03春闘 パンフ No.4 |
◆03春闘 パンフ No.4 |
■ ■ ■ ●大幅賃上げ獲得! めざせ春闘の復権! 国鉄千葉動力車労働組合 |
目次
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(1)ベアゼロ回答、定昇見直しを許すな!
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(1)安全の崩壊と、賃金・雇用破壊 |
(1)正面きって、「定昇見直し」を提起 |
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03春闘を契機として、労働者にとって大変な時代が始まろうとしている。日本の労働者の賃金を「発展途上国並みの賃金水準にする」という全面的な賃金破壊への扉が開かれようとしているのだ。そのたこれまでのような終身雇用=正規雇用中心の雇用のあり方も全て壊し、年金や医療などの社会保障制度のあり方も壊し、解雇は「原則自由」とする法改悪がこの国会に一斉にかけられる。 |
(1) ベアゼロ回答、定昇見直しを許すな! JRも、こうした政府・財界の基本方針に則って、問答無用の賃金抑制と大合理化、あらゆる手段を使った総額人件費の削減に突き進もうとしている。る。われわれは今、03春闘の大づめ段階を迎えているが、JR東日本は、何の根拠もなく、賃金のベースアップを一切拒否する(ベアゼロ)という頑なな対応を続けている。貨物会社はベアゼロどころか、定期昇給4号俸の見直し、つまり賃下げまで議論の俎上にのせている状況だ。断じて許すことはできない。 (2)最高利益にも係わらず JR東日本は、この3月の決算で一千四百二〇億円という、ばく大な経常利益をあげる。会社発足以来最高の利益だ。昨年と比べて何と四百三〇億円も利益を増やしている。一番大きな要素は人件費を削り込んだことによるものだ。にも係わらず、昨年につづいて今年もベアゼロ回答を強行しようとしているのだ。 (3)人件費削減のためには何でもあり 攻撃の対象は賃金ばかりではない。一昨年の12月以降、保線や電力・信通の仲間たちは、業務の全面的な外注化で関連会社への強制出向にかりたてられ、あまりに酷い労働条件に悲鳴をあげている。全国で三千人分(千葉支社でも三百人分)もの業務を関連会社に移し、その業務を二千人の強制出向者でやらせるという悪どい労働強化によって、人件費を一挙に削減するというやり方だ。
検修・構内業務の外注化 これだけの業務が外注化の対象だ!
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【表1】22駅で駅長を廃止
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【表2】 駅長配置はこれだけ!千葉以東
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【表3】
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【表4】 副駅長配置箇所
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※基本的な業務として残るのは、新系列の交番検査・仕業検査・信号・事務・技官だが、 |
(1)安全の崩壊と、賃金・雇用破壊 こうした攻撃の行き着く先は、安全の崩壊であり、賃金や雇用のまさに全面的な解体だ。 (2)攻撃の行き着く先は? こんなことをやり続けたらJRは一体どんな会社になってしまうのか。鉄道会社とは名ばかりで、縁の下で実際に鉄道を動かす努力をしているのは、下請け会社の労働者だというかたちにしてしまおうというのだ。 (3)雇用と賃金の全面解体 しかも、こうした攻撃はわれわれの労働条件、賃金や雇用を、否応なく根こそぎ覆すものとならざるを得ない。 NTTの現実 例えばNTT。NTTは昨年、百もの関連子会社(アウトソーシング会社)をつくって、基本的に管理業務以外のすべての業務をそこに移し、50歳以上の労働者は、30%賃金を下げたうえで、基本的に全員そのアウトソーシング会社に転籍となっている。NTTに聞いたら、「30%の賃下げというが、給料から天引きされるものはそんなに変わらないから、実際は給料が半分になったのが実感だ」と言っていた。事実上の50歳定年制だ。 私鉄の現実 私鉄でも、全国で会社側がしめし合わせて、経営の厳しいバス部門を一斉に分社化し、転籍するという攻撃が吹き荒れている。ある大手の私鉄の組合の人の話しでは、「賃金30%ダウンなどは良いほうで、うちは、転籍の再雇用賃金は一律月17万円で、それに在職年数がひと月につき一〇〇円プラスされるだけだ」というのだ。月一〇〇円ということは、30年働いてきたベテランの人でも、17万円+3万6千円、つまり20万円あまりに過ぎないということだ。 都営地下鉄の現実 都営地下鉄では、駅員をそっくり派遣労働者に置き換えてしまおうという提案が行なわれている。それによれば管理者だけを残して、一般の駅社員は
「テンプスタッフ」とか「総合警備保障」などの派遣会社から派遣をとって、そっくり置き換えるというのだ。今働いている駅員は、別な線区の駅に移されることになるが、線区ごとに順次実施するとしているので、結局最終的には働く職場自体が完全に奪われてしまうことになる。 |
(1)正面きって、「定昇見直し」を提起 貨物会社は、ベアゼロどころか、この春闘交渉のなかで「定期昇給を含めた議論をさせてもらう」「定期昇給は就業規則でも『4号俸以内』となっている。定昇4号俸を見なおす場合には別途提案する」と、正面きって定昇4号俸の見直し=圧縮・廃止を主張してきた。とんでもないことだ。 (2)定昇見直しは賃下げだ 定期昇給4号俸の圧縮・廃止とは賃下げだ。今の賃金が一生上がらなくなるということだ。03春闘を前に、日本経団連が宣言したような「発展途上国並みに引き下げ」攻撃がJRでも、ついに始まろうとしているということだ。 (3) 赤字だろうが、黒字だろうが賃下げ! これまでは、「赤字」が賃金抑制の口実にされてきた。しかし、貨物会社は、昨年に引き続き、今年の決算でも20億円の経常黒字が予定されている。史上空前の利益をあげているトヨタのベアゼロ回答や、JR東日本を見ればはっきりしているが、赤字だろうが黒字だろうが、とにかく賃下げするという結論だけが先にあるということだ。 スペイン 2003年3月20日マドリードで、米国による対イラク攻撃に抗議して集まった人々 (4)賃金は一体どうなる?世間では、定期昇給の完全廃止を明らかにした企業がすでに幾つもある。仮に定期昇給4号俸の内、2号俸だけは維持されたという前提で、今年3月に高校を卒業して、貨物会社に4月に採用された者の賃金がどうなるかを計算してみよう。次のようになる。東日本でも、初任給が千三百円ほど高いなどわずかな差はあるが、基本的に同じだ。
ちなみにこれは、最短で指導職試験、主任職試験に合格したことを前提にして計算したものである。55歳以降賃金はダウンになるから、仮に定期昇給が2号俸だけは維持されたとしても、最高額に達する55歳で、基本給は26万円程度にしかならないのが現実だ! まさに食っていけなくなるということだ。03春闘を契機として、こんな現実に向けて扉が開け放たれようとしているのだ。 (5)「第二基本給」と退職金 さらに「第二基本給」という問題がある。入社してから賃金が増加した分の30%は「第二基本給」とされ、その分は退職金の計算からは外されるという制度だ。しかもそればかりではない。知っているだろうか。「入社時第二基本給」というのがある。初任給14万円の内の11190円は、入社時点で始めから第二基本給にされてしまっている。 (6)賃金制度の白紙見直し 会社も日貨労も、「そんなことにはならない」と言うかも知れない。「定昇の見直しだけでなく、賃金制度自体を白紙的に見直し、成果主義に変えようと今準備しているところだ。これは頑張れば頑張っただけ報われる良い賃金制度だ」と。 (7)とんでもない大合理化 賃金の徹底した引き下げを強行する一方、これまでにない大合理化が進められている現状は、JR東日本の全く同じだ。 |
問題は、なぜこんなことがまかり通ってきたのかということだ。理由はただひとつだ。会社の手先となり犬となり、言いなりになって、こうしたことの全てを認め、会社になり代わって労働者の強制する労働組合、つまり東労組や日貨労が存在していたからだ。労働組合が腐りきって会社の手先になっていなければ、何の抵抗もなしにこんな現実がドシドシ進んでしまうというようなことは絶対にあり得ないことだ。
-------------------------------------------------------------------------- 03春闘をともに闘おう!☆03春闘勝利!大幅賃上げ獲得、定昇見直しを許すな!
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03春闘 ストライキ | |||
3月27日(木) |
3月28日(金) | 3月29日(土) | 3月30日(日) |
初日 |
2日目 03春闘勝利 スト貫徹 動労千葉総決起集会/(午後1時、千葉県労働者福祉センター) |
3日目 春闘総行動 3・29 03春闘勝利! 労働者集会(代々木公園)へ |
最終日 三里塚3・30全国総決起集会へ参加 |
ストライキを決行! | 400名の結集で集会と支社デモを闘う | 1600名の参加で集会とデモ | 労農国際連帯 |
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