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No.

外注化で俺たちの未来を奪うな!

 検修 構内業務外注化攻撃が始まったのは2001年からであった。しかし、この10年、他支社では外注化がどんどん拡大されたが、外注化を許したのは京葉車両センターの車輪転削業務だけであった。
 今、京葉車両センターでの構内外注化提案が出されている。構内業務という基本的な部分に手がつけられようとしている。それは、車輪転削とは全然違う意味をもつものだ。職場から怒りの声を結集し、絶対に止めなければならない。

01年から始まった外注化

 外注化攻撃は、定年退職して再雇用された者を使って逐次外注化を拡大していくというやり方から始まった。それは、「高齢者の雇用の場を拡大するため」という理由がつけられた。
 だが、われわれが訴えてきたように、そんなキレイ事では終わらないものであることは当初から明らかであった。
 ちょうど同じ時期、外注化が先行していた保線 電力 信通等の設備部門では、丸投げ的外注化が強行され、そこで働いていた3000人もが、仕事と一緒に下請会社に放り出されたことを見ても明らかであった。
 だが、東労組はこの提案を呑んで、業務外注化を許した。しかも、2001年の時点で、「7〜8年の間に委託の最終段階までもっていく」などということまで、会社と労使確認していたのだ。これは、東労組が発行した外注化に関する「協定及び議事録確認」のパンフレットに明記されている。組合員は誰も知らないはずだ。一体何ということか。

狙いは職場丸ごと外注化

 実際、「高齢者の雇用の場」などというキレイ事で終わるものではないことは、2009年10月の本社提案で実証された。提案されたのは、検修で働く仲間たちの強制出向を伴う丸投げ的外注化提案だったのである。
 今、会社から外注化が提案されている業務は次のとおりである。

●交番検査業務 (新系列は直営を主体として実施)
●仕業検査業務
●機動班業務
●車輪転削業務
●消耗品取替え業務
●事故復旧に関する業務
●ATS特性検査業務
●資材 倉庫業務
●駅派出業務(首都圏の派出を除く)
●構内業務/入換、入出区、出区点検、誘導、車両の連結・開放、構内、計画等全て
●信号業務

 まさに職場丸ごとの外注化だ。当面、「新系列の交番検査(機能検査)は直営を主体に」とうたわれているが、一旦外注化が始まれば、それだけは直営で残るなど考えられない。実際、団交の場でも、「新系列の交番検査は将来にわたって必ず直営で遺すのか」という質問に対する会社の回答は、「将来のことは答えられない」であった。
 また、会社は団交の席上、当面1500名程度の下請会社出向を考えていると回答している。これも、どんどん拡大されていくことになる。出向と言っても、管理者にでもならなければ帰る場のない出向だ。

外注化の目的は何か?

 なぜJR東日本はここまでして業務の外注化を進めようとしているのか。要するに目的は、別会社化による人件費コストの削減だ。強制出向の先に待ち受けているのは、転籍 賃下げである。こんな形で未来や権利を奪われてたまるか。
 しかも、こんなことをやり続けたら、間違いなく技術継承は途絶え、安全は崩壊する。
 とくに、若い人たちにとって外注化は本当に深刻な問題だ。JRに就職できて良かったと思っていたら、車両整備会社に追いやられ、その先には非正規職に突き落とされるかも知れないのだ。だから、今止めなければならない。そのために今こそ共に闘おう。
 千葉だけは10年間止めてきたのだ。闘えば止められる。職場から絶対反対の声をあげよう。

「棲み分ける」?

 最後に、この2009年の全面外注化提案に対し、東労組が何と言っているのかを知ってほしい。

JRとグループ会社の棲み分けを行い、異常時に強い車両メンテナンス職場の確立が必要であると考えています

 というのだ。なぜ反対だと言わないのか。「棲み分け」など誰も望んでいない。ゴマ化して、ウソを並べて外注化を呑もうといのだ。こんなことを許してはいけない。京葉車両センター構内外注化を阻止するためにともに闘おう。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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