●「補強案」をめぐる激しい分岐
しかし、国労の一部役員は、この5/28反動判決によっていわば骨を折られた状態となる。判決直後の大動揺、5/28反動判決と期を一にして噴出した、国鉄改革法の承認や国労の名称・組織形態変更等の全面降伏要求に対する、自らを辱めるような対応をへて、
ついに98年8月の国労大会では、政府やJR、JR連合などに突きつけられた要求どおりの「補強案」を突如提案するにいたるのだ。
今国労のなかでは、国労の自己解体に等しいこの「補強案」をめぐって、現場からの猛然たる怒りの声が噴出し、200通をこす意見書が本部に集中するなど、激しい路線的分岐がおきている。