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検修職場から運転保安確立の闘いを!
今後の要員展望、車両故障の多発問題で千葉支社を追及

255系−非常換気装置の故障問題
「事故が発生した場合、責任は会社にある」
 −千葉支社回答−

 2月22日、千葉支社において、検修職場に関する団体交渉が行われた。
 検修職場においては、今後の大量退職に伴いベテランの検修労働者が退職するなど、技術の継承が大きな問題になっている。また、この間では車種を問わず様々な車両故障が多発するなど、検修職場からの運転保安確立に向けた闘いが焦眉の課題となっている。
 こうした状況から車両技術分科会を中心にして要員確保と車両故障等をはじめとした問題点を集約し、千葉支社に要求を突き付けてきた。
 団交の概要は、以下のとおり。

すでに要員が不足し、交検中止が発生!

【要員確保について】
組合 今後、大量退職を迎えるが、要員確保についてどのように考えているのか。
会社 06年度は20数名が退職しているが、新採8名、社会人も含めて10名程度を採用し、現行では過となっている。
 今後も、一定の採用数は確保したいと考えている。
 養成はどのように考えているのか。
 現在、7〜8名が、1年間大宮で研修を行っている。このまま行けば、5年間は乗り切れると考えている。
 現場では、交検の予備要員が少なくなってしまい、485系の交番検査が延期になっている状況がある。
 今、大宮で研修を行っていると回答したが、大宮で研修を行っても現場では内容が全く違うため、ゼロからのスタートになってしまう。
 新採を現場に配属してもらいたいとの意見があることは承知している。支社としても、できるだけ現場に付けていきたいと考えている。
 技術の革新が進んでいるが、新形式車両に関する資料の配付や訓練が全く行われていない。以前の団交では、定例的に訓練を行うと回答しているがどのようになっているのか。
 計画は立てているが、なかなか具体的になっていないのは承知している。今後、なんとかしていきたいと考えている。

【車両故障について】
 この間、車両故障が発生しても対応が全くできていない。「故障中」のシールが貼ったまま運用されている車両が多くなっている。この間題はすでに1年前に議論した中身だ。
 いろいろ上がっているのは承知している。予備品の在庫の関係もあり、作業をやりたくてもできない状況だった。
 とくに、255系(NEX)について、車両故障や停電時に扱う非常換気装置について、Em−SIVの経年劣化により機能しない物もある。特急車両は窓が開かないため、緊急時には非常換気を行う目的で非常換気装置が各車両に付いているが、それが機能しないということは、運転保安上重大な問題ではないのか。
 4〜5年間、壊れたまま使用している。言われたように、トンネル火災等が発生した場合、重大な問題になる。これまでも入場時に申告してきたが、代替品がないため交換できていないものもある。
 本来、非常換気装置が故障している車両については、走行してはならないと思う。年度内に3台を予備品として納入する予定になっているので、鋭意、交換していきたい。また、交換作業については、現場で行うことを考えている。
 不完全な車両を走行させること自体問題であり、運行だけを優先させるという会社の姿勢は大問題だ。
 この間会社は、事故等が発生した場合、現場で誰が検査したのかを必ず追及するなど責任を現場に転嫁してきた経緯がある。非常換気装置の故障を会社が放置してきたために、仮に今後事故等が発生した場合でも、現場には一切の責任がないこと、責任は千葉支社にあることは明らかだと思うが、会社の見解を明らかにしてもらいたい。
 仮に何らかの事故が発生し、非常換気装置が問題になった場合でも、責任は千葉支社にあると考えている。
 255系車両については、07年度内に調査を実施し、壊れそうなものも含めて部品を調達していきたいと考えている。

なおこの他に、257系連結器のコッタ(ピンの抜け落ち防止)の先端が緩衝装置に接触して割角度が不足する問題や、217系のパンタグラフ本体のバネ損傷問題、113系の空気ホースが焼損したまま運用した問題、OCR動作による散火の多発問題等々、技術的な部分も含めて千葉支社を徹底的に追及し、検修職場からの運転保安確立への闘いを強化してきた。

安全運転闘争介入事件第3回調査
日時 4月6日(金)14:00
場所 千葉県労働委員会

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