制の側の人間が露骨に語っているんですね。
・・・・戦争と民営化、労働組合破壊攻撃に対して、みなさんの力を結集して、それに反撃できる力を持ったものとして、11月労働者集会を成功させたいと思っています。
(田中委員長あいさつ要旨)

ひとりは万人のために 万人はひとりのために

交流の広場−闘いの輪(受講生の声)を随時発行しています

感想文紹介

が聞きやすく、わかりやすかったと思います。でも理解するのはまだまだです。歴史はくり返すと言いますが、また帝国主義と呼ばれた時代に戻らなければならないのでしょうか。
 いつも街を歩くたびに、こんなに物があって誰が買うのか、使うのかと思っていますが、そして自分もそんな物の中に埋もれていて、一方でこんなにもあふれる物を売らないと生活できない人がいる。また一方で、ゴミ問題、環境問題が深刻なものになっている。そのあたりをどう考えていいものやら、けっきょく今の生活を何とかして続けていくことしか考えられない状況にあります。
 職場では今日の話にあったような今の日本の状態と全く同じようなことが現状としてあります。私の職場は病院ですが、増収ばかりが言われ、仕事は大変になる一方で、残業はつけるな(結局サービス残業)、一部部署の委託問題、減収、成果主義導入、はっきりいって経営者は何を考えているのか。自分たちの経営のまずさを全部
いし、問題意識を持ちづらいと思うのですが、ここですべての労働者が団結して革命を起こすことが現実的に可能なのでしょうか。でも尼崎の事故やJALの事故が続いているのを見ると、今後もっとすごく大きな問題が起きてしまうような気もしています。

うしても私たちは資本家に幻想をもってしまうなあと思う。これまでにさんざん労働者を食い物にし、戦争をしてきたのが資本家階級で、それは今も変わらないと思っているつもりでも、経団連の提言などを見てあらためてビックリしてしまう。
 資本家がいかに人格的にすぐれていてもそれだけではこの社会はよくならないということをはっきりさせなくてはならない。おおまかには資本家も生き延びるためには競争で他をけ落とさなければならないから、人格に関係なく、というか資本家自体も"資本"という限られた人間性の奪われた人格しか持てなくなり、その結果が戦争ということなのだろう……と思っていたが、もっと勉強しなくてはと感じるところだ。
労働者に押しつけて、自分たちでは全く責任をとろうとしない。仕事をしていても悲しくなってしまいます。全然スッキリしませんが、感じたことは以上です。
質問、@資本を共有財産にする、というのは社会主義国家になればいいということですか?
A今の社会、結局すべてが飽和状態で、特に物にも困っていないし、問題意識を持ちづらいと思うのですが、ここですべての労働者が団結して革命を起こすことが現実的に可能なのでしょうか。でも尼崎の事故やJALの事故が続いているのを見ると、今後もっとすごく大きな問題が起きてしまうような気もしています。

日は島崎先生からお話を聞いて、1番最初にビックリしたのは、失業しているのが50代の人達だと思っていたのに、本当は10代〜20代半ばの人達だと聞いて、すごく驚きました。私は今、19歳ですが、高校を卒業後、すぐに就職したので、まさか若者が大失業しているなんて、思ってもいませんでした。
 フリーターが450万人もいてしまっている、この世の中を変えるためには、今の資本主義社会を共産主義社会に変える必要があるんですよね!
 私は今、運良く正社員として働いていますが、非正社員の方たちや派遣社員の人達の大変さに正直、驚きました。
 今、どうして不況なのか、あらためて知ることができました。政府(資本家)による過剰生産や過剰資本についても分かりやすく教えていただき、ありがとうございました。生産が少ないんじゃなく、工場ばかりを増やして売れないから、労働者の賃金を下げるなんて、おかしいと思いました。だったら過剰生産をしなければいいことなのに、それをして売れないから労働者をリストラするなんて、最悪だと思いました。
 あと、今日は「工場法」というものを初めて知りました。9歳から10歳の子どもたちが朝の8時から夜の12時まで労働を強制させられていたなんて、驚きました。奴隷的に扱われ、人間として扱っていないこの時代に戻せと言っている資本家が本当に許せないです。過酷な労働をやらせ、その人たちの寿命を短くしてしまっている。絶対に許せないことです。
 1888年の少女たちのストライキにはビックリしました。今の私の年より若い子達が頑張ってくれたおかげで、今の労働時間が8時間になった。とても感謝しています。だから、これからの子どもたち、自分の子どもたちの為にも、工場法以前の世の中に戻させないために、何か頑張りたいと思いました。

国主義→資本主義、長い歴史の中で労働者は奴隷状態の精神的肉体的な圧力の中を闘ってきたんだと知った。資本家は労働者を虫けらのようにしか見ていないことをあらためて思う。不況、失業、賃金低下のシステムが少しわかったような気がした。

*私は、労働学校で勉強するようになって、ものの見え方が変わってしまい、「許せない!」と血圧を上げ心拍数を上げる機会が多くなってしまいました。1863年のロンドンの鍛冶屋の工員は、彼の生命支出を資本家の儲けのためにしぼり出し捧げさせられました。私は、私の生命支出をこの世界を変えるためにしぼり出したいです。「工場法の時代の遺制を引きずる労働基準法などの関係法令を、今日の環境にふさわしいものに抜本的に改革する」という経労委報告を、奴らは(要は)「『工場法以前に戻せ』と言っているんだな」と気づくことができるのが共産主義を学ぶということなのかとわかりました。 

うしても私たちは資本家に幻想をもってしまうなあと思う。これまでにさんざん労働者を食い物にし、戦争をしてきたのが資本家階級で、それは今も変わらないと思っているつもりでも、経団連の提言などを見てあらためてビックリしてしまう。
 資本家がいかに人格的にすぐれていてもそれだけではこの社会はよくならないということをはっきりさせなくてはならない。おおまかには資本家も生き延びるためには競争で他をけ落とさなければならないから、人格に関係なく、というか資本家自体も"資本"という限られた人間性の奪われた人格しか持てなくなり、その結果が戦争ということなのだろう……と思っていたが、もっと勉強しなくてはと感じるところだ。
 格差の話があったが、私たちは"資本家像"があまり見えてないのだなあと思った。どういう生活をしているのか知りたいと思った。

労働者学習センター事務局
千葉市中央区要町2−8 DC会館 電話 043-222-7207 FAX 043-224-7197

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