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祝・メーデー
今こそ労働運動再生の時

07春闘をストライキで闘う!

 3月17日〜18日、動労千葉は07春闘ストライキに立ち上がりました。
 552万世帯と言われる「ワーキングプア」、数十万人の「ネットカフェ難民」、すでに5世帯に1世帯が年収200万円以下という貧困に突き落とされ、生活保護世帯が100万世帯を超えました。OECDの報告では、日本は先進国中世界第二位の貧困大国。───これがこの10年余りの弱肉強食政策がもたらした現実です。それでも安倍政権や財界は「格差が生じるのは当然」「過労死は自己管理の問題だ」と開き直っています。
 闘わなければ生きていけない時代が到来しています。今こそ、闘う労働組合を復権させにければなりません。

安全の崩壊……闘いなくして安全なし!

 国鉄・分割民営化から20年。民営化がもたらしたのは、20万人の国鉄職員の首切りと、労働組合の解体、そして尼崎事故でした。民営化−規制緩和という犯罪的政策によって、絶対に相容れるはずのない「安全」まで競争原理に委ねた結果、107名が殺されたのです。
 JRでは今、「第二の分割・民営化」というべき攻撃が吹き荒れています。電車や線路等保守部門、駅、車掌業務等の全面的な外注化−非正規職化が激しく進められています。その結果、技術継承が断たれ、安全が崩壊しています。レールの破断かが相次ぎ、線路や電気系統の保守工事でのミス、車両故障が多発し、列車がまともに動かなくなっています。この6年間で、1千億円もの人件費、350億円のメンテナンスコストが削減され、経常利益は2倍以上にはね上がりました。
 われわれは、こうした現実に対し、安全運転闘争立ち上がりました。しかしJRはこの闘いに処分を乱発しています。

1047名の解雇撤回闘争にご支援を!

 国鉄の民営化にあたって、不当解雇された1047名の解雇撤回闘争が今も闘い続けられています。動労千葉や国労の組合員であるというだけで、いわれなく解雇されたのです。
 職場では、民営化から20年が経つ今も組合つぶしの不当労働行為が吹き荒れています。われわれはこうした現実を絶対に許すことはできません。
 なぜならば、「民営化によって国鉄の労働運動を潰せば総評・社会党が潰れる。
そのことを明確に意識して国鉄の民営化をやった。行革で大掃除をして立派な憲法を安置する」・──これが当時の首相・中曽根が公言していることだからです。

民営化−労組破壊攻撃に立ち向かおう!

 教育基本法の改悪によって、日教組への激しい攻撃がかけられています。「日の丸・君が代」の強制に抗議した教育労働者が次々に処分されてます。「公務員200万人がワーキングプアに転落する」と言われる、社会を呑み尽くすような民営化−非正規雇用化攻撃が始まっています。労働契約法の制定やホワイトカラーエグゼンプションの導入で、労働基本権が解体されようとしています。
 森前首相は、新聞のインタビューで「参議院選挙の争点は自治労・日教組を壊滅することだ」と公言しています。絶対にこんなことを許してはならなりません。

憲法9条改悪阻止!国民投票法を廃案に

 国会では、改憲国民投票法案の衆院採決が強行され、今参院での審議が山場を
迎えています。憲法改悪は戦争への道です。すでに、防衛庁が「省」になり、海外での活動が自衛隊の本来業務となっています。安倍は「集団的自衛権」にも踏み出すと言っています。絶対に憲法改悪を許してはならない。
 改憲国民投票法案そのものが「公務員・教育者の地位を利用した運動の禁止」が盛り込まれるなど、一切の声を封じて改憲投票を行なおうとするクーデターにも等しいものです。われわれは歴史の分岐点にたっています。今こそ、憲法9条改悪阻止の大運動をまきおこそう。

団結を取り戻し、闘う労働運動の再生を

 今何よりも求められているのは、労働者が団結を取り戻すことです。自らのもつ力と可能性を自覚し、社会のすべてを動かしているのは労働者であるという誇りを取り戻すことです。そして、現場から闘う労働組合の復権をかちとることです。ともに闘おう。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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