9/10 「2021年度営業施策」千葉支社団交
外注化で要員確保が困難に
矛盾を合理化でつくろうな!
9月10日、「2021年度営業施策」に関する団体交渉(申55号)を千葉支社と行った。概要は以下の通り。
駅要員の46名大幅削減について
組合 7月9日、駅要員46名の大幅な要員削減が提案された。まずサービスマネージャー廃止の理由は何か。
会社 乗客の案内が主な業務だが、案内表示もわかりやすくなった。単独での業務が少なくなり、他の担務で兼務ができる業務量だ。
組合 要員削減の中身についてはどうか。
会社 西船橋(4人)、千葉(4人)はサービスマネージャーの役割を廃止し、他の担務に付け替える。舞浜駅(2人)は廃止して2名の要員減となる。成田空港駅は長日勤を7Hに変更する。
組合 窓口営業時間変更と成田での窓口廃止の理由は何か。
会社 変革2027に基づく取り組みだ。窓口に立ち寄らなくて良い駅を目指している。コロナ禍で乗客が減り、券売機で切符等を買い求める顧客が8割を超えている。また、フレキシブルな働き方ができる。
組合 要員関係はどうなっているか。
会社 錦糸町は2窓口で1徹2日勤→1徹1日勤。新小岩は2徹1日勤→2徹。小岩は1徹2日勤→1徹1日勤。市川は1徹2日勤→1徹1日勤。西船橋は2徹1日勤→1徹1日勤。船橋の出札は徹夜勤務→長日勤、長日勤→日勤にし、改札は徹夜勤務→長日勤にする。津田沼は徹夜勤務→長日勤、長日勤→日勤。稲毛は2徹1日勤→2徹。千葉は出札と改札をまとめた。四街道は駅で回す。舞浜は2長日勤→1日勤。新浦安は長日勤を廃止し全体で回す。木更津は日勤を廃止。成田は日勤を廃止。成田空港は長日勤を廃止。
組合 姉ヶ崎は委託駅だがこちらも窓口廃止だ。理由は何か。
会社 変革2027はグループで取り組む。その一環だ。利用状況の変化もある。要員としては2徹が削減となる。
「駅業務の変革」について
組合 「駅の変革のスピードアップ」なる文書でさまざまな施策が出されている。まず、「乗降終了合図の縮減」を行う理由は何か。
会社 この間、新型コロナや時差通勤等で乗客は減っている。また、ホームドア設置も進んでいる。環境の変化に対応し、「駅業務の変革」、「駅体制の変革」、「駅社員の育成・成長プロセスの変革」を通じて「変革のスピードアップ」に取り組む。多客時やカーブがある駅などは引き続き行う。
組合 「話せる券売機」の導入はどうか。
会社 海浜幕張駅には2台導入する。取扱いは駅業務に関係する会社に委託し行う。導入駅の基準はとくにない。
組合 成田は窓口廃止なのに導入しないのか。
会社 導入する予定だ。
組合 出改札、輸送業務縮小の理由は何か。
会社 駅の改札業務は出札、改札を分けているが、一業務の中で出札も改札も行えるようにする。生産性の向上を図り、機械化を進める。輸送業務の縮小はITV化による。
組合 「業務領域の拡大」の中身は何か。
会社 エリアに合わせて効率を上げ、できた時間を有効に使って企画業務などを行う。
駅外注化と乗務員養成について
組合 駅業務の委託の変化についてはどうか。
会社 ステーションビルへの委託、江見駅は日本郵便への委託を行った。那古船形は委託していたが要員が不足し、無人化する。「客扱いはもう嫌だ」という声もあり、駅でそのままエルダーになるという人は多くない。
組合 業務外注化は「エルダーの雇用の場の確保のため」ではないのか。
会社 JESSもそこで苦労している。今後は駅業務をスリム化していくのではないか。
組合 駅業務外注化の中、今後の乗務員養成についてどう考えているのか。
会社 そこがジョブローテーションを行った一つの理由だ。すでに駅から運転士に登用したり、運転士から駅に行ってもらったりしている。今後、国鉄採が減っていくことを想定して採用・養成している。
組合 今年度、運転士本体エルダーを希望して拒否されるということがあった。18年以降で初めてのことだ。
会社 今後、今までのように本体エルダーを取るとはならない。
団交で駅業務外注化の結果、要員確保が困難になっている実態が明らかになった。会社はその矛盾を大幅要員削減、業務融合化・ジョブローテーションなどの攻撃に転化しようとしている。起こっていることは民営化・外注化の破綻だ。会社は今すぐすべての外注化を撤回しろ! |