|
年月 日 No. |
暫定滑走路の北延伸阻止へ
|
反対同盟は北延伸着工阻止を掲げて起ち上がった
|
NAA(成田国際空港会社)は、暫定滑走路北延伸を決定し、計画変更申請を行った。
平行滑走路2500bの用地買収ができず2180bに短縮し、北にずらして開港した暫定滑走路を北に320b延伸し、2500bにする工事計画だ。
いま、なぜ北延伸なのか。このことは当初計画の平行滑走路がついに完成しなかった事を意味する。羽田空港の新滑走路が完成する09年までに暫定滑走路をジャンボ機が飛べる2500bにしなければ羽田空港に太刀打ちできないからだ。
この北延伸攻撃がもたらすものは、現状をはるかに越える生活破壊であり、農民を追い出すための攻撃である。民家上空40bをジャンボ機を飛ばし、誘導路づくりのために「東峰の森」を破壊し、「へ」の字に曲がった誘導路の直線化のために農地を強奪しようというのだ。
反対同盟は、北延伸着工阻止を掲げて闘いに起ち上がった。
6月25日に東京で「三里塚闘争40年歴史と現在(いま)を語る集い」を開催、7月2日には現地総決起集会を開催した。
「動労千葉を作り上げてきたものは反対同盟との労農連帯の力だ」パネラーとして発言する田中委員長 |
6月25日、東京江東区民センターに於いて「三里塚闘争40年歴史と現在を語る集い」が開催された。あわせて、福島菊次郎写真展と戸村一作彫刻展、歴史パネル展示会も二日間にわたって行われた。
「集い」は、反対同盟の伊藤信晴さんの司会で始まり、北原鉱治さん、萩原進さん、鈴木幸司さん、鈴木謙太郎さん、市東孝雄さん、顧問弁護団の葉山岳夫さん、全関西実行委の永井満さん、動労千葉の田中委員長がパネラーとして並び、三里塚闘争40年をどう迎えるかを語り合った。
反対同盟からは、闘争開始から40年のさまざまな闘いが話されると共に、北延伸攻撃や日常的な監視の実態などが報告された。永井さんや葉山弁護士からは、自らの三里塚闘争への関わりや改憲攻撃の中での三里塚闘争について語られた。
田中委員長は、労農連帯の視点から三里塚闘争について提起を行った。「ジェット燃料が貨車輸送で行われる事になり、われわれの立場が問われる事になった。そしてジェット闘争から動労千葉の分離・独立、国鉄分割・民営化阻止闘争、そして今日の動労千葉を作り上げてきたものは反対同盟との労農連帯の力である」
かつて現地で激しい闘争を闘い抜いた人や参加者からの質問などを受けながら進められた。
「ジェット闘争こそが動労千葉の生みの親だ」動労千葉を代表して発言する田中委員長 |
7月2日には、三里塚現地で総決起集会が全国から910名の仲間を結集し開催された。
主催者あいさつを北原事務局長が行い、萩原事務局次長が「空港会社は、北延伸への変更を決定し、9月にも着工しようとしている。市東さんへの農地取り上げ、一坪共有地の明け渡しを命ずる反動判決、「東峰の森」を伐採して誘導路建設など必死で攻撃をかけてきている。着工時には緊急動員をする。10・8に全国集会を開催する」との基調報告を行った。
反対同盟の決意表明が市東孝雄さん、鈴木謙太郎さんが行い、鈴木幸司さんが「着工阻止決戦宣言」を読み上げた。
「憲法闘争と三里塚」と題して葉山弁護士が提起を行った。
動労千葉を代表して田中委員長は、「ジェット闘争こそが動労千葉の生みの親だ。全世界で労働者が起ちあがっている。幕張構内事故への不当処分を許さない」との報告を行った。
現闘本部裁判を支える会の戸村さん、関西新空港反対住民、北富士からの発言が行われ、その他支援団体や共闘団体からの決意表明が行われ、デモに出発した。