乗務員分科会第27回定期委員会を開催(11/2)
運転保安闘争こそ動労千葉の原点
JRの危機的状況を打破しよう
ダイ改後の行路別実体調査で各職場の問題点を叩きつけよう
11月2日、10時から、DC会館において、動労千葉乗務員分科会第27回定期委員会が開催され、JRによる無謀な合理化=外注化攻撃により運転保安が極めて危機的状況になっている事態に対して、運転保安闘争の再構築と強化に向けて全力で起ち上がる方針を決定した。
JRを徹底的に追及しよう−橋本会長あいさつ
第27回定期委員会は、議長に千葉運転区・海老沢君を選出して議事が進められ、冒頭あいさつに立った橋本会長は、「今年春のレール破断をはじめとして運転保安が崩壊の危機に立っている。乗務員分科会は、こうした事態に対してレール破断の原因を徹底的に追及し、04春闘では乗務員分科会が最先頭で闘いぬき、駅にいる仲間を運転宿場に戻す成果をかちとった。さらに、線路実態調査では160件にのぼる問題点が集約された。これを徹底的に追及し、運転保安闘争の再確立に向けて全力で闘いぬこう」と訴えた。
来賓の本部・田中委員長からは、「10月の第33回定期大会で@動労千葉の未来をかけて組織拡大を実現する、A第2の分割・民営化攻撃と対決し反合・運転保安闘争を強化する、B闘う労働運動の再構築に向けて闘いぬく三大方針を決定した。特に乗務員分科会は、運転保安闘争の最先頭で闘いぬいてもらいたい」と力強い訴えたが行われた。
長田書記長からは、動労千葉の組織拡大がわれわれの未来を決する最重要の課題になっていることら、運転保安闘争を強化し、その中から組織拡大に全力決起することが訴えられた。
経過報告、会計報告、04年度運動方針案、04年度予算案等が提案され、質疑応答が行われ、各支部からは10月ダイ改の問題点、台風等災害時の取扱の問題、指令の指示の問題、誤出発等保安装置の問題等々について意見が出されるなど、活発な討論が行われた。(発言要旨別掲)
方針採択後、新役員が選出され、最後に橋本会長の音頭で団結ガンバロー三唱を行い、乗務員分科会第27回定期委員会は成功裡に終了した。
●質疑で出された意見
◆10月ダイ改で347qの日勤行路ができた。非常にきつく大問題だ。(館山)
◆君津最終の木更津泊が、入区となり作業終了が1時25分を超え睡眠時間が減少した。(館山)
◆ダイ改の棒ダイヤが細かく、折返しが記入されておらず分からず、ダイ改後大原、勝浦で5分折返しが判明した。(千葉転)
◆東京17時と17時30分発特急が5両で立っている乗客があり、乗務員への苦情が多い。(京葉)
◆ダイ改で新型特急が入った関係で停止目標が増え、現場では混乱している。(千葉転)
◆3月ダイ改で6分40秒短縮されたが、高速運転に慣れてしまっている状況があるが、極めて危険な前兆だ。(津田沼)
◆管理者が出退時に裏面監査を行っており大問題だ。(津田沼)
◆台風で輸送混乱が多発したが、こうした場合は計画的に間引き運転すべきだ。(津田沼)
◆喫煙車のタバコの煙が運転台に入ってくるので対策を(館山)
◆常磐線にATOSが導入されたが水戸と東京指令の連絡体制が悪く相反する指示が出ている(水戸)
◆車両故障が多発し、先日は交直の切替ができなかった。翌日も同様の故障が起きるなど、運転保安がないがしろになっている。(水戸)
◆異常時等にでの起ち上がりに関する組合側のマニュアルを作るべきだ。(銚子)
◆全く除草がされず沿線の標識が見えない。会社は標識をどのように考えているか。(銚子)
◆10月25日にATSーPを開放したまま東京地下ルートに入れと指令が指示したが、保安装置のないまま運転させたことは問題だ。(銚子)
◆土浦駅構内でATSーPの冒進があった。水戸支社は「ATSーPは列車の衝突を防ぐためのもの」と回答したが、これまで会社が言っていた「ATSーPは冒進しない」という説明と異なるものであった。(水戸)
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