労働学校通信

第W期No.08

次回講座のお知らせ

戦時下の労働運動(その2)
講師:伊藤 晃先生(千葉工業大学教授)
「無産政党と労働運動」「転向と天皇制」「日本労働組合評議会の歴史」など
著書多数。 戦時下労働運動の実証的研究は好評
11月20日(土)13時から・DC会館
*講座終了後の懇親会にも参加しましょう!

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労働学校通信 第8 (2004.11.10発行)
がんばろう労働者!たたかおう労働組合!ひろげようインターナショナル

代表あいさつ

一気に変わる
いずれにしてもその可能性を本当に物質化していくためにも、11月7日です。これが失敗したら俺は死んでも死にきれないね。やはりこんな絶好のチャンスにこういうものを設定した。日教組や自治労を握っていたら、今頃ストライキだよ。全国全面ストライキ。国鉄も電車全部とめちゃう。それぐらいの攻撃がかかってきているんです。
俺たち、残念ながら今できない。だけど日比谷に5千や1万、集めるだけの力がある。だから本気になってここでやり切って、ここから出発しようと。
 労働学校に集まっているみなさん方は職場の中で本当にシコシコやりながら反動の中でやっているわけでしょう。なかなか上手く運動は進まないよね。だけど全体の闘いが前進しないと、職場のたたかいも前進しないんだよね。そういう弁証法をちゃんとわかってもらいたい。そういう意味で11月7日、圧倒的に成功したら、それは事態が一気に変わっていくということが間違いなく起こります。
 今、小泉や奥田が一番恐れているのはそういうことです。共産党がいくら集めたって恐怖に感じない。連合がいくら労働者を集めても何にも恐怖を感じないですよ。

本気になって団結したとき
11・7でその大きな出発点をつくろうじゃないか。だからわれわれはそういう反動がある中で、核心は現場の労働者が本気になって団結したとき、力を猛烈に発揮するということに確信を持って、まずはさしあたり11・7にここにいる人たちは、仲間を本当に集めて下さい。日比谷野音を満杯にしましょうよ。問題はそれからである。
 だから11・7までは俺は文句を聞かない。11・7が終わってから愚痴は聞くというふうに今度は方針を決めましたから、11・7までは文句を言いますから。これから、怒鳴りつけますので、その後のことは11・7が終わってからにして下さい。終わりにします。

事務局から
 やったぞ!11・7日比谷。野音をうめつくした3600人。労働学校のOB・現役が闘いを牽引した。さあ、新たな進撃を開始しよう!

ひとりは万人のために 万人はひとりのために

交流の広場−闘いの輪(受講生の声)を随時発行しています

感想文紹介

ても詳しい、分かりやすい講義でした。労働者のためを思って動いているはずの人々が、いかに権力作りの宣伝に踊らされてしまうのか、そのカラクリが少し見えたような気がします。伊藤先生は非常に冷静な分析をされる方だなと感じました。軍部や佐野学さん、麻生久さんらの言う論理は、ぼんやり聞いていると一見とてもすばらしいもののように感じられるので、とても怖いと思いました。 今の運動をいかに作り上げていくのか、そのためのヒントを得るためにも、次回もきちんと学ばせて頂きたいと思います。
 伊藤先生はとても多くの本等を読んでいらっしゃることと思います。初心者でも読めそうなものがありましたら、勧めていただけると嬉しいです。

家権力が資本家と対立するものであるとか、労働者を守り、組合を保護するものであると、労働運動家がどうして考えることが出来たのか。→質問しました。どんなに追いつめられても、揺るがない視点と行動は、どうやって獲得していくのか。きっと最後の一線で頑張っていた人たちは、いろいろと学習していたと思うのですが。
 あらためて国家でなく、Internationalな闘いこそが基本なのだと。国を超えて労働者の生活はどこでも同じであり、同じ方向を向いて闘っていくことなのだと確認しました。

「戦時下の労働運動」ということで、現在の労働運動を進めるにあたって非常に通じるものがあると思いました。単純に国家のイデオロギーといっても、いくつかに分かれていて、様々な形で襲いかかってくるのだとわかりました。それら一つひとつに労働者の側(特に指導部)が打ち勝っていかなければ、同じ歴史を繰り返すことになってしまいます。
 国民の利益を守るためには自分勝手な資本家を統制する必要があるということで労働者(指導部)がからめ取られたと学びましたが、今は小泉と奥田が一体となって国家(政治)と資本家が一体となって「改革」を進めているのかと思います。日本をダメにしている「古い体質」の資本や政治のあり方を打ち破っていく先に未来があるというようなやり方なのでしょうか?しかし、いずれにせよ待っているのは労働組合、運動の根絶であり同じです。
 こうした階級のイデオロギーに具体的に打ち勝つ労働者階級のイデオロギー(帝国主義に対する徹底批判、プロレタリア革命の必要と展望)をもつことが重要だと感じました。

初の、中野さんの話と合わせて、労働者の闘いにとってイデオロギーとの闘いがすごく重要なんだということがわかりました。労働者の中には資本家が支配を貫くために振りまいている様々なイデオロギーが凝縮している。けれど労働者は労働者である限りたたかう。重要なのはその指導部が天皇制や国家の枠でやっていこうと、全体の流れをつくってしまったということだった。
 労働運動のギリギリの危機に立たされたとき、資本と労働者階級は絶対非和解なんだということ、この原点を貫くことがいかに大変で、しかし絶対に欠かせないことだと、歴史は私たちに教えているということだし、「もう一度繰り返さない」と考えたとき、私たちがこれから向かわなければならない試練は、きっとこういうことなのかと感じました。経済や資本主義の体制が危機になればなるほど振りまかれる国家主義や排外主義に対して、真に労働者の立場とたたかいを貫くこと、指導部(労働貴族)の裏切りを許さず、守りぬいて進むということだと思いました。
 実際、いよいよ"戦時下"へと私たちも入っていくわけで、たたかいは熾烈になっていくのだと思いますが、歴史に学んで、一つひとつ乗り越えていくということだと思いました。

在、日本が戦争ができる国家へと突き進む中、その行き着く先がとても重く、恐ろしく感じました。悲惨な歴史を再び繰り返そうとする政府の役人、資本家、それに追随する連合をはじめとする労働組合ダラ幹どもは本当に許せません。歴史を知った以上は同じ過ちを繰り返すことは許されません。私たち、労働運動に携わる者の重要さを感じました。

労働者学習センター事務局
千葉市中央区要町2−8 DC会館 電話 043-222-7207 FAX 043-224-7197

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