たたかう労働組合の全国ネットワークをつくろう |
可能な限り、翻訳版も掲載しております。(日本語訳、英語訳) |
たたかう労働組合の全国ネットワークをつくろう!11・9全国労働者総決起集会への賛同と参加のお願い
全国のたたかう労働組合、労働者のみなさん! 私たちは時代の大きな転換点にたっています。3月20日、米・ブッシュ政権は、イラクへの侵略戦争にふみきり、イラクでは民衆の激しい怒りの声を呼び起こしながら今も虐殺と破壊が続いています。「テロ根絶」の名のもとに、戦争が「正義」とされ、むきだしの帝国主義政策が世界を覆う恐るべき状況が生み出されています。 小泉政権は、有事関連三法の制定をもって、憲法をふみにじり、再び戦争への道をふみだしました。また、イラク派兵法を強行採決し、未だ戦争状態のイラクに自衛隊を送ろうとしています。北朝鮮への洪水のような排外主義が組織され、次の戦争が準備されています。しかも、民主党や連合が有事立法に賛成するなど、あらゆる勢力が挙国一致主義に転落しています。 小泉政権と財界は、労基法・派遣法・職安法・雇用保険法改悪など、戦後労働法制の解体、労働委員会制度の個別紛争処理機関への変質と解体、企業法制・倒産法制の再編などを押し進めながら、労働者をリストラ・倒産・解雇・賃下げと不安定雇用化の嵐のなかにたたき込んでいます。また、社会保障制度の解体攻撃が激しく進められています。今年1月に発表された日本経団連・奥田の新ビジョンは、国家と資本が生きのびるために、あらゆる犠牲を労働者や中小零細企業に転嫁し、労働運動の屈服と変質をあけすけに要求しています。 攻撃の矛先は団結権の破壊・抹殺に向けられています。団結権が危機に瀕しています。資本・権力は、憲法28条と労働組合法そのものに手をかけようとしています。官・民、ナショナルセンターの枠をこえ、職場・地域で一から団結をつくり直そう。未組織の職場に労働組合を組織しよう。その力で大資本攻勢と闘おう。団結権を貫いて闘えば、必ず勝利の展望はきり開かれます。 国鉄一〇四七名の解雇撤回闘争が正念場を迎えています。国労本部の屈服−一〇四七名闘争切り捨てに抗して、臨時大会で闘いの継続を訴えた国労の仲間たち8名が不当逮捕され長期投獄を強いられています。国鉄闘争は全ての労働者の権利、労働運動の未来を左右する闘いでもあります。また、この不当弾圧をはじめ、闘う労働運動への相次ぐ刑事弾圧や民事仮処分、損害賠償請求などの手法を使った争議つぶしの攻撃がエスカレートしています。さらに共謀罪の新設など治安弾圧立法が次々と制定されようとしています。 しかし、世界の労働者は今、団結し連帯して新しい時代を見いだす力をとり戻そうとしています。イラク戦争に対し、全世界で二〇〇〇万人をこえる労働者・民衆のデモが燎原を焼き尽くす炎のように燃え上がりました。また日本でも、有事立法を阻止するためにナショナルセンターの枠をこえ、制動をはねのけて結集した陸・海・空・港湾労組20団体を中心として画期的な闘いが生みだされています。 私たちも、関西地区生コン支部がイラク開戦に際して2時間の抗議ストを闘い、府下全事業所での03春闘ストを貫徹しました。動労千葉もイラク反戦-有事立法阻止を掲げて72時間ストに起ちあがり、港合同は、相次ぐ倒産攻撃に使用者概念拡大の闘いと職場占拠でたち向かい、地域デモで反戦を訴えました。また、関西地区生コン支部の韓国民主労総レミコン労組との共同闘争、動労千葉のILWUローカル10やサンフランシスコ労働者評議会、韓国民主労総との交流など、国際連帯の闘いが始まっています。日本政府が、日韓自由貿易協定締結に向けて、韓国政府に労働法制改悪を要求していることなど、国際連帯闘争は急務の課題です。 分断と個別撃破を許さず、真の闘う統一戦線を創りだそう。労働運動の大原則は、資本・権力との関係を明確にして、これと闘うことです。不一致点を留保し、一致点を拡げて互いの組織・運動を尊重しあいながら大同団結しよう。闘う労働者の思いはひとつです。大資本攻勢と戦争に怒りを燃やし、労働者が真に社会の主人公となる差別と貧困のない社会をめざして、闘う労働組合の全国ネットワークを創りあげよう。 私たちは、労働者の団結した力こそが、生活と権利を守り、戦争を止め、我慢のならない社会の在り方を変えることができることを信じ、日・米・韓の労働者の国際連帯集会として、11・9労働者集会を呼びかけます。 二〇〇三年九月 ● たたかう労働組合の全国ネットワークをつくろう!
|
●主催 11・9実行委員会 11・9労働者集会呼びかけ団体 |
11・9労働者集会スローガン
|
☆全労働者の団結で、倒産・解雇・賃下げ・不安定雇用化と労働法制・社会保障制度の解体攻撃をはね返そう! ☆全労働者の団結で、「有事立法を完成させない、発動させない、従わない」闘いをつくりあげよう! イラクへの自衛隊派兵と北朝鮮への侵略戦争を阻止しよう! ☆全労働者の団結で、国労臨大闘争弾圧を粉砕し、国鉄1047名闘争に勝利しよう! ☆全労働者の団結で、団結権破壊を目的とした労働運動への治安弾圧を粉砕し、共謀罪新設を阻止しよう! ☆日・米・韓労働者の国境を越えた連帯と共同闘争を発展させよう! ☆全労働者の団結で、戦争遂行と改憲の小泉反動内閣を打倒しよう! |
◆たたかう労働組合の全国ネットワークとは?
|
1998年、全日本建設運輸連帯労働組合・関西地区生コン支部(全日建関生支部)、全国機械金属労働組合・港合同(港合同)、国鉄千葉動力車労働組合(動労千葉)の三組合が呼びかけて、「たたかう労働組合の全国ネットワークをつくろう!11・8全国労働者総決起集会」を開催しました。 この11月集会を呼びかける契機となったのは、組対法(組織対策法)反対闘争と、国鉄1047名問題に関する東京地裁の98年5・28反動判決に対する闘いでした。国家総ぐるみの不当労働行為を開き直り、労組法−労働委員会制度を否定するこの判決に対し、「こんなものがまかり通ったら、不当労働行為=組合潰しも首切りもやりたい放題だ」という危機感と怒りを強烈に持ったことが、三組合の「呼びかけ」の出発点になりました。 そしてこれまでの様々な問題を乗り越えて、今こそ闘う労働組合が大同団結することが求められているという思いを込めて「全国ネットワークをつくろう」と呼びかけたのです。 |
|