第38回動労総連合定期中央委員会開催(4/29)
労働組合の第1の任務として、戦争に反対して職場・地域から断固起ち上がろう!
6・14全国反戦闘争ー6・15国鉄闘争全国運動全国集会の連続闘争に総決起しよう!

動労総連合は、4月29日、千葉市・DC会館において、第38回定期中央委員会を開催し、米トランプ政権と石破政権が「台湾有事」を掲げて中国への侵略戦争を本気で進めるという歴史的に大きな分岐点にある中で、戦争に反対して職場・地域から起ち上がることを労働組合の第1の任務とする方針を断固として確立した。
この方針の下、5・15沖縄闘争、6・14全国反戦闘争ー6・15国鉄闘争全国運動全国集会を全力で闘いとり、8・6ヒロシマ、8・9ナガサキの熱い夏を闘い、そして11月集会に昨年を倍する6000人の結集を実現するために動労総連合の各単組が職場・各地域において先頭で闘うこと、そして、その闘いを進める中で組織拡大を実現するために奮闘することを確認した。
理念を曲げず、労働者の利益、労働運動の前進を考えて闘おう!
中央委員会は、照沼靖功副委員長の開会あいさつで始まり、議長に三本健太郎委員(千葉)を選出して議事が進められた。
冒頭、あいさつに立った田中康宏中央執行委員長(千葉)は、「25反戦春闘を各単組が全力で闘い抜き集まっている。25春闘、3月ダイ改阻止闘争では高崎、西日本、千葉、東京・環境アクセス支部、神奈川が渾身の力でストに立ち上がった。この時代の大きな変化に全力で挑戦し大きな地平を開いた。象徴的には、昨年結成したばかりの環境アクセスの仲間たちが小さな労働組合でありながら労働運動全体の前進、労働者全体の利益のために先頭に立ってストを打ち、デモを闘ってくれた。感謝したい。情勢では、トランプの関税戦争が世界中を大激震させている。これは単なる貿易戦争ではなく戦争行為そのものだ。一方、石破政権も3月に陸海空の統合司令部を設置した。敵基地攻撃能力を指揮するためだ。さらに中谷防衛相が朝鮮半島を含めた地域を戦域とすることを米側に提起した。中国への侵略戦争を絶対に止めなければならない。韓国では、民主労総がユンソンニョル政権を罷免・打倒し「社会大改革に向けた新たな闘い」に入っている。JRでは、一番金を投入している新幹線で事故が集中し、若年退職も相次いでいる。分民の崩壊を示している。こうした時代に何が問われるのか。今年は分民スト40周年、来年は動労総連合結成40周年だ。戦後80年の中で、その半分を分割・民営化以来譲らずに国鉄闘争を闘い、負けなかった。この中に勝利の可能性を絶対に手にできるという核心がある。戦争反対を労働組合の第1の任務にしよう。労働組合として国家主義・排外主義と真正面から闘おう。絶対に曲げてはいけない理念を曲げないこと。どんなに小さな労働組合でも労働者全体の利益を代表して、労働運動全体の前進を考えて闘おう。だから、1047名解雇撤回を引き下げずに来た。控訴審闘争で勝利しよう。分割・民営化に決着をつけよう」と力強く訴えた。
戦争の時代に立ち向かい、動労総連合の未来を切り拓こう!
執行部から、経過報告、当面する取り組み、労働協約締結報告、暫定予算案が提起され、質疑応答が行われた。
【質疑応答で出された主な意見】
◎JRが戦争国家化の先頭に立っている。海上輸送軍の貨物船をJR貨物が保有した。一方、戦争に集中する攻撃として久留里線、芸備線等ローカル線の廃線化が進められている。(西日本)
◎社用車の車検切れ問題追及、賃上げを求めストをやった。ワクワクした。ビラを配ったら「頑張って」と言われた。ストライキは楽しい。(高崎)
◎融合化、ワンマン化の拡大が進んでいる。ダイ改でEC/DCの込み運用が初めて出された。絶対に許せない。(水戸)
◎検修業務外注化の深度化で説明会があった。京葉で新系列の外注化を進めようとしている。幕張も狙われている。現場の声を吸い上げ、組織拡大に向けて活動したい。(千葉)
◎ 4月26日、要員と賃上げ求め小田原事業所でストを闘った。職場は人が足りずストの穴埋めは副所長だった。これからも闘う。(神奈川)
◎スローガン、当面する取り組みを断固支持するとともに、反戦闘争を第1の課題とする方針全面的に支持する。路線を鮮明にして動労総連合が闘っていくことが重要だ。(新潟)
◎ 分割・民営化攻撃が破綻したこと、取り返しのつかない所まで来てしまったことを強烈に打ち出していく必要がある。戦争反対を労働組合の第1の課題にすることに大賛成。
佐賀県が今本当に戦時体制に入っている。7月に佐賀駐屯地が完成予定だ。あらゆる反対派を結集して集会、デモを闘う。(九州)
◎金沢港が特定利用空港・港湾に指定された。小松基地には最新鋭ステルス戦闘機が配備されようとしている。中国侵略戦争に向け国力の全てを戦争に向けるという攻撃だ。毎週土曜日に金沢駅でスタンディングでアピールしている。今後、デモを含め行動したい。(北陸)
◎大幅賃上げ求め4月3日にストを闘い、アクセス本社包囲デモをやった。本社前の抗議は気持ちよくて楽しかった。総連合があってよかった。路線や仲間がいることが組合の力になる。(東京・環境アクセス支部)
◎JR北海道の崩壊とともに地方の崩壊が急速に進んでいる。留萌線・深川~石狩沼田間、14・4㌔を来年3月末で廃止にする届け出がでた。200人未満の赤線区はすべて廃止だ。これと一体で地方崩壊が進み、地方自治体の内定辞退が5割に及んでいる。さらに、JR北海道は6千人の企業だが、5年で1千人が早期退職している。企業として成り立っていない。(北海道)
質疑に対する答弁の後、一括して採択が行われた。
最後に、「25春闘統一行動は総連合の団結強化、組織拡大への大きな展望をこじ開けた。力をつけ、この道を行こう。
戦争の時代に立ち向かい、動労総連合の未来を切りひらこう」との委員会宣言を採択し、組合歌合唱、田中中央執行委員長の団結ガンバロー三唱で、第38回動労総連合定期中央委員会は成功裡に終了した。 |