一歩ずつ、しかし大胆に、 すべてを11月集会結集へ
国鉄闘争全国運動6・18集会を開催
国鉄闘争全国運動は6月18日に江戸川区総合文化センターで全国集会を開催しました。670人が結集し、決定的局面にある東京地裁闘争の総決起集会となりました。国鉄闘争から労働運動の再生を展望し11・19労働者集会の成功に向けた取り組みを確認しました。
集会は、佐野書記次長、三浦半島地区教組の仲間の司会で進められた。開会のあいさつを呼びかけ人の金元重さんが行い、三里塚芝山連合空港反対同盟の市東孝雄さん、改憲・戦争阻止!大行進を代表して洞口朋子・杉並区議、入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会の福島尚文さんが連帯のあいさつに立ちました。
動労千葉・関委員長の基調報告に続いて、関西地区生コンの武谷書記次長と高浜さんが登壇し、和歌山事件は上告を粉砕して無罪を確定させたと報告し、産業別労働組合の団結権を守る正当な行為として認めさせた判決の労働現場での活用を、と訴えました。高浜さんは、組合脱退勧告を拒絶し自宅待機の攻撃と闘っていることを明るく元気な様子で報告しました。
1047名解雇撤回の訴えを当該5人が登壇し代表して中村副委員長が発言、弁護団の藤田弁護士、野村弁護士、国鉄闘争全国運動事務局が裁判闘争や今後の闘いなどを報告しました。海外から韓国鉄道労組のチェミョンホ委員長の動画メッセージが上映されました。
JR再編攻撃との闘いについて、動労千葉の渡辺書記長、動労西日本の山田書記長、動労総連合・新潟の杉野委員長、動労総連合・水戸の照沼委員長が現場の怒りや危機感を闘いに転ずる決意を語りました。
久留里線と地域を守る会代表の三浦さんは、赤字を理由に住民に仕方ないと思わせるやり方を強く批判し「廃線化との闘いは戦争政策に対する抵抗の一環という気持ちで運動している」と語りました。
北海道から呼びかけ人の河野さんがJR北海道の廃線化の動きと軍事輸送の問題を指摘し、自身のSKさくら交通労組のストライキを報告しました。
動労千葉の田中顧問が11・19労働者集会への取り組みを訴え、奈良市従業員労組の仲間、コンビニ関連ユニオンの河野委員長、8・6ヒロシマ大行動実行委員会の壹貫田さん、全学連の矢嶋副委員長が決意表明。
最後に発言者が全員登壇し、港合同の木下執行委員の音頭で団結ガンバローを行いました。
5月19日から21日のG7広島サミット。ただただロシアや中国への敵意と憎しみをあおり、ゼレンスキーまで呼んできてウクライナへのさらなる武器供与を約束し、戦争を拡大することだけが宣言されました。この攻撃に対し、「戦争会議」粉砕を掲げて断固デモを闘った仲間の皆さんに心から敬意を表します。
今年の春闘を振り返ると、労働運動をめぐる大きな転機だったと思います。岸田は春闘を振り返って「30年ぶりの賃上げ」だと語り、4月の連合中央メーデーでは「賃上げを中小企業へ広げるために全力を尽くす」といっています。「賃上げは政府のおかげ」と言わんばかりです。
しかし、実際は事実上の大幅賃下げです。非正規の賃金は、最低賃金レベルに固定され、格差はさらに拡大しています。連合は自民党にすり寄って「お願い」するばかりで、「労働組合の闘いによって賃上げをかちとる」というあり方も、労働者の権利という考え方もなくなってしまっています。だからこそ私たちの手で闘う労働運動、階級的労働運動を再生させなければなりません。国鉄分割・民営化と闘い抜き、1047名解雇撤回を掲げて闘い続けてきたことの意義は非常に大きい。
職場では、融合化と組織大再編の攻撃が吹き荒れ、JR東日本を鉄道会社でなく、「鉄道も経営するIT企業」に変えるんだということまで打ち出されています。改めて国鉄闘争を軸に階級的労働運動の再生をかちとるこの闘いに、そして11月労働者集会にもう一度かけてほしいと思います。
6月13日の幕張事業所での職場代表選挙で私が6回目の当選をかちとり、CTSから1名の新たな仲間が入ってくれました。たしかに一歩ずつの前進です。地道に闘いを進める事が一挙に事態を動かす力にもなる。みなさん一歩ずつ、しかし大胆に、すべてを11月集会結集につなげて共に闘いましょう。
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