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ー新年のあいさつー 
内房線・外房線・久留里線と地域を守る会

鉄道は地域になくてはならない公共交通機関
内房線と地域を守る会 代表 梅 澤 和 子

赤字ローカル線の存続について話し合う「再構築協議会」が設置できる改正地域公共交通活性化再生法が昨年10月1日に施行されました。この法律に基づき10月3日にJR芸備線の一部区間の再構築協議会の設置についてJR西日本が国土交通省に要請し、今年1月12日に設置が決まりました。いよいよ赤字を理由としたローカル線の廃止が具体的に動き始めました。
千葉県では、JR久留里線の一部区間について、「沿線地域交通検討会議」が昨年3月に設置され、JR千葉支社と千葉県、君津市などの協議が進められています。このような動きに対して、久留里線と地域を守る会が結成され、久留里線の存続を求める活動が行われています。
私たち内房線と地域を守る会は、久留里線が廃線されれば、次は内房線の廃線につながるのではないかと危惧しています。今年は、久留里線と地域を守る会、外房線と地域を守る会と連携して久留里線の一部区間の廃線を何としても止めたいと考えています。
能登半島地震が起き、鉄道にも甚大な被害が出ています。生活再建のために早急な復旧を望みます。房総半島でも大規模な地震が起こると言われています。地震への備えも含めて、鉄路を維持することは重要です。
久留里線、内房線、外房線は、通勤はもちろん、高校生の通学、高齢者などの交通弱者の貴重な足として地域の公共交通として無くてはならない鉄道であります。地方ローカル線の切り捨てではなく、地域住民の足である地方ローカル線の存続を強く求めていきます。

地域と暮らし守るために粘り強く取り組む
外房線と地域を守る会 会長 早 川 隆 雄

動労千葉の皆様には常日頃から全面的にご支援いただき、心から感謝しているところです。
私たち「外房線と地域を守る会」は、5年前に結成されて以来、外房線の利便性確保とワンマン導入反対を求めて地域署名、国土交通省、JR千葉支社への要請行動を行ってきました。しかしながら、JRは一方的にワンマン運転を導入し、その3日後には、ワンマン列車の乗客が大腿骨を骨折するという事故が起こりました。
また、国交省は赤字線区を廃線に追い込むような法律を制定し、久留里線を攻撃しています。これは私たち夷隅、安房郡市にとっても外房線・内房線の廃止、地方消滅に関わる大きな問題です。高校生、大学生や病院に通う患者さんの足が奪われ、観光業にも大きな打撃です。地域に住み続けることが困難になります。
さらに、今回のダイヤ改正は首都圏に通う足を奪うことにつながる内容で、沿線の自治体や住民の方々から強い怒りの声が上がっております。
私たちは、自分たちの地域と暮らしを守るために、通勤・通学の足を奪う施策や廃線攻撃に対して地域をあげて地道に、粘り強く取り組むつもりです。ともに頑張りましょう。

JRローカル線廃線攻撃に全国で起ち上がろう!  
        久留里線と地域を守る会 代表 三 浦 久 吉

JR東日本からの要請で「JR久留里線(久留里駅・上総亀山間)沿線地域交通検討会議」(以下「交通検討会議」)が設置され、第1回会議が5月11日に開催された。この会議において住民代表の委員からの提案で住民説明会を行うことが決定され、6月1日に亀山地区、7月12日に松丘地区、7月15日に久留里地区で開催されました。
それぞれの住民説明会において多くの参加者から「久留里〜上総亀山間が日中の9時〜14時過ぎまでの5時間半も列車がなく非常に不便」「利用したくても利用できない」「久留里止まりの列車を上総亀山まで通すように」「観光客を呼び込むようにしたら」等々、多くの要望・提案の発言が出された。
発言の全てがJR久留里線の存続と列車運行の改善、利便性の改善、観光客を呼び込むことなどの発言でした。
第2回交通検討会議が9月6日に開催されましたが、住民説明会で出された発言・意見について全く応えるのではなく、ただ単に報告をしたのみでした。
その上で、「住民の潜在的ニーズ」を調査するとしてアンケートを実施することを決定しました。10月中旬頃から各自治会の回覧を利用して各家庭にアンケート用紙を配布しました。このアンケートの目的が「住民の移動実態を調査する」としていますが、現在のJR久留里線の極めて不便な状況の中で移動実態を調査することは「久留里線の利用が少ない」との結果が出ることは明らかです。
このことについて私たちは、交通検討会議のアンケート目的が「久留里線の利用が少ない」「だから廃線にする」、住民もそれでは「廃線も仕方がない」という世論・雰囲気を作る方向にもっていくことを意図したものだと強く指摘してきました。
そして、第3回交通検討会議が12月27日に開催されました。「アンケートの結果」は、私たちが指摘したように「久留里線の利用は少ない」と発表しました。しかも「各自治会長にこのアンケート結果を報告する」ことを決定しました。これは、「アンケート結果」を、自治会長をとおして広く住民に周知・徹底させようとするものであると思います。
このように住民の要望や意見を全く無視して何が何でも久留里線・ローカル線を廃線にする策動は全国的に始まっています。
岸田政権は、大増税と軍備増強、戦争政策を強行しています。ローカル線の廃線攻撃は、まさにこの国家造りの一環です。
私たち久留里線と地域を守る会は、久留里線廃線策動が地方切り捨て、戦争のための国家作りそのものだととらえ、内房線と地域を守る会、外房線と地域を守る会の皆さん、さらには全国の廃線攻撃と闘っている皆さんとともに、協同の闘いに起ち上がりたいと思います。

組織拡大! 闘う労働 組合を歴史の最前線に登場させよう!

 
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