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打ち破ろう分断!取り戻そう団結!新たな入管闘争がスタート
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民主労総ソウル地域本部の仲間をはじめ、多くの在日・滞日外国人など580名が参加 |
5月11日、横浜市教育会館ホールにおいて「打ち破ろう分断! 取り戻そう団結! 民族差別・排外主義と入管体制を打ち破り、全世界の労働者は団結しよう!」を掲げて第19回外登法・入管法と民族差別を撃つ全国研究交流集会が開催された。集会には、民主労総ソウル地域本部の仲間をはじめ、多くの在日・滞日外国人など580名が参加し、民族と国境を越えて合流する画期的な集会となり、新たな入管闘争のスタートを実感させるものとなった。
集会壇上には4月27日に急逝した林歳徳さん(在日台湾人・元日本兵)の遺影が掲げられ、黙祷から始まった。全国実行員会から「90年に及ぶ激しい闘いに貫かれた人生を思うとき、その遺志を継ぎ、天皇制日本帝国を打倒するために突き進もう」と追悼のことばが述べられた。
婦人民主クラブ全国協の西村綾子代表のよびかけ人あいさつに続き、連帯のあいさつに不起立を闘う2人の教育労働者、西郡住宅闘争を闘う八尾市議・部落解放同盟全国連西郡支部の末光道正氏と八尾市に貯金を差し押さえられた住民は、「住宅を奪われる攻撃の中で11月労働者集会に参加し、団結すれば住宅闘争は勝てると確信。西郡から日本を変えよう」と訴えた。さらに憲法と人権の日弁連をめざす会代表の高山俊吉弁護士は、「日弁連会長選挙は、しめつけと弾圧に弁護士の団結で闘った。自分の部署で頑張るというのはどういうことかと日々検証しつつ、論点を鮮明にして闘った」と報告。
国籍条項完全撤廃を闘う川崎からの報告に立った日立就職差別裁判の元原告で外国人差別を許すな!川崎連絡会の朴鐘碩(パクチョンソク)さんは、「国籍を理由に就職を取り消され民族差別を訴えて闘ってきたが、勝利して職場に入り、職場の仲間がおかれている情況をみて、結局は国籍や性差などを越えて人間が人間として当たり前に生きられる社会を求める闘いだった」と職場での闘いの決意を述べた。
民族・国境を越えて合流
全国実行員会から「昨年の第18回集会で、11月労働者集会に結集し、階級的共同闘争の道を進もうと呼びかけました。支配階級によって築かれた分断の壁をうち砕き、民族・国籍・国境を越えた労働者階級の団結を固めてゆくのが、新たな、そして本来の入管闘争です。今日から新たな入管闘争をスタートさせよう」と鮮明な基調提起で、熱い檄を飛ばした。
牛久収容所問題を考える会が大勢の滞日外国人とともに登壇し、入管収容所、強制退去、難民申請の却下の実態を訴えた。
続いて民主労総ソウル本部の4人が紹介され、代表してパクミョンソク副本部長が発言した(要旨別掲)。
メーデーにアメリカ西海岸全港湾をストで封鎖したILWUのビデオ上映の後、動労千葉から田中委員長が発言に立ち、米韓労働者との国際連帯の経過を語り「自らの職場で闘うことが全世界の労働者とつながった。それが国際連帯だ」と訴えた。
最後に、3月の不当逮捕から奪還された青年労働者が5・18沖縄闘争を、そして学生が6・29サミット粉砕闘争への結集を訴え、熱気のなか終了した。
多くの国で移住労働者は、3K業種で働き、作業場移動の自由もなく、契約期間も制限され、不安定労働に苦しみ、暴力と暴言など人権を侵害されています。移住労働者は現代版奴隷です。
資本主義は労働者階級を限りなく分割します。男性と女性、正規職と非正規職、内国人と外国人労働者、宗教、人種で分け、分割します。そうしてこそ資本の利潤を容易に保障できるからです。
反対に労働者階級は、資本家の搾取と抑圧、分割支配を乗り越え、人種、民族、宗教、雇用形態、性別を飛び越えて共に闘う時にのみ、新しい世界に対する希望を切り開いていくことができます。移住労働者問題は、まさにこのような労働者国際主義の観点に立つ時にのみ解決されることができるのです。
95年、明洞聖堂におけるネパールの産業研修生たちのろう城闘争から始まった移住労働者の闘いは、03年11月の381日間の明洞聖堂ろう城闘争を経て、ソウル京仁地域移住労働組合建設するに至りました。韓国における移住労働者は作業場移動の自由を今も保障されていません。3年間・1年単位の再契約で、依然として雇用は不安定かつ制限されたものであり、差別が日常化しています。5月2日には移住労組のトルナ委員長らに対する狙い打ち的取締りを再び強行しました。
われわれは知っています。移住労働者がその国の労働者の雇用を奪うのではなく、むしろ韓国や日本の政府が、移住労働者に対する差別を通して、韓国と日本の労働者の全般的な雇用不安と賃金下落を誘導していることを! こうした差別が労働者の間の連帯と団結を阻んでいることを! 真の労働者は、労働者が一つであることをつかみ、実践する労働者です。
万国の労働者よ団結せよ!! 民主労総ソウル本部は、資本主義を乗り越える新たな社会を建設するために、労働者が国境を越えて団結すべきだと考えます。移住民と移住労働者の権利確保に向けて国際連帯は不可欠であり、移住労働者との連帯なくして階級的団結を形成することはできず、新自由主義主義を乗り越えることもできません。労働者はひとつだ! 労働者国際主義を実現しよう! 日韓労働者の連帯闘争で移住労働者の権利を勝ちとろう!