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危機に揺らぐ東労組(上)「スト権投票」や運転士の車掌兼務発令問題をめぐって東労組が揺らいでいる。会社とべったり癒着して職場を支配してきたこれまでのあり方とは何の整合性もなく、しかも職場の組合員の意識とはかけ離れた形で「方針」が上から振り下ろされてくる状況の中、組織的混乱は深まるばかりだ。一体何が起きているのか? スト権投票で大混乱 昨年末、東労組は「格差ベア反対」を掲げてスト権批准の一票投票を実施した。12月31日まで2ヵ月間を費やして行なわれた組織の総力をあげた取り組みであったが、1月末現在、投票が終わって1ヵ月が経つというのに、その結果は全く発表されていない。 取組みは大失敗に終わった実際、臨時大会の開催を呼びかける『緑の風』は、一票投票について、「組織強化への課題がまだまだ不十分だった」「格差ベアの本質に迫れなかった」「労働者意識を向上させられなかった」「ストを『する』『しない』という闘争形態のみの議論が自立化して『ストでお客さまに迷惑がかかる』という議論に止まってしまった」等羅列し、取り組みが大失敗に終わったことを隠そうともしていない。その一方、一部の地方では「×」と書いて投票した者に対する追及行動が始まっているという。 何のためのスト権? 今回の「スト権騒動」の本質は何なのか。「格差ベア反対」がスト権の目的だという。この3年、JR東日本は賃金のベースアップも所定昇給額に応じて行なうという不当な回答を続けている。等級の低い者はベアも少なく、等級の高い者はベアも多いという形で賃金格差がさらに拡大されている。 賃金制度改悪の裏切り 東労組がこれまでやってきたことを考えれば、それは当然の反応である。業務外注化やライフサイクル制度、人事賃金制度改悪など、すべての施策で会社の言うがままに協力し、強制出向や駅への配転、成果主義賃金を組合員に強制してきたのだ。 2011年の改悪とは? この時、会社は、基本給表を廃止してしまうという極端なやり方で賃金制度を改悪している。職能に応じた賃金等級はあっても号俸は存在しない。だから実際のところ誰が幾らの賃金をもらっているのか全く分からない。こうやって労働者が分断されているのだ。 「格差ベア反対」のペテン 東労組はこれを何ひとつ抵抗もせず、職場討議にかけることすらなく呑んだのだ。その一点で、東労組が今「格差ベア反対」と言って騒いでいることがいかにペテンなのかは明らかだ。「格差ベア反対」と言うのなら、それとは比べものにならないほどの格差や分断 |
大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
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