労働学校通信

第X期No.03

次回講座のお知らせ

講師 島崎 光晴先生
(経済問題研究家)
*労働者を食わせていくことができなくなった現代の帝国主義の危機を明らかにする
6月18日(土)13時〜
DC会館(総武線東千葉駅前)
*親睦会にも積極的に参加しましょう!(会費千円)

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労働学校通信 第3号 (2005.06.10発行)
がんばろう労働者!たたかおう労働組合!ひろげようインターナショナル

労働者としてどう見るか 

今日は民営化の象徴とも言える福知山線尼崎事故について労働者としてどう見るべきか。もう一つは「つくる会」教科書についての考え方についてお話したいと思います。
 何故ああいう事故が起きたのか、その本質をとらえなければいけない。動労千葉の原点にかかわるような問題です。運転士に責任はないんだと言い切る事が階級的労働組合の基本的立場であると、動労千葉は一貫してそうしてきました。
 やはり、労働組合が闘わない限り安全は確保できないんだということです。
 「つくる会」教科書、あきらかに日本が戦争に突き進んでいることとの関係でこの問題とらえなければいけない。
 この教科書を採択すれば、10年後に日本は変わると。いまの中学生がだいたい20歳になる、兵隊に出る歳になるということ。国のために命を捧げても悔いはないと教育しないと、戦争はできない。

作り出す、発信、培養する

 日教組や自治労が改憲勢力になることを粉砕する。「つくる会」教科書の採択が杉並でバーンと粉砕されちゃう。ファシスト石原打倒の都議選が大勝利する。日教組・自治労や全逓の労働者が大挙11月集会に結集する、日比谷1万人であふれちゃう。そうしたら敵は簡単にいかない。
 戦争と民営化攻撃、当面の課題をそこに据えきって、われわれの、ものの考え方を整理していく必要がある。
 いずれにしても、労働組合が本当に団結して、この事態と対決していく体制を本当につくりださないと本当に大変な世の中である。
 それを作り出す力を発信していく、培養していく場としてこの労働学校がありますから、いろんなことを学んで、運動をどんどん広げていくということを軸に考えてもらいたい。今日も頑張ってください。
(代表あいさつから)

ひとりは万人のために 万人はひとりのために

交流の広場−闘いの輪(受講生の声)を随時発行しています

感想文紹介

回初めて受講しましたが、とても内容が豊かな話が聞けたと思います。尼崎の事故と民営化の関係が今まで理解できなかったので、この事故が民営化のもたらしたものだということ、そしてそれを知るすべが今の社会にはないということがわかりました。本当は労働組合が立ち上がってこの事故の本当の原因を明らかにすべきなのに、その労働組合自身がとても弱いものになっていて、労働者のための組合ではなくなっているという現実を知ることができました。闘う労働組合がなくなってきている今、この労働学校で闘う労働者の人たちと勉強ができて良かったです。次回からも毎回かかさず来たいと思います。

日の講義を聞き、「安全」という問題は鉄道のみに関わる問題ではないことがわかりました。民営化攻撃にさらされている自治体の職場にも通じる、またそれは同時にこれからの運動、闘いの中で強力な「武器」になりうるのではと感じ取ることができました。
 今後の私自身の課題として「民営化」という問題をどう解きほぐして相手に説明し、本質的には資本主義そのものが問題なんだということをしっかりと説明できるようになりたい。

民営化や規制緩和による競争原理、市場原理の導入は、働く側にとっても利用者にとってもその生命を軽視することになるものだ。生命を大切にする社会にしてゆくためにも大民営化や規制緩和には反対に決起し闘ってゆかなくてはならないと思う。

月25日の尼崎事故は、私自身、鉄道労働者として大きな衝撃でした。現場で働いていて、「三河島事故」クラスの事故が起こることは、様々な合理化、人員削減等で、条件がそろっている点を肌身で感じていただけに、よけい悔しい思いをしました。
 今日のテーマでは、事故の件が充分展開されていましたが、その背景や核心について、資本主義の根本矛盾の爆発としてとらえる点が勉強になりました。

争の時代を私たちが生きているということをはっきり感じました。 自衛隊をイラクに派兵したから、ということではなく、戦争の時代なのだと思います。しかし、それではこれはいつから始まったのか、といえば、日本ではきっと先の戦争後、数年後に起きたレッドパージ後から、少しずつ少しずつ始まっていたのかもしれません。それが90年代半ば、政経分離路線を財界がかなぐり捨てて露骨になり始め、小泉−奥田体制で完全に加速度をつけて推進されているということです。しかし、なぜこうも簡単に推進できるのかといえば、やはり闘う労働運動がないからだと思います。国/資本家の言いなりである労働者から、社会を動かしている主体は自分たちなのだという主体を取り戻す以外に、国家主義に対抗できるものはありません。
 ナチスが国家社会主義党と言っていたというのは、まさにその本質を示していたのだと思います。「お国のために」といえる労働者こそ戦争を構成する最大の要因だと、肝に銘じたいと思いました。

知山線・尼崎事故がおこった時、一番、最初に頭に浮かんだのは自分が働いている職場です。もし事故が起きたときに、直接事故を起こしたものだけが問題ではなく、その背景にミスをしてもおかしくない状況があると思ったからです。今回の講義では、その根本的な原因が具体的に話され、とても分かりやすかったです。講義を聞く前は民営化と尼崎事故がどういうふうにつながるのか疑問でしたが、あらゆることが一つひとつつながって考えられることが分かりました。
1回目の講義は私にとって難しく、出てくる言葉の意味さえも分からなかったのですが、今日は理解できました。

の弱点として民営化攻撃をとらえるという視点が提起されましたが、ここを本当に確信することが重要だと思います。 やはり資本主義のどん詰まりの帝国主義、さらにその墓穴を前にあえぐ姿は民営化攻撃なのだと捉えることができれば、闘いでこじあける道が開けるのだと思います。 敵の攻撃を過大にも、過小にも偏向してとらえるのではなく、分析することができるかどうかは大きな力です。
その力が団結力なのだと受けとめました。徹底して労働者の立場から尼崎事故をとらえること、そして運転士に責任をおしつけるな!運転士の責任ではなく、分・民なのだ、闘わない労働組合、国・資本が107人を殺したのだと主張しなければならない。そして現場の労働者を獲得しなければさらなる犠牲が強いられるしかないし、この点ではっきりさせれば現状を変える力が生まれるということだ。闘う労働組合のすばらしさ、生きる力となることをつかみたい。

ら考えて行動するに至っていないので、考えるための基礎知識をつけるために、受講しています。

労働者学習センター事務局
千葉市中央区要町2−8 DC会館 電話 043-222-7207 FAX 043-224-7197

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