労働学校通信 第V期No.08 |
次回基礎講座のお知らせ
戦時下の労働運動その2―戦時下の労働者の抵抗意志
講師:伊藤 晃先生(千葉工業大学教授)
11月15日(土)13時〜DC会館
*講座修了後の「懇親会」にもぜひ参加しましょう!( 会 費 1 0 0 0 円 )
労働学校通信 第8号 (2003.11.10発行) |
代表あいさつ実践的立場で 今回から戦時下の労働運動というテーマです。私も有事体制下の労働運動ということで、いろいろ話をしてきました。有事体制下ということは戦時下という意味です。 11・9で第1歩を築く 11・9は全米最強の労働組合といわれているILWU、それから世界で最も戦闘的な闘いを展開している韓国・民主労総、これが動労千葉も含めた日本の労働者と合流してひとつの大きな集会をやるということになります。 |
ひとりは万人のために 万人はひとりのために 交流の広場−闘いの輪(受講生の声) |
◎感想文紹介戦前の労働運動の状況など、ほとんど学校の歴史などで学んだこともなかったので非常に新鮮でした。他の人も言っていましたが、今日のお話を聞いて、本当に今の時代にそっくりであると思いました。経営者が労働者の組合結成とストライストライキで闘うということに対して、組合はいらない、個別交渉だ、組合から交渉権をはく奪だ、といって組合をつぶすということは、今の労働委員会制度を調停制度にしてしまうということと全く同じで、けれどだからこそやはり労働者にとって労働組合、団結権がいかに力強い武器で、経営者や国が恐れているのかということが歴史的によく分かりました。
学校で習ったこの頃の歴史では、天皇制や軍国主義の中で労働運動などはないと思っていたが、ストライキ流行時代があったり、労働組合の拡大とか、意外と労働運動ががんばっていたんだなあと、学校の歴史では習わないことがいろいろ出てきて非常に良かった。
今の時代、第2次世界大戦に突入する時代と同じだとよく言われますが、今日の話を聞きあらためて時代背景が似ていると思いました。
1910年代当時の厳しい労働条件の中ではストライキが続発して、労働者としての生活を守るというのは当然の成り行きなのだろう。だが、あくまで生活面での要求を掲げてのことだから、思想的、組織的には非常に弱かったのではないか。それから、日本の国全体がまだ帝国主義後進国として貧しい状態であったから他国(中国・朝鮮・満州)に目を向けてしまい明確に侵略戦争に反対できないところが労働運動として欠けてしまった。このような点が問題点だと思いました。
講義の中の高橋亀吉の「プロレタリア国民」の理論がおもしろかった。ドイツのナチスが国家社会主義労働者党という党名をもち、やはりドイツの生存権を東欧、ロシアに求めていった思想と重なるように思える。一応、左翼のポーズをとりながら、中身はファシズムで、労働運動も一歩間違えるとファシズムに転落させられる危険があると思う。特に連合中央の言動についても今後も感心を集中していく必要がある。
歴史が苦手な私でしたが、昔学生で勉強していた「大正デモクラシー」等の話が出てきて、なつかしさを感じました。
質問―回答にありました自分の運動が生み出した思想要素を首尾一貫させるというのは良かった。資本は労働運動をしっかり歴史的に研究しているので、いろんな攻撃をしてくると思うが、上記の点で労働者は勝っていると思う。 (発行が遅くなりました、深くお詫び致します) |
労働者学習センター事務局 |