感想文紹介
非常に難しかったです。半分も理解できたかどうか……。ただ、私たち労働者が真面目に労働しても、それに関係なく資本家連中が経済を動かし、労働者の本来得るべき利益をも食い物にする世の中は絶対におかしいし、私たち労働者の手で変えていかなければならないと思いました。
これまで資本主義について、ある程度勉強してきたつもりですが、株式についてふれられたことはあまりなかったと思います。擬制資本という言葉は初めて聞きました。現実に置き換えた先生の大変よく分かりました。
資本の蓄積というところで、個人の消費需要を著しく下げて資本家の蓄積をどんどん増やしていくということがよく分かりました。現在の株価上昇、政府の発表でも景気が上昇していると出されていますが、われわれ労働者の賃金は上がらないし、労働強化もされている。資本と労働者の利害は対立し、資本主義のもとでは労働者の生活安定、向上はないということがわかりました。やはり資本主義体制をぶっ潰し、労働者主体の社会をつくっていかねばなりません。
アメリカの金融資本での戦略が帝国主義間の争闘戦の元凶であり、(石油を)求めた帝国主義戦争にまでつながっていることがわかりました。
ご講義ありがとうございました。傍聴しているうちは、何となくわかったような気分になりますが、内容が具体的になっていくと追いつけなくなりました。ただ資本主義というものに対して感じているのは、いかに非人間檄なシステムかということです。なぜこのような悪魔的なものを生み出してしまったのか? 根本的にはヨーロッパのキリスト教文化の中から出現したものと考えます。歴史的なものを今さら考えてもはじまらないのですが……。
言いたいことは、この資本主義はいずれ形態を変えて生き延びるのか、それとも崩壊するのか点手。私にはわかりません。全ては人間に備わっている罪=欲望が解決しないかぎり、矛盾は解決しないだろうと思います。一握りの強欲な資本家たちの意のままに動かされている社会、それが資本主義なのですね。
いずれ心ある人々に倒されることを望んでいます。
1回目と比べて難しかったです。
不況だから生活が苦しくなると、よく言われることに対して、俺たち労働者の犠牲のうえに資本が回復していると訴えることが大事だと思いました。
所得格差がこんなに急激に拡大しているとは思いませんでした。僕の職場も若い人ばかりで、安い給料が当たり前です。
上位1/4が全所得の3/4を占めるということは、彼らは僕たちの9倍の所得がある計算になりますが、全く許せません。三越銀座店に行って、売れているという高額商品を見てみたいと思いました。
今日の内容は先生もおっしゃっていたように、非常に難しい部分でした。
レジュメ+先生の詳しい説明で、少しだけ理解できたような気がします。世帯の所得格差が広がっているという内容が、非常に恐ろしい部分だと思います。経済に関してもっと勉強していきたいと思います。歴史を学ぶことの重要性をあらためて感じました。
●今後の希望
今日のように口頭や図での説明が補足として多く入る場合、レジュメに書き込み易いよう、各段落ごとに記入欄(メモ欄)を作っておいていただけると有り難いです。自分はそう思いました。(すき間に書いていると後で見直すとき、どれがどこの内容のメモなのかわかりづらいので)
貧乏人の僕にとって見れば、お金は手段にすぎない。人間にとって、お金より大切なものはたくさんあると思うからだ。
だから、所得格差はあっても、所得が多い人間が必ずしも幸せとは限らないと思うし、所得が低い人でも幸せな人はいると思う。だけど所得の多い人、つまりお金持ちが何にお金を使っているかについては、気になる。たくさん税金をおさめていて、それが福祉などのために(最も福祉も様々な分野があるが)使われるのであれば、また、個人的に、世のため人のためにお金を使っているのであれば許せるし、そういったお金持ちは応援したいが、現実はマネーギャンブルのために使われていることがわかり、許せない気持ちになった。
お金は手段なのに、現実は一部の投機集団のために多くの労働者にしわ寄せがくる世の中におかしいと思う。だからこそ資本主義社会を労働者の団結によって変えていくべきであろう。
だけど「万国のプロレタリア団結せよ」と言っても、どのように団結すべきかが非常に難しいと思う。「万国のプロレタリア団結せよ」だから、国内的団結にとどまっているのみならず、国際的団結でなければ共産主義ではないだろうけど、自分と自分がつくるだろう家族のことを考えると、目の前のニンジンにつられそうだというのが本音だ。
自分は国際的に団結すると決めても、自分の子供はいい学校、いい会社に入ってほしいと思うのが人情だと思うし、そのための受験産業、大学産業というものもあるからだ。
自分や自分の家族との欲、それと国際的団結の両立みたいなものが成り立つのか、欲につられそうな僕にとって見れば非常にむずかしい。
とりあえず金銭欲にまみれないで、お金は手段とわりきって、人間の本質的な幸せを実現するために、国際的団結が成り立てばいいなあと思う。
●今後の希望
今度は「戦時下の労働運動」ということになるが、戦争を止めるための労働運動、戦争をなくすための労働運動というような話がきけたらいいなあと思う。
前半の恐慌についての部分は、いろいろ難しかったですが、不況のときに資本がどのような行動をとるか、資本の本質として労働者の賃金を自ら上げる、ということはありえないんだということが分かった。「昔の左翼のなかでは、『恐慌待望論』とも言えるような傾向があったが、今は共産党をはじめとして、みんな『景気回復を』と言っているが、とんでもない」というお話し、資本の本質として不況の循環に入ったときに、そこから脱する“利潤回復条件”を生み出すために、まず何より労働者の首を切り、賃下げをする。「景気回復は労働者のため」というのは、まったくの大ウソだ。資本に労働者の命や、生活や、人生をよくしようなんて事を考える理性なんてない。その幻想をあおる共産党などの主張は、理論的にも間違っていると改めて怒りを感じました。
前回と今回をとおして思ったことは、資本主義がどういうものかということを知れば知るほど、今の体制は不変なものではないというか、もう最後のところまで行ってしまった。危機にある体制であるということです。資本と労働者の利害は対立する、相容れないということもよく分かりました。
特に今日の株式の話を聞いていると、あまりにひどいことが行われていると思う(しかもそれが国として行われている)。儲けるためだけに、あらゆることをやる、それはギャンブルであるということは、本当にそのとおりだと思う。そこには儲けようということだけがあって、人が生きていくために必要なこと、ものは一切何もないと感じます。そういう連中に生きていけなくされていくのだと思うと、こんな腐った体制はもう打倒しなければいけないと、ほんとうにそう思います。
資本と労働者の利害は対立するというところは、不況期にリストラ等で労働者を犠牲にして利潤を回復していくというところでよくわかりました。
今日はけっこうむずかしかったけど、おもしろかった。
一番感じたことは、好況だろうと不況だろうと、資本と労働者の利害は対立するということ。これはわかっているようでも、やっぱり絶えず「賃上げすると商品価格に反映する」「景気拡大しないと労働者も困る」という考えに引きずられがち。労働者にとって、景気回復など利害ではない。株ギャンブルにまで至った資本主義を倒すことなんだと思いました。
『資本論』はむずかしいですが、くり返しチャレンジしたいと思います。ありがとうございました。
今日の資本主義が生産過程−労働者の搾取以外に、全世界の資本主義を破壊する形で金融的にボロ儲けしているという話は、レジメにあるように資本主義発展の限度、もう先がないことを示している。
これはギャンブルというより、“オレオレ詐欺”とか架空請求詐欺に近いインチキな話で、こうしたアメリカの投機家たちが数年前のアジア危機のように全世界の労働者の生活を破壊しているということだと思う。
そういう意味では民営化の問題とか、非正規雇用化の問題等は、こういう今日の資本主義のあり方と大いに関連していると思った。
たいへんわかりやすい説明で、非常によく分かりました。とりわけ株式を廻る説明、擬制資本の論は、この間の疑問が氷解しました。
人間の生産活動が実体とはおおよそ無関係なギャンブル的な取引に規定され破壊されている現状は、資本主義の末期に他ならないと思います。むろん、資本主義は終わらせなければ終わらないわけで、いよいよ労働運動が重要だと思いました。
質問
・中央銀行はどのような形で形成されたのでしょうか?政治権力と銀行が密接に関係しだしたのはいつ頃からでしょうか?
・株の取引が何の価値を生み出さない以上、ヘッジファンド等が膨大な利益を上げる一方で、膨大な損をしている部分があるはずですが、その損益を負担させられているのはどのような部分なのでしょうか?
●今後の希望
経済と労働運動、革命運動との関係で、何か研究していることがあればぜひお聞きしたいです。
本日の講義で「資本主義の下では労働者の生活安定・向上はない」ということがよく分かりました。
少々、話は難解でしたが、株式のことなど知らなかったことがたくさん聞けて為になりました。
今の経済に関しては、中途半端な知識しか持っていなかったので、なかなか追いついていくのが大変でしたが、現在の世界経済の状況と戦後の日本の高度成長からバブル期を経てどのように今に至ったのかということ、そして次々と矛盾を出しながら100年以上続いてきた資本主義社会の構造が分かりやすく説明されていて、とてもおもしろかったです。むずかしい話になると逃げてしまいたくなることが多い私でしたが、難しいからこそ頑張って理解しようという気が自然と湧いてきたのは不思議でした。
またいつか同じ内容のお話しでいいので、聞きたいと思いました。その時までには『資本論』や『賃労働と資本』をしっかりと読んでおきたいと思います。そうすれば同じ内容でも何倍もおもしろく聞ける気がするので。
不況から恐慌という流れで恐慌を捉えていた。過剰資本、過剰生産、供給過剰から不況、その不況が悪化して恐慌というイメージを持っていた。しかし、今日の講義では好況のピークから恐慌になるという説明だった。友人からもらった『資本論』を読まないまま置いてあるので、一から勉強をし直そうと思う。
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