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賃金格差の抜本的是正を
「同一労働同一賃金」制度への対応について

3・18 CTS団交報告

 来年4月から施行となる「同一労働同一賃金」制度への対応について3月18日、CTSと団体交渉を行った。CTSで働く現場組合員を先頭に、正社員と、契約・パート社員との賃金格差の是正を求めた。

 日々の仕事は同じ!

【組合】社員と、契約・パート・嘱託の雇用形態に分かれている。同じ仕事であれば、不合理な賃金格差があってはならない。会社として、勤務形態による格差を、どのように認識しているのか。
【会社】作業手当等については当社は同額。扶養手当の問題(社員には支給。契約・パートはなし)については検討の余地がある。社会的風潮と当社の制度を照らし合わせて検討していくしかない。
【組合】作業手当は同額だが、最大の問題は基本賃金。契約・パートには昇給制度もない。夏期・冬期のボーナスでは、ベテランでも3倍以上の開きがある。どう考えてもおかしい。
【会社】社員については基本給が上がっていくが契約・パートは昇進の基準がないので…。
【組合】社員も、契約・パートも日々の仕事は同じだ。昨年来、こうした議論をしてきたが、会社の回答は、つまるところ「転勤の有無」だけだ。転勤の有無だけでこれほどの賃金格差は合理化できない。
【会社】負っている責任の度合いが違う。

「将来の期待」 だけではダメ

【組合】厚労省の同一労働同一賃金ガイドラインでも「将来の役割期待や、賃金の決定基準・ルールが異なるという主観的・抽象的説明」ではだめだと言っている。大阪医科大学のアルバイト職員へのボーナス支給を命じた判決でも「抽象的な将来への期待」などでなく、具体的に仕事の差があるのかどうかが判断基準となっている。
【会社】「雇用形態に関わらない公正な待遇の確保」の内容に基づき、当社の制度内容と照らし合わせて検討していく。
【組合】今後も具体的な問題をめぐって繰り返し議論していくべき課題と考えている。

将来展望を持てる だけの賃金を

 会社側は「作業手当はCTSでは同額だ」などと述べ、CTSの現状には基本的に問題がないかのような姿勢に終始している。断じて許しがたい。
会社は、労働者を雇用している以上(しかも多くはフルタイムだ!)、きちんと生活し、将来展望を持てるだけの賃金を保障する雇用責任がある。ましてや、契約・パートの大半の仲間が無期転換して65才まで働く意思を示している。郵政では、無期転換した期間雇用社員に扶養手当を支払うことを決めている。
 今春闘を出発点にして、CTSにおける賃金格差の抜本的是正について、取り組みを強めていく。 

今年度、全員無期転換

 また今回の団交では、今年度は全事業所で20名程度が無域転換を希望し、全員が無期転換することを確認した。

船橋法典駅で休憩スペースを改善

 この間、作業環境改善を求めてきた駅清掃にかかわる休憩スペースについて、今年度は船橋法典駅(西船橋事業所)で休憩スペースの改修を行ったとの回答を受けた。今後も、具体的に要求を続け、少しでも駅清掃時の作業環境改善を進めていきたい。
(以上)

3月18日、動労千葉はCTS本社に、2019年度新賃金および労働条件改善に関する下記の申し入れを行った。

1.2019年4月1日以降の基準内賃金を、30,000円の原資をもって引き上げること。配分については職務給を重点に行うこと。
2.契約社員・パート社員について、一律、時給1500円に引き上げること。
3.契約社員については、月々の収入を安定させるため月給制に戻すこと。
4.契約社員・パート社員について、定期昇給を実施すること。
5.全社員に住宅手当を支給すること。
6.契約社員・パート社員に扶養手当を支給すること。
7.契約社員・パート社員の夏期手当、冬期手当については、正社員と同じ基準で支払うこと。
8.契約社員・パート社員について、正社員と同様の退職金制度を新設すること。
9.深夜早朝手当の事業所間格差を解消し、一律1500円を支払うこと。
10.年間休日を、JR東日本と同じ114日とすること。
11.半休制度を導入すること。

外房線地域集会に100名

3月10日、「外房線と地域を守る会」の主催で「外房線の利便性向上と地方の発展に向けた地域集会」が勝浦市内で開催され、地域住民をはじめ100名の市民が結集した。 集会では、上総一ノ宮駅以南でのワンマン運転導入の計画に対して、ワンマン化絶対阻止に向けて闘うことが確認された。

組織拡大! 闘う労働 組合を歴史の最前線に登場させよう!

 
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