home page 日刊動労千葉 前のページに戻る

No.

11月労働者集会報告C

よびかけ団体から
●高英男(全日建運輸連帯労組 関西地区生コン支部副委員長)
 現在は多数の労働者が派遣・非正規労働者とされ労働者は闘うことでしか生きられない社会であることを突きつけられています。ここに多数の労働者が団結できる環境が生み出されています。現象面は困難に見えてもそこに反転攻勢を掛けられるチャンスがあることに確信を持ち闘いを展開することが重要なのです。
 情勢負けしない分析とは、階級的視点を持って物事を見れば自ずと見えてくるのです。まず共通する要求を組織すること、共通する戦術(闘い方)を組織すること、共通する業種で共通する闘いをつくり出すことが闘う戦線を拡大するために重要です。
 多くの労働者が闘い方が分からず労働組合に絶望し、闘うことをあきらめ団結できる機会を失っています。この集会への参加機会を失っています。それは、私達の闘いがいまだ少数で、現状を打開する闘いの典型を示せていないことが大きな要因です。要求を基礎にした闘いを組織することこそ労働者に、希望と勇気を与えるのです。
 本集会以降、労働者が要求を実現できる闘い・労働者が希望を持てる闘いを全国の地域・職場で示す闘いを展開することを訴えて開会のあいさつとします。
中村吉政(全国金属機械労働組合 港合同副委員長)
 本日の総決起集会には海外からの参加者を含め、5800人の仲間が参加されました。本年は闘いの柱として、@反原発・反失業の国際連帯、A国鉄闘争―労働運動の再建、B福島・被災地を先頭とした反原発の闘い、C闘いの報告として職場・地域から血のにじむ闘いが披瀝されました。敵の弱点を見い出し、「団結すれば勝利することができる」ことが力強く報告されました。
 韓国民主労総ソウル地区本部の仲間は、動労千葉の外注化反対ストに対し、駐韓日本大使館前で抗議行動を闘っていただきました。長年にわたる国際連帯の証であり、闘うものの信頼と連帯の象徴です。
 今日本の労働組合で「ストライキ」を打ち抜く組織は、本労働者総決起集会に結集する組合以外にありません。中でも動労千葉と関西生コンは歴史に残るストライキで、自らの権利拡大、組織拡大という成果を残しました。
 国鉄労働者1047名の解雇撤回闘争は、故中野委員長、故大和田委員長、故辻岡執行委員が人生を賭けて闘った闘争であり、残されたものの責任として何が何でも勝利をかちとらなければなりません。全国で巻き起こる「反原発」の闘いが、電力資本や政府を追い込んでいます。被災地の仲間と連帯し命を守る闘いを展開しようではありませんか!! われわれ自身が職場・地域で先頭に立ち、非正規労働者の組織化に向けて奮闘しよう。


被災地から
●佐藤幸子(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク代表)

 この1年8ケ月国の対応はまったく誠意が見られず、福島県民は、先の見えない絶望の淵にいまだ立たされたままです。福島県民健康調査検討会の委員はすべてが「100ミリ安全」側です。甲状腺検査結果を見ても、嚢胞、結節があっても再検査を先延ばしにしています。すでに一人が甲状腺ガンの診断を受けました。それでも、「今回の影響ではない」と言い切ります。もう、国も県も私たちは信じることができません。子どもたちのいのちを守ろうとする姿勢が見えないのです。
 私たち福島に住まざるを得ない、多くの県民は決して県民同士分断されてはなりません。あらゆる人びとと、考え方の違い、過去のしがらみを乗り越えて、子どもたちのいのちを守るために全国の人びととつながらなければなりません。福島があらゆる矛盾を抱えたこの国の変革の先頭に立たたなければならないと覚悟しています。

●渡辺馨(福島診療所建設委員会事務局長)
 昨年NAZENフクシマを結成し、この呼びかけ人と全国の医師が中心となって「福島診療所建設委員会」を結成し、「ふくしまの子どもたちの未来を」「フクシマで生きぬくための診療所をつくろう」をスローガンに全国に、世界に訴えてきました。ついに福島駅西口に年内開設に向けて診療所を準備中です。今の社会のあらゆる矛盾と向き合い住民とともに歩んでいく診療所を建設していきます。

●引地真理子(仙台市職員労働組合青葉支部長)
 震災以降、市職員の9割がストレスを感じ、5割が抑うつ状態となり、病気休暇をとる職員が激増しました。行革で人員を極限的に減らし、非正規の仲間が平均で4割を占める状況になっていたところに大震災が起き、ものすごい過重労働となり、分断されました。「メンタルは個人責任」という仙台市当局に対し、復興特区攻撃でたくさんの仲間が苦しんでいるこの現実を絶対打ち破るためにも、私は公務災害認定闘争として闘う決意です。

●斉藤征二(元全日本運輸一般労働組合原子力発電所分会)
 1981年4月、敦賀原発1号機の事故隠し事件は私の人生を一変させた。同年7月1日、組合を結成しました。
 被曝労働の悲惨さをまったく知らない野田内閣、多くの労働者を使い捨てにしている状態を日本の誇りだと言った、この言葉は殺人行為とも言えます。
 労働組合は階級闘争であることを心に銘記して全力で社会を変えていきましょう。私たち組合にくさびを打ち込まれたくやしい思いを心に大企業、国家権力と闘っていく決意です。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう
 
ページの先頭に
前のページに戻る