たたかう労働組合の全国ネットワークをつくろう
2003年 春闘版

たたかう労組ネットワーク

2003年03春闘総決起の訴えビラ(表面)

〇三春闘への総決起の訴え(二〇〇三年一月)

全日本建設運輸連帯労働組合・関西地区生コン支部
全国金属機械労働組合・港合同
国鉄千葉動力車労働組合

2003年03春闘総決起の訴えビラ(表面は左のものです)

03春闘勝利! 3・29全国労働者集会への参加のお願い

              国鉄千葉動力車労働組合 
                  千葉市中央区要町2-8DC会館  043(222)7207

 03春闘勝利に向けて奮闘されている全国の労働者の皆さん。時代は大きな曲がり角にさしかかり、03春闘は労働者にとって歴史的な転換点になろうとしています。
 日本経団連は、全面的な賃下げと春闘の終焉を宣言し、「今直面しているのは、国が存続できるか否かという問題だ。このときに労働者は当然のこととして犠牲を甘受せよ」「日本の賃金水準を発展途上国並みにする」と主張して、労働運動の全面的な屈服・変質を要求しています。
 すでに、主要産別のほとんどがベア要求を提出しないという状況のなかで、資本の側からは「定昇全廃」「一時金ゼロ」「退職金見直し」等の賃下げ提案が相次いでいます。
 また小泉政権は、今国会で、@「解雇ルール」の法制化、A有期雇用契約や裁量労働制の拡大、B派遣労働の全面的解禁を三本柱とした労働法制の改悪によって、企業に首切りの自由を与え、ぼう大な労働者を非正規雇用につき落とし、団結権を根本的に解体する最後の扉を開け放とうとしています。さらに社会保障制度、税制の抜本改悪が画策されています。労働者の生きる権利そのものが奪い尽くされるような時代が到来しようとしているのです。
 資本と国家が生き残るために労働者が虫けらのように犠牲にされる一方で、戦争の危機が世界を覆っています。資本主義体制はもはや万策尽きた危機に瀕し、残された最後の一手は、戦争という暴力的な手段しかなくなっているのです。米ブッシュ政権は、明日にもイラクへの空爆を開始しようとしています。「9・11」を契機として世界は一変し、「テロ根絶」の名のもとに戦争が「正義」とされ、むきだしの国家主義、帝国主義政策が世界を覆う恐るべき光景が突如として生みだされました。そして今また、歴史の歯車は大きく動こうとしています。
 小泉政権は、イラク侵略戦争の最も積極的な推進者となり、「拉致問題」をつかった排外主義ナショナリズムを煽りながら、今国会で有事立法を制定し、「戦争のできる国」として世界に凶暴な牙をむこうとしています。
 JRをめぐる闘いも新たな局面を迎えています。一〇四七名の解雇撤回闘争は、四党合意を崩壊に追い込むという大きな勝利の地平をきりひらきました。しかし、国家権力は、四党合意の推進−闘う闘争団への査問委員会設置をめぐる国労臨大での説得行動を理由として、国労組合員を不当逮捕するという、団結権そのものを否定する暴挙におよんでいます。しかも国労の一部役員がこの弾圧に加担しています。また、資本と手を組んで労働者を支配してきたJR総連も内部から瓦解し始めるなど、JRをめぐる情勢は激変しようとしています。
 問われているのは、「社会の主人公」である労働者が、この歴史の激流にいかにたち向うのかということです。労働者の団結と闘いこそが、労働者の権利と生活を守り、戦争を止め、社会を変革する力を持っています。全世界で “DON'T ATTACK IRAQ”をスローガンに、史上空前の規模の労働者・人民の闘いが燎原を焼き尽くす炎のように燃え上がっています。怒りの声は充満し、時代が音をたてて動き始めました。
 動労千葉は、社会の在り方そのものを問い、労働運動の現状を問い、そして何よりも生きる権利を守りぬくために、03春闘にストライキをもって起ちあがります。また、闘う労働運動の再生をめざして表記集会を全国の仲間たちに呼びかけます。全国の多くの皆さんの参加を心よりお願い申し上げます。

   二〇〇三年二月

 一、名  称  生活防衛、反弾圧・国鉄闘争勝利、イラク反戦-国際連帯、小泉内閣打倒
          〇三春闘勝利!   三・二九全国労働者集会
 一、日  時   二〇〇三年三月二九日    午後1時
 一、場  所   東京/代々木公園・B地区 (JR原宿駅下車徒歩5分)
 一、主  催   国鉄千葉動力車労働組合
 一、協  賛   全日本建設運輸連帯労働組合・関西地区生コン支部
           全国金属機械労働組合・港合同               

 

たたかう労働組合の全国ネットワークとは?

 1998年、全日本建設運輸連帯労働組合・関西地区生コン支部(全日建関生支部)、全国機械金属労働組合・港合同(港合同)、国鉄千葉動力車労働組合(動労千葉)の三組合が呼びかけて、「たたかう労働組合の全国ネットワークをつくろう!11・8全国労働者総決起集会」を開催しました。
 以降、たたかう仲間たちの賛同と協力によって毎年11月に集会を積み重ね、2002年の11・11集会で第5回を数えるに至りました。

 この11月集会を呼びかける契機となったのは、組対法(組織対策法)反対闘争と、国鉄1047名問題に関する東京地裁の98年5・28反動判決に対する闘いでした。国家総ぐるみの不当労働行為を開き直り、労組法−労働委員会制度を否定するこの判決に対し、「こんなものがまかり通ったら、不当労働行為=組合潰しも首切りもやりたい放題だ」という危機感と怒りを強烈に持ったことが、三組合の「呼びかけ」の出発点になりました。

 そしてこれまでの様々な問題を乗り越えて、今こそ闘う労働組合が大同団結することが求められているという思いを込めて「全国ネットワークをつくろう」と呼びかけたのです。

2002年のたたかい資料

たたかう労組ネットワークDORO-CHIBA