バーゼル宣言を私たちの行動基軸に
大会の成功から、11月集会へ!
東京都内で9月14日、11・3労働者集会の第3回賛同団体会議が行われました。実行委員会ニュースから、「改憲・戦争阻止!大行進」の呼びかけ人・弁護士の高山さんの発言を紹介します。
弁護士は闘わなけれ ばいけない
先日、ある弁護士の集まりに行った。高山が何を喋るかにみんなが関心を持ってる。
「高山さん、また日弁連の会長選に出ませんか」と言われた。それはもう十数年前に仕事納めをしてるんだけれど、それが何を意味するのかということだ。やっぱり弁護士がいま何を考えなければいけないのかを、自身の物差しの中でだけれどもみんなが考え始めている。ささやか実践ですがそんな気がしています。何をしたらいいのか。
私は、話の最後に2つのことを言うんです。弁護士は事実を正面から直視しなければいけない。それをしないのは弁護士ではない。もう1つは、弁護士は闘わなければいけない。闘わない弁護士は弁護士ではない。
この2つを言うことにしている。私の強い実感だから。弁護士という中間的で、仕事の中から当然出てくるものがない、そういう階層の人たちの中にも、この時代が非常におかしい状況になってきて、自分の行動の基軸をどこに求めたらいいのかを考え始めている状況がある。このことが時代の現状を示す大きな指標になっている。
私たちの闘いは、実は根底のところで深く結びついている。自民党総裁選や立憲民主党代表選のあのざまを皆さんどう見てますか。9人の自民党総裁候補は、みんな声を合わせて改憲だと言ってる。立憲民主党代表選はこれを批判しない。
こういう構造の中で、この国の政治の方向を決める。おかしい話じゃないか。みんなそう思い始めている。そのことが私たちの基本的な闘いの基底を作っていると思います。
プロレタリア的世界 を対置せよ!
折に触れてお話をする(第一次世界大戦勃発直前の)1912年11月の「バーゼル反戦宣言」、ぜひ改めて目を通していただきたい。当時のバルカン半島や民族紛争の少し難しい状態がその文章の中にはあるけれど、私たちにとって極めて実感的な、よくわかる話になってきていることを感じる。
「万国のプロレタリアおよび社会主義者諸君に向かって呼びかける。この決定的な時機に諸君の声をとどろかせよ! あらゆる形式で、またあらゆる場所で諸君の意志を公示し、議会で、堂々と諸君の抗議を申し立て、大衆的な大示威行動に結集し、プロレタリアートの組織と力がもつあらゆる手段を利用せよ! 政府がプロレタリアートの油断のない、情熱的な平和意志にたえず注意するよう配慮せよ! こうして、搾取と大衆的殺害の資本主義世界に、諸民族の平和と友好のプロレタリア的世界を対置せよ!」
ーこれが最後の言葉。その実感があるでしょう。本当に百年以上前の言葉とは思えない。それが私たちの今の行動基軸にそのままなる。私はバーゼル宣言。みんな、がんばろう。
第4コーナー、ストレイトコースに入ったところで私たちの本当の力が発揮されると思います。
(プロレタリア=労働者、プロレタリアート=労働者階級)の闘いをしようという意味です。
1912年バーゼル宣言
バーゼル宣言とは、1912年11月にスイスのバーゼルで開かれた第2インターナショナルの臨時大会で採択された、切迫するヨーロッパ戦争に対する社会主義の闘争宣言である。
戦争に対する闘いは、インターナショナルの最も重要な課題であり、たえずその階級的な態度を明らかにしてきた。
こうした素晴らしい宣言を発したにもかかわらず、第2インターナショナルは1914年に第1次世界大戦が勃発すると、次々と戦争支持勢力に転落してしまった。最大の党員数と国会議員数を誇ったドイツ社会民主党は、8月4日の国会で戦時公債に賛成投票し、公然と戦争に加担した。ロシアでは、ロシア社会民主労働党の創始者の一人であるプレハーノフが、戦争を支持した。 |
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