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もう限界! CTSは要員削減を直ちにやめろ!

 動労千葉は8月29日、退職者の不補充、病欠などで深刻な要員不足にあるCTS錦糸町事業所の問題について団体交渉を行った。現場で働く組合員も参加し、CTSを鋭く追及した。回答書で会社は「業務に必要な要員は配置しているところである」などと開き直っているが、現実は大違いだ。団交でのやり取りは以下の通り。

欠員で無理やり回してるだけ

組合:錦糸町事業所の社員数は?
会社:去年4月1日が26人、今年の4月1日も26人。その後にエルダーが2名退職で現在は24人。
組合:退職後の要員補充をしない理由は。
会社:現場長にヒアリングをやり、受託した業務をできる体制、出面を確保する。
組合:団交回答では「必要な要員は配置している」と言っているが、錦糸町では明らかに足りていない。平井駅清掃担当者が、かなりの日数、欠員の状態だ
(別表参照)。

(別表) 平井駅清掃担当者が欠員になった日数 (組合調べ)
※平井A=夜勤    平井B=日勤

2月 平井A-2日     平井B-5日
3月 平井A-4日    平井B-8日
4月 平井A-6日    平井B-2日
5月 平井A-0日    平井B-12日
6月 平井A-2日    平井B-6日
7月 平井A-19日    平井B-9日
8月 平井A-24日    平井B-13日

・・・

 今年2月からひどくなり、要員が足りないと平井を欠にしている。7月の「平井A(夜勤)」は19日間、「平井B(日勤)」が9日間の欠員。8月の「平井A」は24日間、「平井B」が13日間の欠員だ。その時は、小岩や亀戸など他の駅の人が平井駅に移動して清掃しなければいけない。

ちょっとやそっとじゃ年休も取れない

組合:エルダー退職者も2月、3月から病欠や年休消化で実際には居ない状態。その上、稲毛事業所に3月からずっと助勤を出している。他に病欠している人、コロナ感染もあり、会社は「年休抑制していない」「休日出勤も発生していない」というが、他の人の仕事がきつくなるから、ちょっとやそっとじゃ年休も取れない。親が入院するとか死んだとか、本人がコロナにでもならないと。
会社:5月からは錦糸町に助勤にいってもらった。
組合:実際には6月、11日間だけ。
組合:なし崩しで平井を「0人」とされてはたまらない。本社として、作業ダイヤどおり7人確保できる体制を取るという考えでいいのか。
会社:それはそうだ。平井駅の作業は他のダイヤに組み込まれているのか?

4時間の仕事、2時間で

組合:そうだ。もともと担当している仕事、例えば4時間分の仕事を2時間にギュっと圧縮して平井駅に移動。平井でも4時間分の仕事を2時間にギュっと圧縮してやる。労働強化でしか無い。行くのが遅くなればトイレも汚れ、ゴミも増える。ざっと1・3倍の仕事をしている。その分、超勤を出せ、という話だ。
組合:人数を埋めるつもりがあるのか、欠のままでいいということなのか。本社の見解をはっきりさせてほしい。
会社:契約見直しがあった場合は別だが、基本的にJRから受けた業務に基づいて埋めるということだ。作業ダイヤの変更は報告事項だ。登録し直すことが必要だ。
組合:所長は「お試し」で欠員の作業ダイヤで回している。「お試し」と言いながら、ずっと続いている。しかも、清掃競技会の練習がある時は担務から外し練習にあてている。その日は平井が欠になる。機器取り扱い訓練もそうだ。通常業務より競技会優先なのか?本社がそのように指導しているのか。
会社:確認させてほしい。言われていることはわかる。
組合:現在、錦糸町で募集をしているようだが。
会社:ハローワークを通して募集している。1名の採用を考えている。稲毛事業所でも募集している。
組合:1名では足りない。稲毛で新採の人が定着したら助勤の人は戻すのか。
会社:稲毛の状況しだいだ。錦糸町で人がとれれば業務は回る。その場合、稲毛の助勤は戻さないこともある。
組合:逆に錦糸町に助勤が必要なくらいだ。
組合:26人に戻すつもりはないのか。
会社:JRとの契約次第だ。言われている事は理解した。
(団交でのやり取りは以上)

もう限界だ! CTSは「10%コスト削減」を直ちにやめろ!

JR東日本はコロナ禍とJRの赤字を口実に、グループ会社に徹底したコストカットを要求し続けている。
整備会社の支出のほとんどは人件費だ。CTSは「3年で10%のコスト削減」を公言し、この2年余り、どれだけ退職者が出ても新規募集をせず、異動や助勤でごまかしてきた。その結果がこの有様だ。
これは錦糸町だけの話ではない。ほぼすべての事業所で深刻な要員不足が発生し、そのすべての矛盾が現場に押し付けられている。
CTSは、コストカット=要員削減を直ちにやめろ。新規募集を行え。雇用延長を希望するエルダー社員を雇え。現場からさらに声を上げ、実状を突きつけ、要員削減をやめさせよう。

組織拡大! 闘う労働組合を歴史の最前線に登場させよう!

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