関委員長意見陳述(要旨)
JR東日本、CTSによる65歳以降の雇用拒否は違法であり、希望者の雇用延長をただちに行うべきだ。
エルダー制度ができて以来、CTSでは65歳を迎えて出向期間を満了したエルダー社員が希望すれば、雇用延長されてきた実態がある。JRももちろんそれを知っている。
しかし、65歳以降の雇用機会の確保が努力義務とされた際、法律の趣旨とはまったく逆に、事実上65歳以降の雇用を拒否する対応に変わった。「情報提供サービス」を新たに作ったが、登録されている職場で千葉から通勤できる職場は皆無に近い。
JRとCTSが行っているのは、65歳以降の雇用を行わないための努力だ。労働組合を排除する目的があるとしか思えない。
この問題について、JR東日本本社、千葉支社、CTSと1年以上にわたって繰り返し団体交渉を行ってきた。しかし、誰も65歳以降の雇用の責任を取ろうとしていない。
JR本社は「情報提供サービスを見て応募してくれ」と繰り返すだけだった。千葉支社は「支社としては何もしない」とまで回答している。
CTSは、「JRで新たな制度ができたから、それを通さないでエルダーの雇用は行えない」「管理者でも情報提供サービスを通す以外に雇用できない」と何度も回答し続けた。そして、「サービスに登録できる経営状況ではない」と言うことで雇用を拒否し続けたのだ。
しかし、CTSの回答はウソだった。実は、昨年12月に65歳を迎えてエルダー出向期間が満了した管理職を、CTSが今年1月以降も雇用継続している事実が明らかになった。「情報提供サービス」にもあげていなかった。
この雇用拒否をめぐっては、千葉県労働委員会にも不当労働行為救済の申し立てを行っている。労働委員会に1月24日付けでCTSが提出した準備書面でも、「21年度に65歳を迎えたエルダー社員との間で新たな雇用契約を一切締結していない」と書かれている。これも真っ赤なウソだった。
組合員の雇用をウソの理由で奪っておいて、「実は違っていました」で済ませようなどあり得ない。すべて撤回して希望者を雇用するべきだ。 |