労働学校通信 第W期No.08 |
次回講座のお知らせ
戦時下の労働運動(その2)
講師:伊藤 晃先生(千葉工業大学教授)
「無産政党と労働運動」「転向と天皇制」「日本労働組合評議会の歴史」など
著書多数。 戦時下労働運動の実証的研究は好評
11月20日(土)13時から・DC会館
*講座終了後の懇親会にも参加しましょう!
労働学校通信 第8 (2004.11.10発行) |
代表あいさつ 一気に変わる 本気になって団結したとき 事務局から |
ひとりは万人のために 万人はひとりのために 交流の広場−闘いの輪(受講生の声)を随時発行しています |
感想文紹介とても詳しい、分かりやすい講義でした。労働者のためを思って動いているはずの人々が、いかに権力作りの宣伝に踊らされてしまうのか、そのカラクリが少し見えたような気がします。伊藤先生は非常に冷静な分析をされる方だなと感じました。軍部や佐野学さん、麻生久さんらの言う論理は、ぼんやり聞いていると一見とてもすばらしいもののように感じられるので、とても怖いと思いました。 今の運動をいかに作り上げていくのか、そのためのヒントを得るためにも、次回もきちんと学ばせて頂きたいと思います。 国家権力が資本家と対立するものであるとか、労働者を守り、組合を保護するものであると、労働運動家がどうして考えることが出来たのか。→質問しました。どんなに追いつめられても、揺るがない視点と行動は、どうやって獲得していくのか。きっと最後の一線で頑張っていた人たちは、いろいろと学習していたと思うのですが。 「戦時下の労働運動」ということで、現在の労働運動を進めるにあたって非常に通じるものがあると思いました。単純に国家のイデオロギーといっても、いくつかに分かれていて、様々な形で襲いかかってくるのだとわかりました。それら一つひとつに労働者の側(特に指導部)が打ち勝っていかなければ、同じ歴史を繰り返すことになってしまいます。 最初の、中野さんの話と合わせて、労働者の闘いにとってイデオロギーとの闘いがすごく重要なんだということがわかりました。労働者の中には資本家が支配を貫くために振りまいている様々なイデオロギーが凝縮している。けれど労働者は労働者である限りたたかう。重要なのはその指導部が天皇制や国家の枠でやっていこうと、全体の流れをつくってしまったということだった。 現在、日本が戦争ができる国家へと突き進む中、その行き着く先がとても重く、恐ろしく感じました。悲惨な歴史を再び繰り返そうとする政府の役人、資本家、それに追随する連合をはじめとする労働組合ダラ幹どもは本当に許せません。歴史を知った以上は同じ過ちを繰り返すことは許されません。私たち、労働運動に携わる者の重要さを感じました。 |
労働者学習センター事務局 |