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シニア外注化を阻止した原則的闘いを教訓にして、今後の闘いに生かそう
車両技術分科会第18回定期委員会報告

 車両技術分科会第18回定期委員会が、2月10日、DC会館において開催された。委員会では、昨年一年間培ってきた技術部門からの反合・運転保安闘争路線を構築する闘いを、さらに押し広げていくことを確認した。とりわけ昨年の3月ダイ改−06春闘における、217系車両の移管、錦糸町派出廃止=幕張縮小攻撃との闘い、四月に発生した幕張構内事故との闘いが、「シニア制度」との対決−検修・構内外注化阻止闘争で築かれてきたすべての成果によって、職場からの沸き上がるような生産点の闘いによって導き出されたものであること、その意味から言っても、車両技術分科会の主軸をなす幕張支部の実践的、原則的な闘いにより闘いとられたことを、今後の闘いに生かしていくことが提起された。

技術部門の反合・運転保安闘争を作ろう

 委員会は、冒頭、外山技術分科会事務次長の開会ではじまり、議長に幕張支部・吉野六郎委員を選出した後、冒頭あいさつに起った、半田分科会会長は、「現在、館山運転区廃止、木更津支区廃止攻撃がかけられてきている。シニア外注化阻止の教調を生かして、日々の闘いを強化し、分科会としての反合・運転保安闘争を作うていきたい。そのためにも本日の委員会において活発な討論を通して闘う体制を構築していきたい」とあいさつを行った。
 続いて、来賓として、本部・長田書記長が起ち、

 @シニア外注化阻止を幕張支部が中心となって粉砕してきたことが、今日の動労千葉の力の根源となっている。そのカによって、構内事故についても解雇攻撃をかけてきたが団結をもってこれを粉砕する闘いが出来上がった。
 A木更津運輸区新設攻撃との闘いでは、9月25日の館山地域集会の大成功で当局を追い込む体制が出来あがり、両支部の団結を固めることができた。昨日、DCキャンペーンに対する反撃の闘いとして、街頭宣伝−庁舎前での区長を弾劾する闘いを展開してきた。われわれにとって基地廃止攻撃は最大の組織破壊攻撃だ。
 B07春闘においては、「ライフサイクル」、駅の全面的外注化が提案されている。これは駅要員の逼迫の中で出てきた提案だ。運転士を40歳までに駅に降ろし60%を戻すというが、机上の計算のようにはいかない。運転保安上の問題もある。戻れる保障もない。さらに賃金制度の破壊−成果主義賃金への目論見がある。平成採に対して現実的にかかってきているもの、労働者は団結して闘わなければ生きていけない。このことを訴えていきたい。
 C1047名闘争は、昨年の2・16集会で、当事者が団結して集会をもって「1047名連絡会」という画期的な、解雇撤回に向けた反撃の狼煙をあげた。しかし今年の2・16集会では、この連絡会ではなく国労など四団体で政治解決路線に埋没しようとしている。国労の一括和解も一体として画策されている。1047名闘争を日本労働運動の中心軸にたたせる。原則を守って、動労千葉が中心になって取り組んでいきたい。
 D安部は憲法改悪を掲げている。いかに闘うが問われている。労働者にかれられた攻撃として改憲攻撃に反撃していきたい。

 この5点を中心に情勢が語られた。経過報告〜会計報告5方針案、予算案を一括提起したあと、質疑に入った。

質疑で出された主な意見

 ※パンタグラフ交換などの際、セクションをきってから作業に入る確認をした。団交によって、派出の現場として作業上の確認ができ良かった。
 ※木更津支区廃止−木更津運輸区新設攻撃により、交番険査体制の見直しにより ▼1、また技術管理も管理者に置きかえられる提案がされている。現場でほSLからはじまるイベントについてまったく明らかにしてこないなど、隠蔽工作を行っているとしか思えない。団交が中途で終了したため、検修詰所がどうなるのかなどの庁舎問題などが残っている。
※動労水戸との交流会だが、水戸でも検修部門に組合員が戻っていることから分科会を作るということを聞いている。車両メンテナンス近代化による基地統廃合が進んでいるなどの観点から、水戸との交流を年1回ではなく、2回程度できる体制を作っていく必要があるのではないか。
※113系国府津転配車について、使い古しというか、耐用年数がきているようだ。また部品がなくて工場に取りにいったり、古いだけに部品がなく廃車から取ってきている状況だ。きちっとできないものかと考える。
※水戸では教育訓練の期間が千葉と違うようだ。水戸との交流など比較検討していくことは、今後より一層重要になっていくと思う。
※211系保全検査でライニング交換が24枚中22枚発生した。消耗品として計画取替となっているようだが、対応できているのか検討していきたい。
※入寮届けを出しているが、何も回答が返ってこない、システム上のことなどどうなっているのか?

 以上の主要な討論を通して、地上職だからこそ出来る安全を守る闘いを展開していくことが確認された。労働運動の基礎となるものこそ、現場からの沸き上がる闘いだ。「闘いなくして安全なし」のスローガンは、あらゆる職種に通用する言葉だ。車両技術分科会はさらに前に進む道を選択した。館山運転区廃止・木更津支区廃止−木更津運輸区新設攻撃との闘いに邁進しよう!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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