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またも「レール破断」
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昨年1月6日に発生した「レール破断」の写真。1年も経たずに同じことが起きた |
昨年1月6日、総武快速線において20oの「レール破断」が発生しているが、それから1年後、またしても同一線区でレールが破断するという、到底考えられない重大事態が発生した。
2月13日、22時5分頃、1923Fが津田沼駅を発車後、津田沼〜稲毛間の第2閉そく信号機が停止を現示したため停車し、指令に連絡。司令からの連絡で現地に到着した新小岩保線技術センターの担当者が、軌道短絡として周辺を調査したところ、28q980メートル付近で、快速下り線の右側レールが、30oもの間隔が開いて破断しているのが発見されたというのだ。
「レール破断」は、ロングレール(約1000メートル)のほぼ中間で発生し、場所は幕張電車区付近だった。しかもここは、右側にカーブして高速で運転している線区で、列車がもし止まりきれなかったら重大事故になっていたところだ。
総武快速線では、1月20日に検測車によるレール探傷が行われ、今回「レール破断」となった箇所は「Bランク」と判断され、左記のとおりの基準に基づいて計画交換を行うこととなっていた。
レール探傷によるランクとレール交換目安
Bランク 早くて3ヶ月、遅く とも6ヶ月以内に交換
Cランク 30日以内に交換
CCランク 10日以内に交換
1月20日のレール探傷結果
Bランク 20ヶ所
C及びCCランク 8ヶ所
CとCCランクの8ヶ所はすでに交換済み。
今回「レール破断」した箇所では、シェリング(レール表面が貝殻のような模様になる金属疲労現象)と、きしみ割れ(車輪のフランジとレールがこすれてできる斜め線状の傷)が見られたが、判断はBランクで、緊急性を要するものではないとされたのだ。
しかし実際には、レール探傷から1ヶ月も経たずに突然レールが破断し、30oもの隙間ができてしまったのだ。
結局、検測車によるレール探傷だけでは的確な判断ができなかったということだ。
昨年に続いて同一線区で2回も「レール破断」が発生したということは極めて重大なことだ。
国鉄時代も含めてレールが破断するなどということはこれまで聞いたこともない。しかも総武快速線は1級線区で、レールの重さや強度の面でも「破断」するなどということはあり得ず、千葉支社の設備担当者も「全く想定されていない」と断言しているのだ。
そうであるにもかかわらず」レールが2度も破断するということはこれまでに増して重大だということだ。
とくに、総武快速線と平行する総武緩行線では未だに同様の現象は出ていないことなどを考えれば、この間のスピードアップによる高速運転がレールに過重な負担を強いているとしかいいようがない。
JR東日本のコスト削減ー営利優先主義がこうした事態を招いているのだ。
設備関係の全面的な業務委託が2001年末に行われてから丸3年が経過するが、結局、これに伴って、線路を管理する技術、列車をまともに動かす技術が崩壊寸前の危機的状況にまできてしまったということだ。
05春闘にストライキで起ち上がり、反合・運転保安確立、業務外注化阻止、強制配転者の原職復帰、JR総連解体ー組織強化・拡大を実現しよう!
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