超低額回答を弾劾する! JR東日本−年末手当回答(11/11)
JR東日本 2021年度 年末手当に関する回答
2021/11/11
1.基準額
基準額は、基準内賃金の2・0ヶ月分とする。
2.支払日
2021年12月3日(金)とする。 |
JR東日本は、11月11日、2021年度の年末手当について、昨年より0・2ヶ月減額となる「2・0ヶ月」という絶対に許すことのできない低額回答を行ってきた。
支払日は、「12月3日とする」としいる。
年末手当の支払いにあたって動労総連合は、組合要求として3・7ヶ月の支払を求めて申し入れを行い団体交渉を行ってきた。会社は団体交渉の中で「1年間の業績見通しも黒字予想から赤字へと下方修正せざるをえない」と昨年よりもさらに大幅な引き下げを行ってきたのだ。
2020年度は夏季・年末手当をあわせて前年から約1・5ヶ月分も削減されている。今年度はJR史上初の定期昇給カットが強行され、夏季手当も2ヶ月分と、コロナ禍前から3割以上も削減されている。年間で言うと2カ月以上の削減だ。会社は、4〜9月期に人件費など595億円を削減し、さらに335億円分積み増すと発表している。
さらに許せなのは回答書で、「コロナ禍をチャンスととらえ、・・職場や系統、支社や会社間の壁を越えた『融合と連携』をさらに力強く進め・・組織のあり方を変革していく」と業務融合化による極限的合理化を宣言していることだ。
「緊急事態宣言やまん延防止等の断続的発令で・・全ての利益が大幅な赤字」「依然として楽観の許されない厳しい経営状況」と現場労働者に犠牲と矛盾を押し付け、その一方で株主に377億円(2020年5月期〜2021年4月期)も配当している。大幅赤字なのに株主だけは高額配当!
この2年間、現場は、コロナ下で列車の運行を必死になって維持してきたのだ。減収減益の責任を現場に転嫁することなど絶対に間違っている。
新型コロナによる「危機」を利用した手当引き下げや新たな合理化攻撃を絶対に許さず、職場から反対の声を上げ続けよう。
コロナ禍前から3割以上も削減
夏季手当 年末手当
2019年 2・91ヶ月 3・18ヶ月 計6・09ヵ月
2020年 2・4 ヶ月 2・2 ヶ月 計4・6 ヵ月
2021年 2・0 ヶ月 2・0 ヶ月 計4・0 ヵ月
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