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日韓連帯20周年 2023訪韓闘争26回目を迎えた11・19全国労働者総決起集会。その一足先に韓国では、「ユン・ソンニョル政権退陣!チョン・テイル烈士精神継承全国労働者大会」が開催された。 今年は故・中野顧問が日韓の国際連帯交流を切り拓いて20年。これまでの民主労総ソウル本部との交流でたくさんの労働者と出会い、さまざまな闘争に連帯し共に闘い続けてきた。コロナ禍で中止、縮小を余儀なくされた3年間を補うべく、関委員長を先頭に8名が訪韓闘争に参加した。 11月10日まず、鉄道労組ソウル地方本部を訪問した。 カン・ジョンナム本部長は、分割・民営化、不当解雇攻撃や外注化攻撃が今、韓国で起きており「民営化と構造調整を通して労働者に犠牲を転嫁するユン・ソンニョル政権に対し、9月に6日間のゼネストを闘い抜いた。今は鉄道産業発展基本法38条(鉄道の運営と維持・保守を分離する)改正を阻止するために闘っている。ストライキも辞さず、あらゆる共闘を訴え、地域の労働者と一つになって団結して闘う」と表明した。 動労千葉からは関委員長が、「国は違えど、同じ鉄道労働者の仲間であり、団結した日韓労働者の連帯で共に闘っていきたい」と挨拶した。 また、解雇撤回を闘う1047名の当該である中村副委員長の参加を紹介した。国鉄分割・民営化が日本における新自由主義の始まりであり、2100万人の非正規職を生み出したこの攻撃に対し、労働者は一つという理念で正規・非正規を超え団結し闘い続ける事を誓った。 続いて、鉄道労組中央本部を訪問。2月に行われた国鉄集会に当時、ソウル地本本部長として参加されたチェ・ミョンホ委員長に再会した。 チェ・ミョンホ委員長は、就任当初より継続した民営化反対闘争を展開している。日本の民営化反対闘争に応えるためにも、韓国の民営化攻撃に勝利すると宣言した。場所を変えた交流会では、言葉の壁をお互いに克服し親睦を深めた。 11月11日全国労働者大会に参加。ソウル西大門歴史交差点にステージを設置し、そこに結集する人の数、労組旗の数には圧倒されるばかり。老若男女が集いそれぞれが政権打倒、労働者民衆が主人公の世の中を作ろうと声高に叫び、拳を上げる。「団結・闘争」を合言葉に、ソウル龍山大統領執務室とソウル雇用労働庁方向にデモ行進を展開した。ソウル市庁前で総括集会を行い、この日の闘いを終えた。 11月12日民主労総ソウル本部大講堂において、「韓日国際交流事業20周年記念行事」および理念交流会が開催された。 日本各地からの訪韓団と、韓国・民主労総ソウル地域本部、鉄道労組ソウル地本・中央本部、金属労組旭硝子非正規職支会等多くの仲間が結集した。また、訪韓闘争に参加していたドイツ機関士労組の仲間も合流した。 冒頭、記念式では国際連帯20周年を喜び合い、日韓の代表がそれぞれあいさつ。今後も連帯を絶やすことなく進もうと確認しあった。その後、理念交流会では、「東アジアおよび世界情勢と反戦・反核、労働弾圧の闘いや民営化の闘い」に対する提起を韓日双方が行い、その後、闘争課題共同宣言を発表した。 労働者、労働組合を蔑ろにし、民営化・非正規職化が進んだ先は今の日本の現実だ。戦争がひとたび起きれば、銃を向けあうのは労働者民衆だ。戦争を止める力は国境を超えた労働者の団結した力にある事を参加者全体で確認し、理念交流会を締めくくった。 最後の夕食会では、会場全体が一体化した雰囲気に包まれ、肩を組み、拳を上げ歌を唄い、さらなる団結を深める場となった。 |
組織拡大! 闘う労働 組合を歴史の最前線に登場させよう! |