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小泉の靖国参拝弾劾!

韓国・民主労総ソウル本部の仲間とともに8・15靖国参拝弾劾行動にたつ

 8月15日早朝、小泉が靖国を参拝するというニュースを聞いて、多くの労働者大衆が靖国神社すぐ裏の法政大学前に駆けつけた。
 動労千葉は、田中委員長先頭に韓国・民主労総ソウル本部の仲間とともにこの行動に参加した。大学前の土手公園で集会を行い、靖国神社包囲デモへと打って出た。集会でソウル本部主席副本部長のイジェヨンさんは、「小泉の靖国参拝にこのように多くの人が集まって抗議していることに、韓国の労働者の一人として感謝する」と述べ、闘う決意を表明した。
 周囲は、靖国神社に近づかせないために、多くの警備が配置され、空にはヘリコプターが飛び交い、騒然とした雰囲気だ。300名のデモは、青年労働者を先頭とする元気あふれるコールで、この物々しさを一掃し、小泉への弾劾を叩きつけた。
 デモ終了後、靖国神社の実態を見学に行こうとした動労千葉と民主労総に対して数十の機動隊が取り囲み、暴力的に通行を阻止した。こうした形でしか守ることができないという靖国神社のありようを端無くも示した出来事だった。こんな戦争賛美のための装置は、ぶっつぶされなければならない。

労働者の団結を取り戻し、憲法改悪を阻止しよう!
     ─8・15労働者・ 市民のつどいに参加─

市ヶ谷の土手公園でシュプレヒコール
520人の結集で満杯となった会場

 同日午後、中野ゼロホールで開かれた「第12回8・15労働者・市民のつどい」に合流した。
 集会は、「国益と排外に憲法は屈するのか」と題して、靖国と改憲問題を焦点にした発言が相次いだ。
 葉山岳夫弁護士の主催者あいさつで開催され、鈴木達夫弁護士は「2006年8・15宣言」で「国のために死ねる愛国心というが、その国とは大資本とそれを守る暴力装置ではないか」と鋭く喝破した。
 講演にたった宗教学者の阿満利麿氏は、ときに笑いを誘う軽妙な語り口で今の「慰霊」がたいへんな欺瞞の中にあることを明らかにした。今の「慰霊」は、生きている者の現実を棚上げにし、ひたすら死者を鎮めることに費やされている、戦争体験の記録は多いが、その戦争の原因を問うことがない、現実を問う力が削がれていると指摘し、また戦後日本は、戦争を罪悪視する思想が続いたのはわずか8年、53年の池田─ロバートソン会談を契機に、その後ひたすら平和教育を骨抜きにしようとする攻撃がかけられ、戦後50余年、ついに自衛隊イラク派遣が行われたと歴史をふり返り、現実を「なぜ」と問う教育の重要性、絶望をくぐり抜けて闘いぬくことを訴えた。
 「これで見納め! 松元コイズミ」の松元ヒロさんの爆笑コントを間にはさんで、、民主労総ソウル本部イジェヨンさんとハンヒョク同対外協力局長が紹介され、代表してイジェヨンさんが発言にたった。
 イジェヨン氏は、新自由主義と激しく闘っている韓国の労働運動の現状を報告した。韓米FTAとの闘い、また米軍の再編攻撃のなかで激突しているピョンテク米軍基地拡張に対する闘いに労働者が警察と激突しながら先頭で闘っている。日本で40年間闘いつづけている三里塚の闘いや19年目を迎えた国鉄1047名闘争と連帯しながら闘っていく決意を表明した。
 これに応える形で動労千葉から田中委員長が「社会の根本的な変革が必要なときがきた。労働者の誇りと力を取り戻さなければならない。小泉─奥田の構造改革の下で格差社会のなか、メシも食えない、希望も持てない労働者が生み出されている。この労働者が団結を見出したとき、日本の労働者が闘う伝統を取り戻したとき、それを変える可能性はある。改憲をとめる力は労働者の決起にある」と、11・5労働者集会1万人結集を訴えた。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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